概要
1993年のエクスパンション(リーグ拡張)の際、フロリダ・マーリンズと共にナショナルリーグに加盟した球団。チーム名のロッキーズは、ロッキー山脈からきている。
本拠地はコロラド州デンバーにあるクアーズ・フィールド。
プロスポーツチームとしては異色で、チーム方針でキリスト教を信仰している。
標高1600mという打者有利なクアーズ・フィールドを本拠地としているため極端に打高投低なチームとなっている。
アンドレス・ガララーガ、ダンテ・ビシェット、ラリー・ウォーカー、ビニー・カスティーヤ、トッド・ヘルトン、マット・ホリデイ、カルロス・ゴンザレスといった強打者揃いなチームで、1993年以来、首位打者6回、本塁打王3回、打点王7回をロッキーズの選手が受賞している。
一方、投手成績があまりいいとは言えず、投手のタイトル獲得者は2019時点までで1人(2017年の最多セーブ、グレッグ・ホランド)しかいない。これは極端な打高投低のデンバーを嫌って有力な投手がトレード拒否条項にロッキーズの名前を入れているなど、契約に応じてくれないことも一因としてある。
初年度から観客動員数が448万人を記録する(なお、この年は収容能力が現本拠地より大きいNFLデンバー・ブロンコスの本拠地マイルハイ・スタジアムを間借りしていたため、現在では更新不能な数値である)。
クアーズ・フィールドが開場した1995年、ナショナルリーグ初代のワイルドカード獲得チームとなりポストシーズン進出も果たした。
2007年にナショナルリーグで初優勝したが、ワールドシリーズでレッドソックスに4連敗しており、ワールドシリーズ出場経験のある29チームでは唯一、勝ち星を挙げていないチームとなっている。また、マイアミ・マーリンズと並んで地区優勝をしたことが無いチームでもある。
日本人では吉井理人と松井稼頭央が過去に在籍。吉井は在籍中に日本人選手として初めてMLBで盗塁に成功した選手となっている。また松井稼頭央は球団初のワールドシリーズ進出時のメンバーでもある。
NPB球団に在籍した海外出身の選手では、来日1年目にいきなり日本記録となる214安打を記録したマット・マートン(阪神)や防御率3.26ながらも最優秀防御率を獲得したネイサン・ミンチー(広島、ロッテ)、日本プロ野球史上最速(球速162km/h)を記録した投手マーク・クルーン(横浜、巨人)、KBO、NPB、MLBと異なる3ヶ国のリーグでクローザーを務めた呉昇桓(阪神)なども在籍していたことがある。
永久欠番
- 17 トッド・ヘルトン(一塁手)
- 33 ラリー・ウォーカー(外野手)
- 42 ジャッキー・ロビンソン(MLB全球団共通の永久欠番)
永久欠番扱い
- KSM ケリー・マクレガー(球団社長、元NFL選手)