CV:加藤精三
概要
武論尊・原哲夫の漫画を原作とするTVアニメ『世紀末救世主伝説 北斗の拳』に登場するアニメオリジナルキャラクター。
南斗聖拳のシン率いる軍団「KING」の大将軍。泰山流拳法の一つ「妖鬼幻幽拳」の使い手であると共に、自ら“鋼鉄以上”の強度と誇示する頑強な肉体の持ち主。
はじめは主人公ケンシロウを「KING(シン)に逆らう愚か者」として抹殺せんと、軍団を率いて襲撃するなど、表向きこそシンの忠実な部下として振る舞っているが、実際はユリア(サザンクロスの女王でシンの想い人、ケンシロウの婚約者でもある)を第一に行動方針を決めるシンの統制に反感を抱いており、後の幹部会議の場において、同じくシンを疑う部下たちと結託して反逆を画策。唯一異議を唱えたナリマンを絞殺し、部下を率いてシンを急襲した。
しかし、部下が束になってかかってもシンには手も足も出ず、爆薬も通用しなかった。それでもなお部下を嗾けようとしたがシンに挑発されようやく自ら戦う事に。自らの頑強な肉体を「鋼鉄以上」と吹聴してシンの攻撃が通用しないことをアピールしようとしたがキック一発で鼻血を出し「どこが鋼鉄なんだ?」とコケにされてしまった。
この一言で激昂したバルコムは、奥義「妖鬼幻幽拳」でシンに襲いかかる。
その素早い手の動きで最初の一撃こそ命中させ、シンの胸に✕字型の傷を負わせたが、即座にシンには技を見切られ、追撃した際には両腕を軽々と掴み取られてしまった。最期は、シンの奥義「南斗飛龍拳」を見舞い全身に岩石のようにヒビが入り、命乞いをしながら最後の一撃を打ち込まれて砕け散った。
余談
- 後に、シンと南斗五車星が邂逅した回想シーンの中で、サザンクロスで起こった反乱は拳王が関わっている事をリハクが明言している事から、バルコムは拳王軍のスパイなのではないかと推測されている。実際、KINGの幹部(アニメオリジナル)である拳法家の多くが「南斗」を冠する流派を組んでいるのに対し、バルコムは拳王軍の幹部に多い「泰山流」の使い手である事、反乱には失敗したが事実上軍団としてのKINGは崩壊させた事から見ても、確証はないが拳王軍のスパイであった可能性は否定できない。
- バルコムの使う「妖鬼幻幽拳」は、読み切り版『北斗の拳』に登場する金峰梅軒の奥義「妖鋼筋鬼幻幽拳」がモデルとなっており、ナリマンおよびシンとの対決シーンは梅軒と霞拳四郎の戦いを踏襲している。
関連タグ
ジョーカー(北斗の拳):同じくアニメオリジナルキャラクターであるKNGの幹部。こちらはバルコムに反し、最期までシンへの絶対的な信頼を持って散った忠臣である。