シンガポールにある石像。シンガポール建国伝説を基にした同国のシンボル。
merlionとつづり、後半のlionはもちろんライオン、前半のmerはマーメイドのマーで海をあらわし(マリン・マリーンと同根)、合わせて半獅子半魚という意味である。
ちなみに「シンガポール」と言う国の名その物が、サンスクリット語で「獅子の街」を意味する語句「Singapura」(シンガプーラ)から来ている。
口から水を吐いているがいかんせん像の大きさ自体が全高8mと意外と小さい。おまけに昔は街中という雰囲気に全くそぐわないロケーションに据え付けられていたほか、一時期は口から水を吐くことすらなかった(ポンプ設備が故障していた)。
その為以前は「世界三大がっかり名所のひとつ」と揶揄されていた(因みに他のふたつはコペンハーゲンの人魚姫の像、ブリュッセルの小便小僧の像)。
なお、シンガポール南方のセントーサ島には、全高37mに及ぶ巨大な「マーライオンタワー」が存在し、人が昇る事も可能である。
比喩として、思いっきり嘔吐する様子を「マーライオン」と呼ぶことがある。