概要
群馬県伊勢崎市出身。実兄の勉(あだち勉)の影響で県立前橋商業高校在学中から漫画を描き始め、高校卒業後上京、プロの漫画家となった。
デビューこそ小学館の漫画雑誌ではあったが、「ナイン」や「陽あたり良好!」がヒットするまでは小学館以外の出版社の雑誌に作品を発表したこともあった。
代表作は上記2作の他「タッチ」、「クロスゲーム」、「H2」、「MIX」、「みゆき」などがある。ラブコメ+野球他スポーツの漫画が多いが、初期は原作つきで不良ものや番長ものの漫画を手掛けていた。
人物
自分の描く作品にさりげなく登場することがある(サンバイザーを被りくわえ煙草に眼鏡をかけ、妙にデカいペンを背負うお兄さんがその人)。
兄の勉のキャラが濃かったこともあり、基本的に控えめで穏やかな性格。若い頃は編集者や原作者に言われるがままに熱血ものを描かされていたが、月刊少女コミックにやまさき十三原作で連載した『初恋甲子園』で恋愛と野球の組み合わせを描いたことが、自身の資質に気づくきっかけとなった。
野球漫画で知られるが、兄とともに草野球チームを主宰するなど野球に本格的に関わりだしたのは漫画家になってからである。
勉はのちに充のマネージャーに転身しているが、2004年に56才の若さでこの世を去ってしまった。勉が現役の漫画家だった頃に、彼と一緒に勉の手伝いをしていたのがありま猛であり、勉の話を作品化する許可は出しているとのこと。