「我らの味方にならなければ仕方が無い……その時は殺してしまえ……バラバラにな……」
演:汐路章
概要
ドグマ王国の支配者である、右目に機械の義眼をつけた青白い顔の不気味な老人。部下の前に姿を現す際は「怒りの鈴」と呼ばれる鈴の音とともに出現し、メガール将軍や配下のドグマ怪人たちに命令を下す。なお、「怒りの鈴」の音は部下を苦しめ罰を与えたり、部下に埋め込まれた「服従カプセル」を起動させ、再洗脳する時にも用いられる。
その正体はB26暗黒星雲からやって来た宇宙人。
テレビ本編では語られていないが、赤心寺に隠された「火の車の秘密を印した粘土板」を奪うため、赤心少林寺に入門、玄海老師の師匠を殺害後、粘土板を奪い取り姿を隠したという過去を持つという設定が、劇場版の準備稿には用意されていたとの事。
国内某所の霊山にある、ドグマの本拠地である宮殿内部から外へ出ることはなく、普段は親衛隊に守られながら玉座に座したまま戦況を見守っている。そこを動くことは殆どないが、玄海老師の兄弟弟子を務めていただけのことはあって、彼に匹敵するほどの拳法の達人であり、地獄谷に自身が編み出したドグマ拳法の道場を持っており、地獄谷五人衆などといった弟子(ドグマ怪人)を育て上げている。また、玉座には「怒りの鈴」以外に様々な仕掛けが施してあり、これにより移動や、敵を攻撃することも可能である。
地上に優れたもの、美しいもののみが生きることを許された理想郷“ドグマ帝国”を築くことが目的であり、優秀なものや美しいと認めない人間や自身に逆らうものはその存在すら許さない残忍かつ冷酷な性格の持ち主で、自身の権力を他者に見せ付けたいのか、やたらと黄金郷の建設にこだわっている節を度々垣間見せている。
また、ドグマ内部でのカリスマは相当なもののようで、一部の例外を除いたドグマ怪人は断末魔に「テラーマクロ‼」と叫ぶほどである。
度重なるスーパー1の妨害のため、理想国家“ドグマ王国”の建国はおろか全ドグマ怪人を倒され、さらに腹心の部下であったメガール将軍を失ったテラーマクロは、最後の手段として第23話にて、ドグマの神と崇めるカイザーグロウの力を得る神聖な儀式“合体の儀”を執り行い、ドグマ超A級怪人カイザーグロウとなり、自ら打倒スーパー1に決戦を挑むことになった。
後に彼もまた、バダン帝国総統(大首領)JUDOの先兵の1人だったことが判明する。
仮面ライダーSPIRITS
仮面ライダーSPIRITSにおいてバダン帝国総指揮官「暗闇大使」がバダン総統(大首領JUDO (ジュドー)/スサノオ)より与えられし能力「時空魔法陣」により魂の無い傀儡として復活。東北地方の制圧を担当する。
劇場版のボツ設定が生かされ、かつて地球人「黒沼外鬼」と名乗り、赤心寺に隠された「火の車の秘密を印した粘土板」を奪うのと同時に、今後の脅威となるであろう赤心寺を壊滅させるため、赤心少林寺に入門、樹海大師に弟子入りし、玄海老師の兄弟弟子として暗躍、赤心少林拳黒沼流を立ち上げ自身の派閥と玄海の派閥同士が争うように仕向ける一方、樹海大師殺害後粘土板を奪って姿を消したという設定になっている。
その人間体「黒沼外鬼」の姿を取り、赤心少林寺の生き残りであり、かつて自身が受け継いだ闇の赤心拳の伝承者である義経ら率いる「赤心拳黒沼流」一派に接触、自身の愛弟子であり地獄谷五人集のリーダー「再生サタンホーク」を「黒沼流鉄指嘴(てっしすい)」で倒し、その姿に油断していた義経の胸を貫き瀕死の重傷を負わせる。
激昂する沖一也の前で正体を明かし、自身の目的と赤心拳黒沼流の真相を明かした後、カイザーグロウの姿となって変身できない一也を一蹴、その場から一時撤退する。
それを追いかけてきたZXと一也と青森市街地で再び交戦、ZXの活躍で全人類の神経細胞に隠されていたバダンシンドロームのプログラムを浄化されて変身能力を取り戻し、スーパー1へ変身した一也と因縁の対決を開始する。
激戦の末、彼を援護するためやって来た悪魔元帥ことサタンスネークと合体融合、「毒の牙と翼の融合」怪人(正式名所不明)となり、最後の対決が勃発する。
「毒の牙と翼の融合」怪人(正式名所不明)についての詳細はこちらを参照されたし。