曖昧さ回避
- リゼルグ酸ジエチルアミドのこと。幻覚剤(麻薬)の一種。
- 自動車の差動制限装置。
- 量子力学における分子の交換相互作用によるエネルギーを求めるときに用いられる近似。Local Spin Density。
- 長距離をゆっくり走る持久走トレーニング。Long Slow Distance。
- まんがタイムきららMAXに連載されたLong Slow Distanceを題材とする漫画。→ LSD〜ろんぐすろーでぃすたんす〜
- 1998年10月22日に発売された佐藤理によるプレイステーション用ゲームソフト。→ LSD(ゲーム)
差動制限装置の「LSD」
英語の「Limited slip differential」の略。
駆動輪に空転が発生すると路面に駆動力が伝わらなくなってしまうデフギアの欠点を防ぐ装置。デフロックでデフの差動を止めると旋回性能が低下するため、必要な時にのみ差動を制限する。
コーナリング時に内輪の荷重が抜けて空転しても駆動力を伝えられるようになる。また滑りやすい路面で片輪が空転しても自動的に差動を制限し、デフロックのような極端な操縦性の変化が起きにくい。
「トルク感応式」「回転感応式」「アクティブ制御式」の3種類がある。
関連タグ
幻覚剤の「LSD」
ドイツ語の「Lysergsäure Diäthylamid」(リゼルグ酸ジエチルアミド)の略。
歴史
1938年、スイスのA・Gサンド社(現・ノバルティス)研究室で麦角アルカロイドの研究中、アルバート・ホフマンによって合成され、循環器及び呼吸器の薬として期待されたが効果が認められず、研究は一旦中止された。
1943年、研究を再開したホフマンは皮膚から吸収されたLSDにより幻覚を見、追試験によって効果が認められた。
1950年代にはLSDをアルコール依存症、鬱病などの治療に利用するための研究が盛んだった。
1960年代にはLSDの幻覚作用についての見分が民間に広まってヒッピー・カルチャーなどと結びつき、アート関係者の間でブームとなった。
しかし服用時の事故が多発したため世界的に規制が厳しくなり、A・Gサンド社は1966年4月にLSD販売を中止することを宣言し、製品の回収を始めた。
日本では1970年より「麻薬及び向精神薬取締法」による取締りの対象となっている。
バッドトリップ
LSDの服用は恐怖を呼び起こすような幻覚や憂鬱を招くこともあり、パニックを起こして事件、事故に繋がる危険もある。
また、服用者の2割程度にLSDが抜けているのに服用時同様の状況が起こる現象(フラッシュバック)が起きることもある。
余談
ザ・ビートルズの楽曲『ルーシー・イン・ザ・スカイ・ウィズ・ダイアモンズ』は、そのサイケデリックなメロディと歌詞、そしてタイトルの頭文字をつなげると「LSD」になることから、LSDの幻覚から着想を得たのではないかという説がある。作詞作曲者のジョン・レノン自身はこれを否定し、ただの偶然としていた。