データ
英語版題名 | Stepney the "Bluebell" Engine |
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日本版旧題名 | がんばりやの機関車 |
日本版新題名 | がんばりやの機関車 |
イギリス版初発行 | 1963年 |
日本版初発行 | 1980年9月 |
原作者 | ウィルバート・オードリー |
挿絵担当 | ガンバー&ピーター・エドワーズ |
概要
がんばりやの機関車は汽車のえほんの第18巻である。
本巻は、ノース・ウェスタン鉄道に招待されたブルーベル鉄道のステップニーが活躍する絵本である。
本巻には、ゲストとしてステップニー・ブルーベル鉄道の重役・D701・クラス52・D782・プリムローズ・ブルーベル・アダムズ・クロムフォード・キャプテン・バックスター・D4711が登場する。
なお、本巻から挿絵担当がガンバー&ピーター・エドワーズの夫婦2人が担当することになる。
各話の簡単なあらすじと登場キャラクター
以降の項目はネタバレが含まれています。ネタバレが問題ない方のみご閲覧ください。
ブルーベル鉄道のステップニー
題名 | |
英語版題名 | Biuebells of England |
日本版旧題名 | ブルーベル鉄道のステップニー |
日本版新題名 | ブルーベル鉄道のステップニー |
登場キャラクター | |
主要キャラクター | パーシー ダグラス |
サブキャラ | ステップニー |
モブキャラ | スクラップの機関車達 アダムズ D701 クラス52 D782 客車 貨車 お客 |
パーシーが変わったブルーベルの歌を歌うのでダグラスは『スコットランドのブルーベル』は綺麗な花の歌だと言いますが、パーシーは『イングランドのブルーベル』は鉄道の歌だと答えます。パーシーは、今のイングランドは蒸気機関車をスクラップにしている事・そんな蒸気機関車たちを救い、走らせてくれる鉄道がブルーベル鉄道である事・太っちょの局長がステップニーとブルーベル鉄道の重役をノース・ウェスタン鉄道に招待した事をダグラスに教えました。それを聞いたダグラスは、ブルーベル鉄道に関心を抱きました。
駅のホームでは、列車の時間ではないのに人々が集まっていたため、パーシーは疑問に思いました。するとステップニーが汽笛を鳴らして、パーシーとダグラスの横を通り過ぎ、2台も汽笛を鳴らして、駅に集まった人たちは手を振っています。ステップニーの長い旅ももうすぐ終わりです。
ステップニー、りんじ列車をひく
題名 | |
英語版題名 | Stepney's Special |
日本版旧題名 | ステップニー、りんじ列車をひく |
日本版新題名 | ステップニー、りんじ列車をひく |
登場キャラクター | |
主要キャラクター | ステップニー |
サブキャラ | エドワード トーマス プリムローズ ブルーベル アダムズ クロムフォード キャプテン・バックスター ダック |
モブキャラ | ゴードン パーシー トビー アニー クララベル 客車 貨車 夜勤の線路の切り替え係 信号係 お客 |
エドワードの駅でステップニーは、エドワードに自分がブルーベル鉄道に救われた話をしました。それを聞いたエドワードは、他にブルーベル鉄道に救われた機関車がいるか聞き、ステップニーは他に救われた機関車の話を始めました。プリムローズとブルーベルは、双子で名前を付けたら少し生意気になったけど、良く働く機関車だという事・488号は、ロンドン・アンド・サウス・ウェスタン鉄道から来たどんな荷物も楽に引く機関車で、勝手にアダムズと名前を付けた事・2650号は、中部地方の峠貨車を引いていた機関車で、こちらも勝手にクロムフォードと名前を付けた事・キャプテン・バックスターは、石切り場で働いていたので言葉や行儀が悪いけどいい機関車である事をステップニーは教えました。その話の後、ステップニーはブルーベル鉄道は良い鉄道だけど貨車の仕事が無く路線が短い事が不満だと言うとエドワードはここにいる間は思い切り走れると教えてあげました。
