※タグとしてはシャウラも利用されている。
「お師様ぁ! もうもうもう! 待ってたッスよ~!」
人物像
ホットパンツに黒ビキニをつけ、マントを羽織っただけというかなり際どい恰好のグラマラスな美女。髪型はポニーテール…ではなくスコーピオンテール。
400年前に「嫉妬の魔女」サテラの封印に貢献した「三英傑」の一人、「賢者」シャウラとして、「剣聖」レイド・アストレア、「神龍」ボルカニカと並び評される。
嫉妬の魔女が封印されている「魔女の祠」に塔(プレアデス監視塔)を建て、400年前からずっと祠を見張り続けている。
しかし、「賢者」からすれば近づいてくる人物が魔女の祠を暴こうとする不埒な魔女教の輩なのか、賢者と友好的なコンタクトを取ろうとする人間なのかの判別ができないため、塔に近づいてくる人物は皆殺し、という方針をとっている。
賢者の持つ知識と見識を求めてコンタクトを取ろうとする者は多くいる。が、プレアデス監視塔の位置するアウグリア砂丘が魔獣の巣窟と化していること、何故か塔までの道が分からなくなること、更には賢者自体の厄介さも相まって、今までに賢者との接触を成功させた者はいない。作中最強の存在のラインハルトですら塔にたどり着くことができなかった。
自身の針と標的をマナで繋いで引き寄せられるように放つ「ヘルズ・スナイプ」という魔法を得意とする。
高速、高火力、高速射能力かつ超精密射撃で、塔に近づく人や魔獣の撃退に大きく貢献している。
“シャウラ”という名前の由来は蠍座の二等星、シャウラ。星名の意味は「針」。
プレアデス監視塔の名前の由来はプレアデス星団。ちなみに、プレアデス星団の和名は昴。
関連イラスト
関連タグ
以下ネタバレ(閲覧注意)
原作第六章「記憶の回廊」編に登場。
「暴食」の被害者たちを救う手掛かりを求め、スバル達はプレアデス監視塔を目指す。
レムの回復を悲願とするスバル、名前を喰われたユリウス、それからエミリア、ベアトリス、アナスタシア…の皮を被った襟ドナ、魔獣を操る加護を持つメィリィの6人がプレアデス監視塔に向かう。
紆余曲折の末なんとか監視塔の中にたどり着いたスバル一行。
そして、スバルの前にミステリアスな雰囲気を放つ美女が現れ――
「お師様ぁ! もうもうもう! 待ってたッスよ~!」
実際の概要
最初こそミステリアスな雰囲気を装っていたが、実際のところかなりノリが軽く、一人称は「あーし」、語尾は「~ッス」という下っ端口調で話す。エミリアに、喋り方の雰囲気がスバルと似ていると言われる。
また、作中で一般的には「賢者」=シャウラの構図が知られているが、実際はそうではない。
監視塔で400年もの間外部の人間を近づけなかったのはシャウラで間違いないのだが、本当の「賢者」はフリューゲルという人物。
フリューゲルは、白鯨討伐で大きな役割を果たした「フリューゲルの大樹」を植えた人物として後世に名が知られている。
シャウラはなぜかスバルのことをフリューゲルと勘違いしている。(スバル達が塔に入れたのはこれが大きな理由)そして、スバルのことをお師様と呼んで慕う。スバルのことをフリューゲルと判断した理由はその匂い(恐らくは魔女の残り香)。尚、賢者シャウラとしてルグニカ王国の銀貨に描かれていたフリューゲルとスバルの顔はあまり似ていなかったので、スバル=フリューゲルの構図が必ずしも成り立つとは限らない。
人の顔を比べるのはあまり得意ではない様子。
大図書館プレイアデス
プレアデス監視塔は、七つの階層に分かれている。
- 六層 “アステローペ”…最下層。実は地下
- 五層 “ケラエノ”…塔の外との出入り口がある。
- 四層 “アルキオネ”…シャウラの住処。ここから狙撃を行っている。
- 三層 “タイゲタ”…ここから上が試験会場
- 二層 “エレクトラ”
- 一層 “マイア”
- ゼロ層 “メローペ”
「プレアデス監視塔」というのは、外に対する呼び名。
本来の役割は、全知と呼ばれた『賢者』の記した知識の眠る場所――「大図書館プレイアデス」
名前の由来はギリシア神話に登場するプレイアデスという七人姉妹。ちなみにプレアデス星団の名前の由来もここから。この七人姉妹のそれぞれの名前が各階層の名称となっている。
だが、無条件に書庫を閲覧することはできない。
三層“タイゲタ”からは試験会場となっており、書庫に入る権利が試される。
三層から上は試験と、それに対応する書庫がある。書庫の本の内容はシャウラも知らない(というより四層より上に行ったことがない)。
タイゲタの書庫には、『死者の書』という書物が置いてある。『死者の書』にはそれぞれ故人の名前が書いてあり、自分が見知った人物の『死者の書』を開くと、その人物の記憶を追体験できる、否、させられる。人一人の人生を追体験するというのはかなりの負担を伴うものであり、リスキーであることは確か。
リゼロEXに登場した、帝国九神将のうちの「玖」、バルロイ・テメグリフや、大罪の名を冠する魔女たちの死者の書が登場した。
そして、初代剣聖、レイド・アストレアの死者の書を読んだスバルは、大きな困難に巻き込まれてしまう。
(試験の概要)
- 三層 『――シャウラに滅ぼされし英雄、彼の者の最も輝かしきに触れよ』
- 二層 『――天剣に至りし愚者、彼の者の許しを得よ』
- 一層 『――汝、塔の頂へ至りし者。一層を踏む、全能の請願者』
『――我、ボルカニカ。古の盟約により、頂へ至る者の志を問わん』
シャウラは試験の番人として、挑戦者を外に出すことができない。
挑戦者が大図書館の試験を解き終えて、一層“マイア”に到達するまで、挑戦者を逃がすことができない。
また、いくつかの条件が破られたときには、シャウラは血も涙もないキリングマシーンとして挑戦者を皆殺しにせざるを得ない。
その条件とは、
- 1,『試験』を終えずに去ることを禁ず。
- 2,『試験』の決まりに反することを禁ず。
- 3,書庫への不敬を禁ず。
- 4,塔そのものへの破壊行為を禁ず。
- 5,『試験』の――
以上。このいずれかが破られた場合、何らかの仕組みによりシャウラにはそれが分かるようになっている。条件を破ったことを隠すことはできない。そこにシャウラの意志は介在しないので、どれだけシャウラからの心証を良くしても、シャウラは挑戦者を排除することになる。
余談
エミリアやベアトリスは、スバルの話す所謂外来語(例:デート)をあまり理解していない。
が、フリューゲルとの付き合いが長いシャウラはそれらの言葉の意味を理解している節がある。
また、アニメ版でフリューゲルの大樹への落書きが描かれている。画面が暗くてわかりにくいのだが、光量を上げてよく見ると、「フリューゲル参上」という文字が日本語で書かれている。
また、プレイアデス三層“タイゲタ”の試験は、地球人でないと持ちえない、ギリシア神話とオリオン座に関する知識がないと解けない問題となっている。
以上のことから、フリューゲルが日本人である可能性は非常に高い。フリューゲル=スバル説というのも信ぴょう性のある説である。