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イキリ骨太郎の編集履歴

2020/03/15 07:13:24 版

編集者:北岡ブルー

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概要

オーバーロードⅢの8話以降に広く認知されるようになった渾名。

 主にアニメ1期の頃からの一部の視聴者が2期以降の主人公側の行動に不満を持ち、作品やそのファンなどを非難する為にアンチが生み出した蔑称を由来とする。

 オーバーロードは元々、RPGで言う所の魔王を主題に置き、主人公も世界征服を行う悪役として暗躍する『魔王もの』の作品であり、まだ人間らしさを強く残し、正義感を見せていた1期とは違い、2期以降は本格的に悪の道に進み始める。

 特に3期8話は見る人を選ぶ内容であり、主人公側の無双回でありながらも、ナザリック側の陰謀の結果、やむを得なく主人公と敵対することになった冒険者をアインズが一方的に蹂躙し尽くすという展開であり、物議を醸した。

7~8話ではフォーサイト一行の仲間の為に命を懸けて戦うその想いと、アルシェの帰りを待つ双子についての描写が感情移入できるほどしっかりと描かれており、そんな大切な人を待つ人々を、自分の怒りのままに情け容赦なく一方的に嬲るように叩き尽くし、死体すらも利用し尽くしたアインズや守護者らの姿は、作品内最大の鬱展開であると言っても過言では無い。

その為、本作のアンチがこのような渾名を付けるに至ったと思われる。

「太郎」とついているのは同じ「小説家になろう」出身の『異世界はスマートフォンとともに。』の主人公の渾名である「スマホ太郎」の影響もあるが、「イキリ骨太郎」の異名そのものはアニメ放送前に存在していたという説もある。

2018年のネット流行語100において、作品名やキャラクター名を差し置いて48位にランクインした。

(参考までに前後の順位を挙げると、49位は「ミライアカリ」47位は「無限の剣製」である)

擁護意見

 なお、このままでは一方的な意見で偏見を煽るため、擁護のための説明をつけたい。

 事の発端は、ナザリック地下大墳墓に無数のトラップがあり、これがゲーム時代、難攻不落の要塞としてナザリックを支えていたのだが、異世界では作動するのかが不明だった事に由来する。

 自軍と対抗しうる可能性をもつスレイン法国の存在もあり、防衛を左右するトラップの実験は、仲間たちの残した子供に等しいNPC(中には現地の冒険者よりも弱いレベル1の下級メイド達もいる)を守るためにも、アインズは入れるのを内心嫌がりながらやらざるおえなかった。

 原作者もアインズの精神の歪さは十分に理解しており、内に籠って仲間を作らず、周りの被害を無視する姿を『傍迷惑な狂人』『ゲームにすがっていた可哀想で哀れな人物と称しており、決して「アインズが正義」とは描写していない点が他のなろう系作家とは異なる。

 それに加えそもそも『魔王もの』なんだから主人公の悪役ムーヴは当然でしょというごもっともな意見もある。

 逆に言うと「魔物の守護者たる魔王vs勇者と言う名の侵略者」や「魔王と勇者が協力して戦争の黒幕を倒す」と言った感じの『魔王もの』が多過ぎた弊害と言えるのかもしれない。言うなれば、読者が「アインズが正義である事を勝手に期待して勝手に裏切られた」と言う事である(イキリ問題以前のアインズの言動も敗北しないためのリスク管理であって、決して正義感から来た行動ではない)。

 あとは「転生者以外はNPCとしか見ていない」のかもしれない。君達だってNPCを攻撃出来るなら面白半分で殺す事も少なくないだろう?レアアイテムを落とすなら猶更。

 チートな能力もただのゲームの借り物ではなく、500ある魔法を全て暗記、プレイヤースキルが無いと使いこなせない構成等、アインズ自身の努力の上で成り立っている事を忘れてはいけない。

 また、フォーサイト一行もアインズの存在を知るよしがなかった事、アルシェの借金返済という仲間の為の目的がありながらも、遺跡荒らし(アインズ視点では不法侵入・窃盗・強盗犯)という犯罪を犯していることを留意しなくてはならない。アインズからすれば、盗みを働く悪党だからこそ容赦がないのかもしれない。

そして何よりヘッケランは、『アインズの仲間』という最大の地雷を生き残るためとはいえ、嘘をつく形で踏み抜いており、再開できる可能性でぬか喜びさせられたアインズを怒り狂わせたのも自業自得と言える面がある。

 どちらも仲間の為にモラルを捨てて突き進んだ結果、生まれたのが『イキリ骨太郎』という、両者どちらも蔑ろにしかねないオーバーロードという作品に対する蔑称であることを忘れてはいけない。

関連タグ

魔王 スマホ太郎 オーバーロード(小説)

ガイコツ書店員本田さん:こちらは胃キリ骨店員」とネタにされた。

わかば(ケムリクサ):当初は「イキリ草太郎」という異名が提案されたが、当人にイキり要素がなかったため定着せず、代替案として提示された「命捨て太郎」が定着した。

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編集者:北岡ブルー

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