データ
英語版題名 | Mountain Engines |
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日本版旧題名 | 山にのぼる機関車 |
日本版新題名 | 山にのぼる機関車 |
イギリス版初発行 | 1964年 |
日本版初発行 | 1980年9月 |
原作者 | ウィルバート・オードリー |
挿絵担当 | ガンバー&ピーター・エドワーズ |
概要
山にのぼる機関車は汽車のえほんの第19巻である。
本巻は、カルディー・フェル山を登るカルディー・フェル鉄道の機関車カルディーが語る話とロード・ハリーのハプニングを収めた絵本である。
本巻には、ゴッドレッド・アーネスト・ウィルフレッド・カルディー・パトリック(旧名:ロード・ハリー)・アラリック・エリック・キャサリン・ウォルター・リチャーズが初登場する。
なお、カルディー・フェル鉄道の社長のハリー・バレイン卿は巻頭の前書きに名前が記載された程度であり、シェーン・ドゥーイニーは修理中と書かれていた。
各話の簡単なあらすじと登場キャラクター
以降の項目はネタバレが含まれています。ネタバレが問題ない方のみご閲覧ください。
登山鉄道の機関車
題名 | |
英語版題名 | Mountain Engine |
日本版旧題名 | 登山鉄道の機関車 |
日本版新題名 | 登山鉄道の機関車 |
登場キャラクター | |
主要キャラクター | カルディー スカーロイ レニアス サー・ハンデル |
サブキャラ | ドナルド カルディーの機関士・助手 機関車監督官 |
モブキャラ | アラリック 貨車 客車 |
サー・ハンデルは、また客車のアグネス達に2度もスリップさせられたので、機関庫に帰ってからも悪口を言い、それを聞いたスカーロイとレニアスはここが登山鉄道でなかったことをありがたく思わないといけないと言われます。サー・ハンデルは登山鉄道も知らなければ、近くに登山鉄道があることも知らず、言い合いを始めました。するとすぐにドナルドがカルディー・フェル鉄道のカルディーを待避線に入れたのです。スカーロイ達は、貨車に乗ったカルディーが眠りから覚めると、登山鉄道に関する質問を聞きました。カルディーは、小さな歯車を使って山を登る事、急な下り坂はブレーキが良く効くから怖くない事、登山鉄道の客車達は、坂で機関車を押すことは危険だからしない事、登山鉄道の試運転で自動ブレーキの試験をしたときは、フラフラだった事を教えてくれました。
カルディーのつくりばなし
題名 | |
英語版題名 | Bad Look-Out |
日本版旧題名 | カルディーのつくりばなし |
日本版新題名 | カルディーのつくりばなし |
登場キャラクター | |
主要キャラクター | ゴッドレッド カルディー スカーロイ レニアス サー・ハンデル ダンカン |
サブキャラ | キャサリン 登山鉄道の支配人 |
モブキャラ | 客車 お客 ゴッドレッドの機関士・助手 車掌 |
カルディーが待避線に入れられた翌日の朝、ダンカンは客車に押されてほっそり重役に怒られたことを不公平だと言いました。それを聞いたスカーロイはレニアスに合図をしてカルディーに色々な質問をさせました。カルディーは、客車はそれぞれ決まった客車を1台引き、自分達の代わりに線路を見張ってくれる事、山を登るときは大量の労力が必要だけど、下るときは転がって行くだけである事を教えました。それを聞いたサー・ハンデルは羨ましがりましたが、カルディーはそれが原因でゴッドレッドという機関車が取り返しのつかない失敗をしてしまったのだと言いました。
カルディー・フェル鉄道の1号機だったゴッドレッドは、王様の名前を取ったので自惚れており、余所見ばかりしていました。皆はゴッドレッドを注意しましたが、変わることはありませんでした。
そんなある日、ゴッドレッドは突然脱線して、客車を残して山から転がり落ちたのです。ひどく壊れたゴッドレッドは機関庫の奥に押し込まれてしまい、そのままほかの機関車の修理のために使える部品をはずされてていくうちに小さくなり、ついには完全に消えて無くなってしまったというのです。
それを聞いたサー・ハンデルとダンカンは、カルディーが帰った後も大人しくしていました。実はゴッドレッドの話はカルディーの作り話だったのですが、スカーロイとレニアスは教訓のためにその事は秘密にしたのでした。
ロード・ハリーのだっせん
題名 | |
英語版題名 | Danger Points |
