概要
ダンまちシリーズの舞台となる都市。
元々は迷宮(ダンジョン)と呼ばれるモンスターが出てくる大穴に、蓋にするように封印されて作られた都市である。
形状はちょうど円形になっており、外敵からの侵入を防ぐ為の城壁で囲まれており、都市中央部には「バベル」と言われる神の居住、ヘファイストス・ファミリアのテナントが入った巨塔が建てられている。
行政機関として「ギルド」が存在しており、どの国にも所属する事の無い自由都市ともいうべき存在である。
作中では「世界の中心」と称され、ヒューマン、小人(パルゥム)、エルフ、ドワーフ等といったあらゆる種族や情報が集まる都市で、主神から「神の恩恵(ファルナ)」を受けてバベルの迷宮内でモンスターと戦い鍛え上げた冒険者達が一種の軍事力となっており、Lv7.のオッタルを始め高レベルの冒険者達は軍事国家であるラキアをたやすく返り討ちに出来る…どころか定期的なイベントくらいにしか見ていない程で、世界一強い都市と言っても過言ではない。
ただし、各ファミリアの主神の性格によっては、乱暴で狼藉を平然と働く無法者同然の冒険者達もかなり多く、それ故に都市内の治安はあまり良くなく、冒険者絡みの犯罪はおろか、酷い時にはファミリア同士による抗争が度々起きている。
また、都市内における社会的格差も非常に激しく、冒険者はおろか真っ当な職さえも就けない貧民層の人々が暮らす広域住宅街の「ダイダロス通り」では、孤児院が数多く存在する程、親に捨てられた子供達が暮らしており、冨民層側から差別的な仕打ちを受けている者も多い(それでも、「貧窮」を司る神であるペニアは「豊か過ぎる」と称している)。
更には「オラリオの壊滅そのもの」を望んでいる過激派ファミリアである『闇派閥』によるテロ事件が頻発している上にそれらに加担するファミリアまでも存在しており、「外側の脅威」は少ない分、「内側の脅威」は深刻なまでの問題を抱えている結果、他国の中にはオラリオを危険視する者も少なくない。