概要
フルタイトルは「ゴジラ・ミニラ・ガバラ オール怪獣大進撃」
東宝が企画した子供向け映画企画「東宝チャンピオンまつり」のメイン作品。
これまでのシリーズとは違い、子供を主人公にして児童文学的な作風にすることでメイン観客である子供たちに親しみを持てるようになっている。
また怪獣が登場するシーンは主人公の夢で、怪獣のいない現実の世界を舞台にしている。これは鍵っ子等の当時の世相を反映したものである。
ちなみにチャンピオンまつり期のゴジラは人間の味方という誤解が広く流布しているが、実際には子供の夢が舞台の本作でさえゴジラは明確に人間と敵対している。(怪獣島に人間が攻め込んでくる、主人公の少年をゴジラが敵とみなして襲ってくる等)
これまでの感謝を込める形で円谷英二を監修としてクレジットしたが、円谷氏は本作の公開後逝去した。
登場怪獣
怪獣のほとんどは過去作の映像を流用しての登場である。
ストーリー
内気な小学生、三木一郎は両親が共働きで家におらず、学校に行けばいじめっ子のガバラに絡まれるといった散々な毎日を送っていた。
ある日、知人である発明おじさんというあだ名の男、南信平の作った玩具を使い夢の世界に旅立った一郎は、怪獣島にやってくる。
そこでゴジラの息子、ミニラと友達になった一郎は、ミニラがいじめっ子怪獣のガバラに苛められていることを知り、彼を激励し返り討ちにする作戦を立てる。
そのころ、一郎の家には逃亡中の銀行強盗犯が侵入していた…