データ
英語版題名 | Very Old Engines |
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日本版旧題名 | 100さいの機関車 |
日本版新題名 | 100さいの機関車 |
イギリス版初発行 | 1965年 |
日本版初発行 | 1980年10月 |
原作者 | ウィルバート・オードリー |
挿絵担当 | ガンバー&ピーター・エドワーズ |
概要
100さいの機関車は汽車のえほんの第20巻である。
本巻は、100歳を迎えるスカーロイ鉄道のスカーロイとレニアスが来島した直後の回想や当日の100年祭の様子を収めた絵本である。
本巻には、ニール・ドルゴッホ・ダグラス(タリスリン鉄道)・マックさん・ボビーさん・ピーターさん・ソドー公爵が初登場する。
各話の簡単なあらすじと登場キャラクター
以降の項目はネタバレが含まれています。ネタバレが問題ない方のみご閲覧ください。
100年まえのスカーロイ
題名 | |
英語版題名 | Crosspatch |
日本版旧題名 | 100年まえのスカーローイ |
日本版新題名 | 100年まえのスカーロイ |
登場キャラクター | |
主要キャラクター | スカーロイ ナンシー |
サブキャラ | レニアス タリスリン ドルゴッホ ニール マックさん 作業員 |
モブキャラ | ピーター・サム 貨車 P.S.カンバーランド・ロード号 |
スカーロイとレニアスの誕生日を来週に控えたある日の事でした。ナンシーは、スカーロイを綺麗に磨いていました。スカーロイはナンシーはお節介屋と言い、ナンシーも負けじと酷い気難し屋じゃないのと言いました。するとスカーロイは、自分が本当に気難し屋だった頃を話を話し始めました。
スカーロイ・レニアス・タリスリン・ドルゴッホは同じイングランドの工場で作られた。彼らは客車を引けたらどんなに素敵だろうと話したが、逆に貨車は嫌いでした。
最初に完成したスカーロイは、酷い揺れで揺れる船で運ばれ、港に降ろされる際は船に備え付けてあるクレーンで降ろすことになり、載せる貨車が来るまでぶら下げられた。スカーロイを乗せた貨車を引いたのは不格好な形をしたニールと言う蒸気機関車で、訛りのひどい喋り方だったが親切でスカーロイと仲良くなった。到着すると大勢の人がスカーロイを降ろしたが、機関車の扱いに慣れた人がいなかったため、終わったのはその日の夜の事であった。
翌朝、重力で下って来た貨車を見てスカーロイは驚いた。作業員は説明すると同時に、引っ張り上げる際は機関車が必要と言い、貨車の仕事をすることを知ったスカーロイは不機嫌でした。支配人のマックさんがやって来て、スカーロイを動かそうとしましたが、機関車を扱える人がいなかったために動かすことは出来ませんでした。マックさんは遂に心を入れ替えるまで覆いを掛けると言って、スカーロイに防水布を掛けたのでした。
これを聞いたナンシーは自業自得だと言うと、後ろには話を続けて欲しい言う人が集まっていました。
あばれんぼうのスカーロイ
題名 | |
英語版題名 | Bucking Bronco |
日本版旧題名 | あばれんぼうのスカーローイ |
日本版新題名 | あばれんぼうのスカーロイ |
登場キャラクター | |
主要キャラクター | スカーロイ |
サブキャラ | レニアス アグネス ルース ルーシー ジェマイマ ビアトリス マックさん ボビーさん 重役たち |
モブキャラ | ニール 貨車 機関車監督官 車掌 |
スカーロイの昔話は続きます。
防水布を掛けられ、惨めな思いをしていたある日、マックさんがスカーロイ達を作ったボビーさんを連れてきて、心を入れ替えたスカーロイと一緒に働くことになりました。ボビーさんが来てからは、スカーロイは一生懸命に線路工事を手伝って、レニアスが到着した頃には、路線の建設を終わっていました。
そんなある日、スカーロイは重役達を乗せた旅客列車を引く事をレニアスに自慢すると、飛んだり跳ねたりする行動は気をつけろと忠告しました。アグネス・ルース・ルーシー・ジェマイマ・ビアトリスを繋げたスカーロイは重役達を乗せて走りました。
行きは問題ありませんでしたが、帰りに問題が起きました。
帰りはマックさんがスカーロイの機関室に乗り、運転を申し出て、運転をしたのだ。スカーロイはかなりの速度を上げてしまい、マックさんが急ブレーキをかけたため、アグネス達は悪戯されたと思い、
スカーロイにぶつかって来たのである。そのため、スカーロイは飛んだり、跳ねたり、よろめいたりして、マックさんが機関室から落ちてしまったのである。マックさんにケガはなかったが、怒ってビアトリスに座っってしまいました。重役たちもひどい揺れだったと文句を言い、明日の機関車監督を乗せる列車はレニアスが担当することになりました。
