スライム(サガシリーズ)
すらいむ
概要
スライム。本シリーズでは半透明の軟体生物として描かれることの多いモンスターたちだが、その種類は作品によってもいろいろである。印象もまた、マスコットからトラウマまでピンからキリまでだと言える。
作品によっては「スライム系」以外に「無機質系」「不定系」といった分類で登場するが、基本はどれもスライムである。
(一部作品では精霊系の敵もスライム系と同じ系統に含まれている)
GB/DS
通常のモンスターとして登場したこともあれば、村人や重要人物として描かれることもある。サガ1の「村一番の美人」がスライムだったことには多くのプレイヤーが衝撃を受けたとか…。
モンスターとしては、サガ1ではステータス異常や武器攻撃や地震に耐性があるが炎に弱い(上位は弱点が消えるが)。
サガ2でもやはり炎に弱い。上位のものは武器に耐性を持ち、弱点も消える。
サガ3のリメイクでは弱点がさまざま。こちらも上位になると防御面の弱点は消える。
GBサガシリーズのモンスターの多くは味方としても使えるため、スライム系モンスターも味方として使用可能。
いずれの作品でも特殊能力「とかす」が結構強いため、使いやすい。
▼サガ1では人型が味方・軟体型が敵という描き分けをされている(GB版での敵はどろどろした物体に顔が付いていて、可愛くはなかった)。サガ2・3のリメイクでは人型が最上位のスーパースライム・軟体型がそれ以外のスライムとなっている。
▼サガ2では最初に主人公・仲間として選べるキャラの一人。大抵はすぐに変身してスライムではなくなるだろうが。
また、せんせいとしても登場。スーパースライムの亜種といったところで、コミカルな見た目に反して真面目な性格は、ある意味サガ2の世界観の重要な柱と言っても過言ではない。サガ3のリメイクにも登場し、どんな治安の悪い町でも平然と安住する肝の据わり方は相変わらず。
▼サガ2・3のリメイクにあたり、せんせいの亜種が「お助けスライム」として多数登場するようになった。サガシリーズのマスコット的存在になっているスライムとはたいてい彼らのことであろう。
▼サガ1のGB版の頃は、容量が非常に少なかったため、味方のグラフィックが目玉系と被っていた。そのため、スライムなのか目玉なのか、前述の「村一番の美人」に関しても憶測を呼んだらしい。
SFC
ここから「強敵」のイメージで語られることが多くなった(全体的に難易度が上がっているとも言えるが)。
ロマサガ1では下位は弱いが上位の精霊は強く、術が凶悪。特に風の精霊の「ふぶき」が怖い。
ロマサガ2からは全ての攻撃に属性が細分化された影響で、「ブヨブヨしていて殴る打撃が通じない/通じにくい」という個性付けが新たに付けられた。
▼その最たる例が以下の「ゼラチナスマター」。龍の穴の格闘家の言うとおり、本当に格闘系統が基本ほぼ通じない。体術使いは気弾を持っておこう。
ロマサガ3でも打撃耐性は引き継がれ、ほとんどの攻撃が通用しない。打撃属性を持たない短勁や、雷属性を持つ稲妻キックなどは効果がある。技を使わないと完全に詰むため注意すべし。
PS/PS2
サガフロ1
サガフロ1では仲間として久しぶりに登場したが、その加入経緯は驚きの「こっそり無言加入」だった。印術の資質を得るためのルーンイベントでタンザーを脱出する際、パーティーに紛れてしれっと加わっている。なお、タンザーがメインイベントに組み込まれているクーン編のみスライムのいる場所に立ち入らないため仲間にできない。
初期値が低いうえに何のセリフも無く強制的にパーティ入りすることに加え、サガフロは戦闘メンバーとして加入できるのは最大15人まで(16人目以降の仲間は加入こそできるが非戦闘)という縛りがあるため、多くのプレイヤーに厄介者にされる不憫な扱いを受けたという。
実際は他のモンスターメンバー同様の方法で強化することができるので、きちんと育てれば戦力的には悪評を受けるほど不憫なキャラではないのだが、モンスターの育成方法が独特かつ初期形態が弱いということもあり、普通にプレイする場合は2軍3軍落ちにされてしまうことも多い模様。
敵としては登場せず、後から変身するのも不可能なためスライムの初期形態としてのみ姿が見られる。
▼左下の小さい紫色の軟体生物。
もちろん無機質系としてスライム系の敵は登場する。「スライム大」「スライム特大」といったそのままの名前の敵もいる(スライム大は味方モンスターも変身可能)。
ちなみにゼラチナスマターこそ登場しないが、ゼラチナスプランターというより極悪なものが登場する。体術使いは三角蹴りなどが通じる。このゼラチナスプランターは味方も変身可能であり、変身できれば相手の打属性攻撃に対してめっぽう強い「壁」ができあがる。本作は敵の投げ技がかなり怖いので、こういう個体を1体作っておくと何かと役立つ。