概要
CV.小野賢章
スプリガン12の一人。左肩に国の紋章がある。
ゼレフと似た風貌の金髪の青年で、常に合掌しながら微笑を浮かべている。額に白い十字架模様があり、背中にも巨大な十字架のようなものを背負い、はだけた左腕に数珠が付いている。「スプリガン12」の招集にはいつも応じない為、オーガストからは冷たい態度を取られている。
ゼレフ曰く、アクノロギアを倒す可能性さえ持っている「秘密兵器」であり、メイビスからは「異質」と評され、オーガストやアイリーンと共に「スプリガン12」の中でも特別だと自称している。
アルバレス帝国に潜入していたマカロフは前述の召集率の悪さが原因か、彼の存在を知ることが出来なかった。
魔法
性欲・食欲・睡眠欲といった人間の3つの欲を与える魔法を扱う。
性欲
強烈な後光を放って相手に凄まじい快楽をもたらし魂を昇天させ、その快楽を知る者とそうでない者で効果には有無があるが、効かない者にも複数の光の触手で縛ることで快楽を与える。
前者は「快楽の味」を知るものにだけ効果が現れ、極めて広範囲に影響を及ぼすことが出来るが、条件を満たしていると敵味方関係なく影響を及ぼしてしまう欠点がある。この場合、自らその快楽を得し者たちが含まれるかどうかは不明である。少年誌だからね。
後者は対象者が「快楽の味」を知ってるかどうかを問わず効力を発揮するが実体を持っているのか破壊することが可能で前者に比べ妨害されやすい。
カグラ曰く「下品な魔法」だがフローもそーもう。
食欲
悪食の魂。特殊な札を用い、周囲の者が食べ物に見えるほどの空腹感を与える。
睡眠欲
R・I・P(レスト・イン・ピース)。特殊な札を用い、傷口を抉っても抗えない眠気を与える。これは永眠の魔法で、掛けられた相手が目を閉じると永遠なる死の眠りにより最期を迎える。
正体と末路(ネタバレ注意!)
本人は「ゼレフの息子」と名乗っているが、実際の正体はゼレフ書の悪魔エーテリアス。ナツを創るための実験体の一つとして生み出され、最も出来が良かったことからナツやゼレフと同じ「ドラグニル」の名を気まぐれに与えられた。ちなみに本人は一切そのことを知らなかった。
また、この真相は他のスプリガン12メンバーすら知らなかったらしい。
スティングら剣咬の虎メンバー(とカグラ)との戦闘の末に敗北し、その後満身創痍の状態でナツとゼレフの決戦の場となったフェアリーテイルギルドに辿り着く。不意を突いてナツを眠りに落としてゼレフをアシストしようとしたが、これがゼレフの逆鱗に触れ、逆にラーケイドの方が致命傷を負わされてしまう。
そして前述の正体が明かされたのち、ゼレフに自分に息子などいないと自身の存在そのものを全否定されてしまい、それでもなおゼレフを父と呼び縋ろうとするも容赦なく消滅させられた。
後にゼレフの本当の息子の存在が明らかとなる。その人物とは……
以下、さらなるネタバレ注意。
スプリガン12の総長たる魔導王オーガストこそがゼレフの実の息子だった。しかしオーガスト自身も息子であることを父ゼレフに忘れ去られていた。オーガストがラーケイドに対し冷たかったのも、出席率の悪さや下品な魔法のほかに勝手にゼレフの息子を名乗られていたという個人的な嫉妬も絡んでいたのかもしれない…