日本版旧題名 | ロード・ハリーのだっせん |
日本版新題名 | ロード・ハリーのだっせん |
登場キャラクター | |
主要キャラクター | カルディー ロード・ハリー |
サブキャラ | ドナルド アーネスト ウィルフレッド キャサリン 客車 登山鉄道の支配人 カルディーの機関士 ロード・ハリーの機関士 |
モブキャラ | クレーン車 特別貨車 カルディーの助手 作業員 お客 |
カルディーは、カルディー・フェル鉄道に戻ると足慣らしにパートナー客車のキャサリンを連れて出発しました。キャサリンは、カルディーがいない間は、危ない行動をする新入り機関車ロード・ハリーと一緒に走って怖かったことを話します。それから昔なじみのアーネストとウィルフレッドに新しくロード・ハリー・アラリック・エリックが入った事と、ロード・ハリーだけが手に負えない機関車だと教えてもらいました。
帰ってきた翌日、カルディーはロード・ハリーを注意しましたが、ロード・ハリーは最新式で速度は速く安全だと言い張り、カルディーの意見を聞き入れてくれませんでした。走っている途中もロード・ハリーは機関士と客車から危険な運転を注意されますが、それも聞き入れませんでした。その結果、ロード・ハリーは頂上の駅のポイントで脱線してしまいました。
救助にやって来たカルディーは、到着すると進路を塞がれて帰れないウィルフレッドにこの脱線機関車は誰と聞きました。
ウィルフレッドにロード・ハリーを知らなかったのと聞かれるとカルディーは、ロード・ハリーは最新式の機関車だから脱線するはずがないと嫌味を言い、客車達は笑いました。
機関庫に戻ったロード・ハリーは、事故の原因を客車だと登山鉄道の支配人に言いました。それを聞いた登山鉄道の支配人は自業自得だと怒り、処分が決まるまでロード・ハリーを機関庫で謹慎させました。
魔の尾根
題名 | |
英語版題名 | "Devil's Back" |
日本版旧題名 | 魔の尾根 |
日本版新題名 | 魔の尾根 |
登場キャラクター | |
主要キャラクター | 6号機関車 |
サブキャラ | ウィルフレッド カルディー キャサリン 特別貨車 登山鉄道の支配人 6号機関車の機関士 車掌 駅長 遭難者 |
モブキャラ | 医者 救助隊 |
ロード・ハリーは名前を取り上げられ、機関庫に閉じ込められました。ゴッドレッドの話を聞いた6号機関車(元 ロード・ハリー)は自分はゴッドレッドのようにはならないとと思いつつも心配でした。6号機関車は登山鉄道の支配人に心を入れ替えることを言いましたが、お客の信用を無くした6号機関車に旅客列車は出来ないと判断し、特別貨車での荷物輸送をさせることにしました。
荷物輸送に不満を抱く6号機関車にウィルフレッドは、荷物輸送は大切で大変な仕事である事を教え、強い風が吹く魔の尾根を走ったことがあるか聞きました。魔の尾根は凄まじく危険な風が吹く事があり、その時は旅客列車は駅で休みますが、荷物列車や救援列車は風の中を走り抜ける必要があるのです。
それから2~3日後の夕方、風が強くなる中、山で遭難者が発生し、6号機関車は医者と救助隊を乗せて頂上の駅に行くことになりました。風対策を済ませた特別貨車に医者と救助隊・登山鉄道の支配人を乗せ、6号機関車は出発しました。魔の尾根では凄まじく危険な風が吹き、6号機関車の勢いが無くなりましたが、登山鉄道の支配人にあてにされている事と遭難者を助けたい思いで頑張り続けた結果、頂上の駅に無事到着したのです。
遭難者達は助け出されると、次の日にそのリーダーがお礼にやって来ました。その際リーダーは、自分を助けて怪我をした友達のパトリックの名前を6号機関車に付けて頂けると嬉しいと言い、6号機関車はパトリックの名前が付きました。
パトリックは、必要なら危険なことを進んで行いますが、前のような無茶をすることは無くなりました。
本巻の映像作品
きかんしゃトーマス版
2020年1月現在、未だに映像化されていない。
余談
2Dアニメに変更された第25シーズン以降のプロデューサーを担当しているリック・サバル氏は、『魔の屋根』で登場したスポット「魔の屋根」を登場させる予定だったが、マテル社の「Devil(悪魔)」という言葉が若い視聴者に好ましくないという主張にによって却下されている。なお、第25シーズンから登場しているスポットである「キャノンボール・カーブ」(線路が山頂まで螺旋状に走っている大きな山)は、そこから着想を得て考案されている。