杉浦綾乃とは、漫画・アニメ『ゆるゆり』の登場人物。
CV:藤田咲
中学2年生。1月20日生まれ、身長159センチメートル、血液型はAB型。生徒会副会長。
基本的には常識人ポジションで、真面目な人物。成績も優秀でかなりの努力家。
「罰金バッキンガム」などといった、地名を絡めた独特のダジャレをよく使っており、結衣だけはツボにハマるようで、口元を覆って笑っている。
生徒会に所属しており、副会長である。千歳や、1年生の大室櫻子や古谷向日葵とともに活動している。また生徒会会長は3年生の松本りせ、たまに理科教師の西垣奈々も登場する。
京子に一方的なライバル意識を持っている反面、内心では好意を寄せている純情乙女(本人も気付いていない淡い恋心)である。いわゆるツンデレ。本当は「京子」と名前で呼びたいのだがそれができないため「歳納京子」とフルネームで呼んでいる。
京子がプリントの提出を忘れたなどの理由があればすかさずごらく部を訪れ、「歳納京子ー!」と叫びながら登場するのがお約束。これを京子に真似されて「杉浦綾乃ー!」と名前を呼ばれながら生徒会室に乗り込まれたことがあった。
京子への態度から高圧的な人物のようにも思えるが、もともとは人見知りする性格で、1年生の時に初めて声をかけてくれたのが池田千歳であり、彼女とはそれ以来からの付き合い。また注目されるのがダメと本人は述べており、向日葵から「なぜ副会長に?」と疑問に思われている。
人見知りと真面目な性格の両方の理由によってか、同級生や下級生にも「さん」付けなどやや丁寧に話す。
ちなみに初期設定では割とテンプレ型のツンデレであり、登場最初期では千歳を何度か引っ叩いたり殴ったりしていた。本当に最初の頃だけですぐにやらなくなった。また京子を咎める時は制服に掴みかかるというシーンが多かった。
その京子とは原作4巻でほっぺにキスをしている。
船見結衣とは「相手を気遣う」「あまり積極的に自分から話さない」という共通点があるため、会話は盛り上がらないものの仲はいい。眠っている結衣の上に綾乃が不注意で倒れ込んでしまった時は、結人アイコンタクトを取り、周囲の目を誤魔化すために組体操の練習をしていたということにした。その際に見せたコンビネーションは抜群である。
アニメオリジナルストーリーでは、1期では京子に説明もなしにコムケに連れて行かれ、2期ではいつ連絡が来てもいいように万全の態勢で誘いを待っていたが、夜が明けても連絡は来ず、やっと来た電話は「荷物が多いから運ぶの手伝って(コムケの帰り)」というものだった。文字通り燃え尽きた綾乃は真っ白になってしまうのだった。
使用されたダジャレ
- 「部室の無断使用は罰金バッキンガムよ!!」
綾乃と言えばこれ。連載初期に何度か使われており綾乃の代名詞と言えるダジャレ。
アンソロジー作品では綾乃を象徴する台詞としてよく使われ、アニメ版1期においてはアイキャッチの背景にバッキンガム宮殿が描かれた。
- 「心配はノンノンノートルダムよ…」
- 「ファイトファイトファイファイビーチよ!」
- 「あらかじめ水着を着ておけばバッチリ! 着替えも恥ずかしくないし安心アンコールワットねっ!」
- 「そんなこと言ってる場合じゃないでしょ!? 今は余裕ありま温泉よ!!」
- 「必要ないないナイアガラよ!」
こちらも何度か使われたダジャレ。5巻で花粉症に苦しんでいた時、京子からガスマスクを装着された際に言い放った。アニメ版2期のアイキャッチでは背景にナイアガラの滝が描かれた。
- 「鼻血がどばドバイね」
- 「パジャマ持って来てないしこれ使うわよ! 必要羊ヶ丘展望台なんだからね!!」
- 「ぴったりタリム盆地」
綾乃ではなく京子が口にしたダジャレ。これを聞いた綾乃の反応は覚めたものだったため、「綾乃は無意識にダジャレを言っている」と京子は推測した。
- 「どんどんぼけロンドンよっ」
- 「寒いのはもうこりごり五稜郭よね…」
アニメ版2期の際、原作者からお願いされたことで声優の藤田が考案したダジャレ。原作10巻にて逆輸入された。
- 「そうなのかぶら寿司?」
綾乃ではなく結衣が言ったダジャレ。
- 「今のはなかったことに白えび」
これも結衣が考えたもの。
- 「面白えび」
結衣に対するダジャレの返答に使用。
- 「(体操着の裾が)もうぼろぼろボロブドゥールね」
- 「頭がガンガンガンジス川で、(中略)熱をはかってみたら39度もあったの。びっくりビッグサイトだったわよ」
「びっくりビッグサイト」は16巻でもう一度使用された。
- 「そうしたいのはやまやま富山ブラック」
結衣のダジャレ。
- 「おなかがぽんぽんポンパドゥールよ…」
- 「しぶしぶジブラルタル海峡なんだから!」
※以下はアンソロジーで使用
- 「気の迷いマリーエスタードなんだから!!」
- 「ダメダメ不謹慎フレデリスクベア!!」
- 「冷せい青函トンネルよ!」