誘導分岐
- 【mellow】英語で果物や酒が熟していること。転じて芳醇な、甘美なこと。
- 【merrow】アイルランドの海の妖精。人魚のことを指す場合もある。
- 『魔導物語』シリーズのキャラクター。→うろこさかなびとを参照。
- 『ノーラと刻の工房 霧の森の魔女』の登場人物。
- 椎名林檎の楽曲。
- 機甲猟兵メロウリンクの主人公メロウリンク・アリティー伍長のこと。
- オレカバトルの登場モンスター。第5章のヒロイン。→メロウ(オレカバトル)
伝承のメロウ
アイルランドの伝承で語られる人魚、或いは半魚人。女性のメロウと男性のメロウでは全く容姿が異なる。
女性のメロウは上半身が人間の女性で、下半身が魚といういわゆる人魚の姿をしており、一説によればその下半身は緑がかった緑色の鱗が密集しているとされる。また、髪の毛は緑色をしており、時には手に携えた櫛を使って髪を梳かす事もあるらしい。
手には卵の殻の薄皮の様な薄く白い膜の様な水搔きが指と指の間に付いているといわれている。
性格は“慎ましく、親しみ深く、優しく恵み深い”とされており、人間と絆を築き上げることも可能であるし、異種族同士での結婚が行われた事もあるという。
ただし、相手と添い遂げることはなかなか難しいようで、どんなに何年間つれそっている仲睦まじい夫婦であっても、やがてメロウは一種の帰巣本能が働いて海へと帰ってしまう(それは家族の愛ですが引き留める事が出来ない程に強いものであるらしい)ので、その衝動を抑えるためには妻の持ち物である潜水を可能にするといわれている魔法の帽子「コホリン・ドゥリュー」を見付けられない様に厳重に保管し管理する必要があるといわれている(「コホリン・ドゥリュー」が無いと彼女たちは海へと変える事が出来ない)。
なお、彼女と人間の間に生まれた子供には鱗状の皮膚や手足に水搔きの様な薄い膜が現れるとされている。
そのほか、女性のメロウは時折人間の若者を海中の世界へと誘うこともあるが、誘惑された若者は魔法をかけてもらう為、海中でも何の支障もなく暮らして行く事ができるとされる。また彼女たちの奏でる音楽は遥かな深海から聞こえてくるが、その音は海上をフラフラを漂うかのようであるとされ、砂浜でも波の上でも音楽に合わせて歌い踊るといわれている。
一方、男性のメロウは半魚人の様な醜い容姿をしているとされており、一説には女性のメロウたちが時折陸上で暮している人間たちを夫に迎えようとするのもこの事が起因ではないのかといわれている。