概要
クレヨンしんちゃんの劇場版第1作。1993年公開。監督は本郷みつる。
現在ではゴールデンウィークの恒例行事となったクレしん映画だが、本作のみ夏休み映画として公開され、映画の舞台も夏休みとなっている。
日常編ではまず行えないSF・ファンタジー要素やおバカなアクション、変態極まりない敵組織、濃すぎるオカマなど後々のクレしん映画の礎を築いた記念すべき初作品である。
漫画版は単行本6巻に収録されているが、並行世界への移動方法や終盤のハイグレ魔王とのバトルなど大幅に内容は異なっている。また、漫画版ではあくまで「アクション仮面が実在するという世界」として登場していた並行世界は、映画版ではアクション仮面と言う存在の根幹に関わる重要な設定になっている。
あらすじ
漫画版
野原一家がぶらりと足を踏み入れた『アクション仮面ハウス』。ぼったくりな入場料を取るこの施設の奥に置かれた鏡の中に入ってしまった野原一家+シロは、現実世界にソックリなパラレルワールドに飛ばされてしまう。
翌日、日本を変態宇宙人「ハイグレ星人」が襲撃。地球を我が物にせんと暴れ始め、野原一家は自分たちが別世界に来てしまったと悟る。この世界には、TVの中の特撮ヒーローではない「本物のアクション仮面」がいるのだが、ハイグレ星人によりアクション仮面は重傷を負ってしまった。
ハイグレ星人の親玉たるハイグレ魔王を倒すため、野原一家は奮闘する。
映画版
しんちゃんたちはチョコビについてくるおまけカードである「アクション仮面カード」を集めており、No99と呼ばれる幻のカードを探していた。ある日しんのすけは買い物帰りの途中に立ち寄った古風な駄菓子屋にてチョコビを買ったところ、黄金に輝くNo99のカードを見事引き当てた。
幼稚園が夏休みに入ったころ、唐突に海に行きたくなった野原一家は渋滞を抜け砂浜にやってくる。そこには巨大なアクション仮面が立っていた。しんのすけは支配人らしき人にNo99のカードを見せると奥へ案内される。アトラクションのような乗り物に乗り込んだしんのすけ達が見たのは、こちら側に向かってくる『自分たち』であった。
ゲストキャラクター
関連項目
大魔王の逆襲……スーパーファミコン専用ソフトとして発売された後日談。
次作→ブリブリ王国の秘宝