ステップニーは操車場に移動するとダックと貨車の入れ替えをし、仲良くなりました。その後トーマスの最終列車が通り過ぎると、臨時の急行が出ることになりその役割をステップニーが担当することになりました。
翌朝、列車を待たされたトーマスは、ステップニーに文句を言いましたが、ステップニーに、トーマスはこの支線の生き字引だよねと言われて、嬉しくなって支線の事を話し始めました。
ステップニーとクリケットのしあい
題名 | |
英語版題名 | Train Stops Play |
日本版旧題名 | ステップニーとクリケットのしあい |
日本版新題名 | ステップニーとクリケットのしあい |
登場キャラクター | |
主要キャラクター | ステップニー キャロライン |
サブキャラ | トーマス パーシー トビー ステップニーの機関士・助手 クリケット場の選手 |
モブキャラ | 貨車 ブレーキ車 駅長 信号係 車掌 |
ステップニーは、ブルーベル鉄道に貨車を引く仕事が無いことを羨ましそうに言いました。それを聞いたパーシーは、自分の貨車を引いても良いと言い、ステップニーは貨車を引く事になりました。
貨車を指定の場所まで運び荷物を下ろして戻っている途中、クリケット場の前の信号で止められました。
選手たちが試合を始め、打者がボールを飛ばすとステップニーの空の貨車に落ちてしまいました。それと同時に信号が青になったため、ステップニーは発車しました。選手たちは止まるように大きな声で言いましたが、ステップニー達には聞こえませんでした。そこで選手たちはキャロラインに乗り込み、ステップニーを追いかけ始めました。最初は何とか追いついたのですが、クラクションを鳴らして気づいてもらおうとしたら、競争を仕掛けてきたと思われ、ステップニーは速度を上げてしまいました。キャロラインはいつもの2倍の速度で追いつくまで走らされました。駅でようやく追いつくと、選手たちは事の次第を話し、ボールを探して見つけました。選手たちはボールを見つけたので帰ろうとしますが、キャロラインは疲れ切っていました。そこでキャロラインを平らな貨車に、選手たちをブレーキ車に乗せるとステップニーはクリケット場まで引いていきました。機関士達は観覧席で、ステップニーは待避線で試合を見物しました。キャロラインは、列車の事をお馬鹿さんと思っていましたが、列車には見どころがあると考えが変わっていました。
ディーゼル機関車とやまたかぼう
題名 | |
英語版題名 | Bowled Out |
日本版旧題名 | ディーゼル機関車とやまたかぼう |
日本版新題名 | ディーゼル機関車とやまたかぼう |
登場キャラクター | |
主要キャラクター | ステップニー D4711 |
サブキャラ | ヘンリー ゴードン ジェームス ダック ドナルド ダグラス 太っちょの局長 ブルーベル鉄道の重役 機関車監督官 |
モブキャラ | エドワード パーシー トビー 客車 整備係 |
ノース・ウェスタン鉄道に新しく仲間入りしたディーゼルは、辺りを見ると機関車達に向かって、時代遅れな蒸気機関車はスクラップにして、面倒がなくすぐ出発できるディーゼル機関車に変えるべきと言いました。
これを聞いた機関車達は怒り、次の日の朝に集まりディーゼルを思い知らせてやりたいと話しましたが、良い考えは思いつきませんでした。
ディーゼルは旅客列車の準備をし、客車を連結しようとしましたが、少し進んだだけで動かなくなってしまいました。原因は空気パイプに機関車監督官の帽子を詰まらせてしまったからでした。列車の出発が10分後に迫って来たため、ダックが担当することになりますが自信が無さそうでした。それを見たステップニーは、一緒に客車を引く事を提案し、太っちょの局長は喜びました。太っちょの局長とブルーベル鉄道の重役の見送りで2台は出発しました。2台はピストン棒が霞んで見えるほどの全速力で走り、ゴードンの丘を越え、予定より早く駅に到着してゴードンに列車を引き継ぎました。
