概要
CV:麻上洋子 演:高島礼子(ドラマ「エンジェル・ハート」)
シティーハンターでの野上冴子
警視庁特捜部に所属する女刑事。階級は警部補。ショートカットの黒髪に、スタイル抜群の妖艶な美女。オーダーメイドの下着を愛用している。バストは87cmで、彼女のブラジャーを見た香にホルスタインと言われていた。
「警視庁の女狐」と呼ばれる頭脳明晰で優秀な警察官で、自身の妖艶な身体で男を虜にし、利用する。獠とは長い付き合いで、警察では手に負えない事件などには、彼を「もっこり」報酬で釣って協力させている。獠はこの手にまんまと引っかかり、危険な仕事を押しつけられるなど、毎回散々な目に遭っている。
香と同じく彼女も100tハンマー(「警視庁」と書かれたツートンカラー)を持っており、獠に「天誅」を下したことも。
獠に対して「もっこり」の貸しがかなり溜まっているようだが(獠はわざわざ回数券を作っており、その長さも相当である)、本人は簡単に身体を許す気はなく(損害の帳消しや仕事の斡旋、情報の提供など)、毎回あれこれと理由をつけて、のらりくらりとかわしている。獠とも対抗できるほどの酒豪で、彼を出し抜くなど強か。一度だけ同意したが、彼女のシャワーの最中に獠が逃げ、冴子も内心ホッとしていた。
槇村の警察官時代の同僚で、彼のことも愛しており、獠と三角関係を築き上げるほどだった。槇村の死を受けて、結局は槇村への意識が強くなった模様(→槇冴)。
香からは獠に迫ってくるのでヤキモチを焼かれることもあるが、冴子自身は、槇村の妹である香を非常に大切に思っている。
原作では獠に「香を人身売買組織壊滅のための囮にしたのではないか」と疑われた際には、彼の頬をはたいている。アニメでも獠が美女にうつつを抜かしている間に香がテロリストのリーダーに仕立て上げられた際には、そのことを教える際に彼に苛立ちをぶつけていた。
年齢については不明だが、槇村の同僚だったことから20代後半から30代前半くらいだと推測される。
男性を利用するということで図々しく強かなところが目立つが、脅しや辱めには決して屈しない気丈さを併せ持ち、正義感も強い。常に冷静沈着な性格で仕事一筋。自分より弱い男には興味がなく、父のすすめで受けた見合いも全て破談になっている。
獠を利用することが多いが、彼女自身もナイフ遣いの名手で、左太腿に仕込んだ投げナイフを自在に操り、射撃の腕も高い。使用拳銃は改造したニューナンブM60。戦闘ではナイフをクナイのように扱い、直接相手を攻撃したり、武器などを取りあげていたりする。ナイフを隠しているため、スリットの入ったスカートを身につけていることが多い。
父が警視総監である野上家の長女。元刑事の探偵・麗香、女子高生作家の唯香(ペンネーム:北野ユカ)、その下に双子(未登場)と妹が4人いる。なお登場している上記三名は「自分の周りにある使えるものは何でも利用する」という点に置いて共通している。
エンジェル・ハートでの野上冴子
現場の刑事だったシティーハンターとは異なり、新宿西警察署長に出世している。獠の協力者である立場は同じだが、現場から離れたからか、戦闘シーンは少ない。
またお色気の要素が多かった前作に比べ、年齢を重ねたことで、セックスアピールが控え目で落ち着いた女性になっている。更に香ほどではないが、前作とキャラクター性も変わっている。真面目で堅実な性格であり、前作のような自分の色気を利用する強かさや茶目っ気、自信家振りは見られない。香瑩からは「冴子姐姐」と呼ばれている。
彼女に近づいた男性を殺すストーカー(遠山一真)に付け狙われていることもあり、未だ独身。
仕事一筋であり、署員らには「鉄人」と言われている。陳に口説かれたが、30歳後半のために振られたことがある。年齢を気にしており、年齢、誕生日など、年に関わることを言われるとキレる。
義母とはいえ香が意識のみの存在であるため、実質的に女親の視点で香瑩を気に掛けている母代わりでもある(というより彼女以外に香瑩の周りに女性の保護者がいないのだが)。そのため、キャラクター達のたまり場である喫茶キャッツアイを頻繁に訪れている。
槇村と交際していたが、前述の遠山に彼を殺されてしまっている。なお、シティーハンターでは、槇村への想いが強く残っていたが、こちらでは獠の方にも強い好意を抱いている描写がある。実際にミキとの出会いで心の奥に思い描いていた「ベタな暖かい家庭」は夫が槇村ではなく、冴羽獠で、長女が香瑩、次女がミキのようなイメージであった。
関連タグ
/ 父:野上警視総監 / 妹:野上麗香(次女)、野上唯香(三女)
/ パラレルワールドでの姪のような存在:香瑩