知らなかったことが罪なのではない。知らなかったことにあぐらをかいて、恥じる心を忘れることが、罪なのだ。
人は全てを知るには……、あまりに矮小だ。
概要
物語の序盤で、ロイド達を助けたことがきっかけで世界再生の旅に同行する傭兵。冷静沈着で無口だが凄腕の剣士で、博識な上、魔法も使うことが出来る。
実はロイド達の敵である「ディザイアン」の上位組織「クルシス」の頂点に立つ四大天使の一人。ハーフエルフで構成されているクルシスの中では唯一の人間であり、歴代神子の中で最もマーテルの器に適合しているコレットの護衛と監視の為に下界に降り立ち、傭兵と偽って旅に同行していた。
元は4000年前の大戦を終結させた四英雄のひとりであり、以降クルシスの輝石で体内時計を止めて果てしない時を生き永らえてきた。
同時にロイドの生き別れの実の父親でもある。本編から20年近く前に下界を訪れた際に、ディザイアンが管理するアスカード人間牧場でエクスフィアの実験体にされていたアンナ・アーヴィングと出会い、彼女の脱走を手引きした事でクルシスとディザイアンから追われる身となった。古代大戦時代からの付き合いであるノイシュやアンナと逃亡生活を送る中で、アンナとの間に息子のロイドが生まれるが、ロイドが3歳の頃にディザイアン五聖刃のひとりクヴァルに追い詰められ、アンナはエクスフィアを引き剥がされて怪物化してしまう。クラトスは苦悩しながらもロイドを守る為に怪物化したアンナにトドメを刺したが、アンナはロイドやノイシュを巻き込んで崖から転落してしまい、妻も息子も死んだと思ったクラトスは全てに対して無気力になり、クルシスに戻ってしまった。
しかし本編でコレットの監視の為にイセリアに訪れた時に、死んだ息子と同じ名前を名乗るロイドと出会い、ロイドの育ての親ダイクの家でアンナの名前が刻まれた墓を見たことから、死んだと思っていた息子が生きていた事を知る。ロイドの在り方に希望を見出し今度こそミトスを止める為に一度は裏切ったふりをしてロイドたちを助けていた。
なおトマト嫌いは息子にもしっかり受け継がれている。
なお、離脱した後も出番そのものは多いのだが同タイプのゼロスと比較するとクラトスはパーティインしている期間が短め。このため頑張って条件を満たして終盤に再加入しても離脱前に術技を使い込んでいないとろくに術技を習得していない、なんて事態も有りうるので注意が必要。
続編『ラタトスクの騎士』にもちょっとだけ登場。
余談だが、実年齢は4028歳くらい。
外伝作品出演
初出演作品。
『1』より登場し皆勤。
13章「裏切りと真実の行方」から登場し、加入はミラージュプリズン編6章「贖い生きる古代英雄と悔悛し惑う神子」。
本作ではロイドと親子関係発覚後の状態で具現化され、更に全く別の世界から来たカノンノ・イアハートの発言で周知になっている。ただしお互い和解前の時間軸で具現化された為、親子間のやり取りはぎこちなかった。
本来の世界では叶わなかったミトスとマーテルを救うという悲願を叶えるが、マーテルを救った際に瀕死となる。過去に対する罪悪感に加え、悲願を成し遂げ満足してしまった事で既に生きる気力を失っており、ミトスからの治療を拒否していた。
その為、ミトスの懇願により、ロイドとシング、コレット、ミリーナが彼のスピルメイズに入り、戦闘も交えて説得。生きる意味を見出した彼は、自身の心(スピリア)と改めて向き合う事を決意、ミトスの治療を受け入れ一命を取り留めた。
以降は救世軍のエージェント的な立ち位置で活動している。
救世軍で交流する際は自然と(見た目が)若いメンバーのお父さんポジションに収まってしまう事が多いのだが、肝心の息子のロイド相手にはどう歩み寄るかでやはり苦悩している部分があり、その点はミトスにも若干の呆れと共に気にかけられている。
なお、剣聖紋、ホーリーソード、破邪滅壊、破邪滅壊陣(破邪滅壊の技変化)、ジャッジメント・トライ、ジャッジメント・ヘキサ(ジャッジメント・トライの技変化)、紅蓮業剣、ラーヴァブラスター(紅蓮業剣の技変化)を新術技として習得。
魔鏡技は「崩翼聖紋」「葬翼絶聖翔」「ジェントリー・デイズ」「マーダー・オッズ」「ブレイブリィ・グレイブ」。