デジモンストーリーサイバースルゥースハッカーズメモリー
ものがたりのうらがわのものがたり
概要
デジモンストーリーサイバースルゥースの事件の裏側で展開されていた物語を描く、PSVita及びPS4ソフト。
いわゆる物語の脇役・外野・裏方からサイバースルゥースの物語を見ると言う、一種の外伝作品(只し、公式からは続編だと主張されている)。
作品の趣旨上、サイバースルゥースの事件や登場人物とも積極的に絡み、物語を補完する立ち位置で語られている(各種サブイベントも、前作では完全にオカルトだったものが科学に関わっていたり、新たな事実が判明したり、と豊富な補完がある)。
その為、サイバースルゥースをプレイしていないと、事件の顛末や人物関係と言った、肝心な部分が分からないまま終わることも多い。
だが安心してほしい。本作には「おまけ」という形で前作「サイバースルゥース」がまるまる一本入っており、こちらからプレイすれば物語についていけないと言う事はなくなる。
但し、「主要人物以外の視点で物語を見る」と言うテーマ上、全体的に「サイバースルゥース」に比べて物語が地味で、気が付けば事件が進行していたり解決していたりする為、なんとも言えない「疎外感」をも感じさせてくれる一作でもある。それが本作の魅力でもあり、終盤にはタイトル「ハッカーズメモリー」が何を意味するのか示唆する展開へとつながっていく。
登場デジモンは前作を上回る約320体と大幅に増えており、新たにハイブリッド体やクロスウォーズ出身が参戦。更にデュークモンはモードチェンジする。
登場人物
デモンズ
リベリオンズ
批判点
ハッカー同士の争いの演出として新たに導入された、『ドミネーションバトル』と、『テリトリー争奪戦』が蛇足となってしまっている。
前者はメリットがなく時間を無駄にするだけ、後者は通常エンカウントが残ったままで行わなければならないと、ユーザーの不利益しか生まなかった(後にアップデートにより、ドミネーションバトルのみテコ入れされた)。
又、「大半のバッドステータス付与技の命中率が、著しく低下し産廃に近い扱い」になっており、バフの上昇率が乏しい(厳密には「使用する場合、使用者のMPが尽きるor使用者が倒されるまで毎ターン使用する仕様」の為、使い勝手が良くない)ゲーム環境で、更なるフルアタ戦法が推奨される状況になってしまった。
追加されたハッキングスキル(いわゆるフィールドスキル)も、本当に使い勝手が良いのはダッシュのアクセラレイトだけで、残りのものは局所的過ぎて必要性が感じられないか、既出のアイテムで代用可能なものになっている。
その上、上記の追加スキルはハッカーズメモリーでしか使えない=サイバースルゥースには存在しないのも問題となっている。
最後に「無印版では後日配信していた初回特典が、ハッカーズメモリーでは配信していない」事である。
酷い事を言えば、無印版の初回特典の『アグモン(黒)とガブモン(黒)』は、「あれば良いがなくても問題ない性能」だった。
しかし、ハッカーズメモリーの『シスタモン(ブラン)とシスタモン(ノワール)』は、「戦略の幅が大きく変わる為、可能な限り入手すべき性能」である。
そのような性能なのに、公式は未だに配信せず居るのは、明らかに「公式の怠慢」でしかない(しかも、前述のデジモン達は、サブキャラクターとしてはでしゃばっているのが、神経を逆撫でている)。
その結果、「無印サイスルのアップデートで『ハッカーズメモリーのシナリオ抜きで、追加デジモンを使用出来る』ようにして欲しい」と言う、小数意見も出るようになった。