次の日、ステップニー帰る日になり、機関車達は別れを惜しみつつも歌声と汽笛で送りました。
一方ディーゼルは、行儀の悪さとペシャンコになった山高帽を置いて、前の晩に誰にもさよならを言わずにこっそりと出ていきました。
本巻の映像作品
きかんしゃトーマス版
きかんしゃトーマス第4シリーズの『トーマスとステップニー』『しあいちゅうだん』『ディーゼルとぼうし』の3話で4話分映像化された。
ただし、オリジナルストーリーの「ブルーベルれっしゃ」でラスティーがステップニーを助け出し、ソドー島にあるブルーベル線の機関車になったという設定に変更され、物語に矛盾がかなり起きている。
トーマスとステップニー
『ブルーベル鉄道のステップニー』『ステップニー、りんじ列車をひく』の映像作品。
基本的に原作に忠実だが、以下の変更が加えられている。
- 冒頭にパーシーがトーマスにステップニーが来ることを教えるシーンが追加された。
- 上記のシーンに続いて、長距離を走れない不満をステップニーがラスティーに言って、その事を機関士に相談した所、ノース・ウェスタン鉄道に招待されるシーンが追加された。
- 『ブルーベル鉄道のステップニー』の殆どがカットされて、残ったのは駅でステップニーが通過するシーンのみである。
- 駅で待っている機関車がパーシーとダグラス以外もいることになった。
- 『ステップニー、りんじ列車をひく』のブルーベル鉄道に関する話をするシーンが丸々カットされた。
しあいちゅうだん
『ステップニーとクリケットのしあい』の映像作品。
基本的に原作に忠実だが、以下の変更が加えられている。
- 原作では石切り場の石を運んでいたが、こちらでは砂利のようなものを運んでいた。
- クリケットの選手がステップニーに移動して欲しいと言うシーンが無くなった。
- クリケット場の近くにバルジーがいる。
- 機関士達は、原作では観覧席で試合を見ていたが、こちらでは橋の上から見ている。
- ステップニーは、原作では待避線から見学していたが、こちらでは、路線上で見学していた。
ディーゼルとぼうし
『ディーゼル機関車とやまたかぼう』の映像作品。
基本的に原作に忠実だが、以下の変更が加えられている。
- 冒頭にステップニーがノース・ウェスタン鉄道に居られる期間が残り僅かな事と、手伝いのディーゼルが入ることが説明されるシーンが追加された。
- ディーゼルの番号がD4711からD261に変更された。
- 機関庫のシーンで本来は登場しないトーマスとパーシーが登場した。
- 原作でディーゼルがせき込んで止まるのだが、こちらでは咳をしたシーンが無い。
- 帽子が吸い込まれてことが判明したのが、原作ではゴードンに列車を引き継いだ時だったが、こちらではディーゼルが機関庫に戻した時だった。
- トップハム・ハット卿がディーゼルの代役に指名したのが、原作ではダックだけでステップニーも名乗り出たが、こちらでは最初からダックとステップニーが指名された。
- 駅でトップハム・ハット卿達が見送りシーンの場所が、機関庫に変更された。
- 客車の量は、原作では15両だったが、こちらでは3両になった。
- 列車の引継ぎをした際ディーゼルの状況を言ったのが、原作ではジェームスに聞いたゴードンだったが、こちらではステップニーになった。
- 別れ際に原作ではトビーが居たが、こちらではトーマスとスカーロイ鉄道が登場している。
- ディーゼルが帰ったのが、原作ではステップニーが帰る前日の晩だったが、こちらでは日中に変更された。
- ディーゼルが置いていったものが、原作では行儀の悪さとペシャンコになった山高帽だったが、こちらではオイルの悪臭とクシャクシャの帽子に変更された。