その夜、スカーロイはマックさんに謝りましたが、マックさんも怒ったことを謝り、埋め合わせをすることを約束しました。
翌日、機関車監督官はレニアスを褒めた後、スカーロイの所へやって来ると、スカーロイにもう一組の車輪を付ければ見違えるように役に立つ機関車になると重役たちに話しました。
どろくさいじだいおくれ
題名 | |
英語版題名 | Stick-in-the-Mud |
日本版旧題名 | どろくさいじだいおくれ |
日本版新題名 | どろくさいじだいおくれ |
登場キャラクター | |
主要キャラクター | スカーロイ レニアス |
サブキャラ | マックさん ボビーさん ピーターさん 車掌 |
モブキャラ | 作業員 トロッコ アグネス ルース ルーシー ジェマイマ ビアトリス |
スカーロイがもう一組の車輪と屋根付きの機関室を取り付けて貰った話をしているとレニアスがその後の話を話し始めました。
スカーロイはマックさんの埋め合わせでもう一組の車輪と屋根付きの機関室を取り付けて貰いました。それを見た客車達に煽てられたスカーロイは調子に乗り、レニアスも屋根付きの機関室を付けるべきとしつこく進めてきました。レニアスはスカーロイをのろまで背中に家を付けたカタツムリみたいだと言い、スカーロイもはレニアスを泥臭い時代遅れだと言い返しました。これが原因で2台は喧嘩になり、何日も口を利きませんでした。
そんなある薄暗い月曜日の朝の事である。その日は雨で屋根が付いているスカーロイが作業員を石切り場に連れて行ったのですが、山崩れに突っ込んで立ち往生してしまったと連絡が入りました。レニアスはスカーロイに罰が当たったからいい気味だと思いましたが、機関士のピーターに石切り場の人達やボビーさんはどうするのと聞かれると、思い直して救助に向かいました。
救助されたスカーロイはレニアスにお礼を言いましたが、レニアスはまだ腹の虫が収まりませんでした。その時スカーロイは自分が泥臭い時代遅れだったと言って笑い、2台は分別を学びました。そして仲の良い友達になったのでした。
辺りが暗くまで100年前の話を聞いた人達は、昔話をしてくれた事にお礼を言うと2台の誕生日を素晴らしいものにすると言いました。
ダックと公爵
題名 | |
英語版題名 | Duck and Dukes |
日本版旧題名 | ダックと公爵 |
日本版新題名 | ダックと公爵 |
登場キャラクター | |
主要キャラクター | スカーロイ レニアス ピーター・サム ソドー公爵 |
サブキャラ | ダック サー・ハンデル ラスティー ダンカン タリスリン ドルゴッホ サー・ハンデル・ロイド・ブラウン二世 ほっそり重役 |
モブキャラ | ダグラス(タリスリン鉄道) アグネス ルース ルーシー ジェマイマ ビアトリス エイダ ジェーン メイベル サルーン客車 作業員 機関士 助手 お客 |
明日のスカーロイ鉄道の開業100周年式典にデュークが来ることになっていました。
そんな時、乗換駅でピーター・サムはダックにデュークはスクラップにされたと聞いて大きなショックを受けました。ピーター・サムはその話を他の機関車達に話すと嘘か本当かで言い合いになりました。言い合いを止めに来たほっそり重役はデュークを迎えに行く時間が変更された事を伝えて去ると、機関車達の言い合いはくたびれたため、それっきりになりました。
翌朝、作業員達・機関士・助手・ほっそり重役はスカーロイとレニアスのお祝いにバケツや油缶・金の皿を鳴らしまくりました。鉄道の持ち主は笑いながら耳を塞いでいましたが、時間が来ると鳴らすのを止めさせ、100周年祭の準備が始まりました。
100周年祭では、レニアスが100年前の衣装を着たお客を乗せたアグネス達を引いて、その前をピーター・サムがカメラ列車を引いて絶妙な距離を保ちながら、ループ線の側の特別な待避線まで走っていきました。待避線で待っていると、スカーロイが到着し、客車から降りて来た上品な紳士を機関室に乗せるとループ線を1周して戻ってきました。上品な紳士はスカーロイのバンパーに乗って、ループ線の開通の喜びを演説しました。すると、ピーター・サムは閣下に生きておられるのかを聞きました。周りはシーンとなってしまいましたが、上品な紳士ことソドー公爵は、ダックはグレート・ウェスタン鉄道のデュークという機関車と思ったようだが、デュークはそもそも公爵を指す言葉で、自分は生きているデュークだと答えました。ソドー公爵は鉄道の持ち主にスカーロイ鉄道100周年のお祝いと2台の100歳の機関車がいつまでも活躍されることを挨拶しました。その後レニアスも挨拶することになり、誕生を祝ってくれたことの感謝と双子のタリスリンとドルゴッホに「おめでとう。いつまでもげんきで」と話しました。
本巻の映像作品
きかんしゃトーマス版
2020年1月現在、未だに映像化されていない。