「じゃあ花火を作れ。百連発の人間花火だ!」
CV:辻村真人
概要
妖怪軍団に与する妖怪の1体。人間態として、黒い帽子とコートを纏った男の姿を取る。
昔の火車がどのような妖怪だったかは語っていない。
火を見ると頭に血が上り、所構わず火をつけて回るため「放火魔」と呼ばれており、先代カクレンジャーによって北極の氷の中に封印されていた。
妖怪軍団の中では珍しく、封印の扉ではない場所に封じられていた個体。
「火炎車」という車輪型の武器を持っており、肩の大砲から炎を放って攻撃する。
活躍
氷の中に封印されていたカシャは、その時北極のオーロラを目撃し、その美しさに心を奪われていた。
現代になって封印の扉の解放に伴い復活を遂げたカシャは、オーロラを見た時の感動を再現するために、子供たちを詰めた百連発の人間花火を打ち上げようと計画。
花火職人である唐津一家の花火工場を襲撃して夫妻を殺害、娘ののぞみを人質に、花火師の祖父・銀次郎に人間花火の製造を強要した。
その後、何のこだわりなのか、のぞみをマッチ売りの少女に扮装させ、そのマッチから出現しては子供たちの誘拐を繰り返していたが、当然の如くカクレンジャーに察知され、駆けつけた5人と対峙。この時、カクレンジャーはあらかじめカシャについて知っていたのか、対面するなり臨戦態勢に入っていた。
この時は砲撃を目くらましに撤退するも、その後大魔王に謁見して人間花火の計画を語り、カクレンジャーを一緒に打ち上げるということで許可が下りる(オーロラの美しさを熱弁しすぎて大魔王に「手短に!」と催促される一幕もあった)。
のぞみを囮にサスケを誘き出し、小さくされたサスケと誘拐された子供たちを入れた花火玉を銀次郎に作らせると、「もう用済みだ」と2人を放り出して計画を実行。
打ち上がった花火に快哉を上げるが、
サスケ「そいつはどうかな? 喜ぶのはちと早いんじゃないのかい、妖怪カシャさんよ」
背後からサスケの声。合わせて打ち上がった花火が「マヌケ」の文字を描く。
実は、サスケがあっさりとおとり作戦に引っ掛かって捕まったのはカシャのねぐらを突き止めるためであり、人間花火は完成こそしたが、運び出す前に運搬役のドロドロがツルヒメ達に襲撃され、普通の花火玉とすり替えられていたのだった。
引っ掛けられたことに気付いてキレたカシャは火炎車を振り回して暴れるが、サイゾウ・セイカイ・ジライヤのカクレマルによる斬撃、ツルヒメとサスケの連続攻撃を受けて砕け散った。
直後に妖怪エネルギーを受けて巨大化し、今度は隠大将軍とニンジャマンとの対決になるも、うっかり「青二才」と口走ったのが運のつき。
サムライ激怒ボンバーで怯んだところを鉄拳・フライングフィニッシュでぶっ飛ばされ、元のサイズに戻った上に花火の筒に突っ込んでしまい、残っていた花火玉と一緒に打ち上げられて爆発四散してしまった。
やられる際の断末魔のセリフはなく、代わりに晴れ渡った空から落ちて来た花火玉の中にこんな紙が入っていた。
「冬の花火は最高だぜ!! 火車」
余談
妖怪モチーフは火車。悪事を行って死んだ者の死体を奪っていくとされる。
葬式や墓場に現れて悪人の死体を持って行くとされるが、伝承の出所は定かではなく、猫の妖怪だとも言われている。
声を演じる辻村氏はそれまで昭和の仮面ライダーシリーズで多くの怪人を演じて来たが、今回満を持してスーパー戦隊シリーズ初出演となった。次の出演は『電磁戦隊メガレンジャー』のフクロウネジレ役である。
関連タグ
ホムラコギ、妖怪カシャ:後のシリーズに登場する火車繋がりの後輩達。