曖昧さ回避
- 自動車の差動制限装置(リミテッドスリップデフ、英:Limited Slip Differential)。
- ロングスローディスタンス(英:Long Slow Distance)は、長距離をゆっくり走る持久走トレーニングの一種。
- 「LSD〜ろんぐすろーでぃすたんす〜(作品)」は、まんがタイムきららMAXに連載中のほた。氏の4コマ漫画。上記ロングスローディスタンスを題材にしている。
- リゼルグ酸ジエチルアミド(独:Lysergsäure Diäthylamid")は幻覚剤(麻薬)の一つ。本記事で説明。
- 1998年10月22日に発売された佐藤理によるプレイステーション用ゲームソフト。→LSD(ゲーム)
概要
この薬品はスイスのバーゼルにあるA・Gサンド社(現・ノバルティス)の研究室において麦角アルカロイド(イネ科植物などに寄生する麦角菌により作られる毒物の主成分)の研究をしていたスイス人化学者アルバート・ホフマンによって合成された。
当初は想定していた効果はなく、一時は見捨てられていたものの、一種の事故により強力な幻覚効果が発見された。
その後は精神療法などへの使用や、軍事的な利用が検討されたものの、これらは有効な理由がまだ解明されておらず、さらに性質上思わしい効果は得られなかった(なお、精神療法に関しては現在研究が再開された)。
しかし、幻覚の作用は一部の研究者から民間に広まりヒッピー文化などと結びつき流行し、その幻覚作用に惹かれた美術(アート・音楽)関係者が多く一大ブームとなった。
ビートルズの楽曲『ルーシー・イン・ザ・スカイ・ウィズ・ダイアモンズ』は、そのサイケデリックなメロディと歌詞、そしてタイトルの頭文字をつなげると「LSD」になることから、「LSDの幻覚から着想を得たのではないか」と囁かれている。ただし作詞作曲のジョン・レノン自身はこれを否定しており、ただの偶然だと主張していた。
ところが、その作用がよくわかっていないうちに民間に広まったこと、幻覚によるものや不注意による過剰摂取、不純物等による服用中の事故が多発した為により各国とも規制が厳しくなり、日本では1970年より麻薬及び向精神薬取締法による取締りの対象となっている。
幻覚を見せる薬物ではあるが、いつも調子良くきれいな幻覚が見えるわけではなくバッドトリップといって恐怖を呼び起こすような幻覚やひどい憂鬱などを招くこともあり、パニックを起こして様々な事件、事故に繋がる危険も大きく、接種者の2割程度にフラッシュバック(摂取後薬物が抜けているにもかかわらず、摂取時と類似した状況になった際摂取と同様の状況が起こる現象)が起きるとされる薬物である。
芸術方面には未だにこの薬物をかっこよく素晴らしいものとして捉えるような言説をしている人も一部に存在する。
しかし法律的、あるいは精神的に危険を伴うこと、現在出回っているものには純粋なものはほぼなく、混ぜ物や全く別の物質(ひどい場合覚醒剤や脱法ハーブの有効成分など)を加えたものも含まれていたりすることもあるため絶対好奇心などで手を出してはいけない。
関連タグ
オウム真理教:LSDを密造・信者へ投与していたことで知られる。