Apple Inc.は、カリフォルニア州クパティーノに本社を置く、デジタル家電製品および同製品に関連するソフトウェア製品を設計・製造・販売などのビジネスを行う多国籍企業。略称は「アップル、Apple」など。
社名は最初の製品Apple Iにちなんだもの。ビートルズのファンだったから、アルファベット順電話帳でATARIより上に来るから、等の様々な理由が噂されているが、スティーブ・ジョブズが命名した。
概要
パーソナルコンピュータのMacintoshシリーズ、携帯音楽プレーヤーのiPodシリーズ、携帯電話(スマートフォン)のiPhone、タブレット型情報端末のiPad、ソフトウェア製品としては、オペレーティングシステム(OS)のmacOSや映像ソフトウェアのFinal Cut Pro、統合ソフトウェアのiLifeなどの開発・販売を行っている。
沿革
1976年4月1日に、Apple Computer Inc.として設立。
スティーブ・ウォズニアックの開発したApple IIを、従来の「マイコン組立キット」ではなく「店で買って帰ってすぐ使えるマイコン」として販売を開始した。当時は個人単位でコンピューターを扱う意義が理解されなかったが、アメリカでは全ての社会人が確定申告を行う必要がある為、税金対策で表計算ソフトが重宝されたのである。
これによって瞬く間に最大手企業にのし上がったが、企業向けコンピューターを開発していた大企業のIBMが「IBM-PC」(パソコン)を販売してからは常にシェア争いが発生する事になる。
1984年1月には打倒IBMを目指したMacintoshがデビューを飾る。
1996年、Macintoshの次期OS(後のMac OS X、現macOS)の技術を手に入れるため、共同設立者であるスティーブ・ジョブズの経営するNeXT社を買収し、ジョブズが復帰。翌年にはジョブズが経営の実権を掌握、PDA「Newton」の清算などパソコン事業以外からの撤退を行った。1998年には現CEOのティム・クックが入社。
1999年に直営オンライン販売店のApple Online Storeを開設、2001年には直営販売店のApple Store事業を開始。また同年にはiPodを発売しデジタル家電事業に復帰した。2003年には音楽配信サイトのiTunes Music Store(現在のiTunes Store)を立ち上げ、コンテンツ配信にも乗り出す。
2007年1月9日、iPhoneの発表と同時に主力事業の変化を反映させ現社名のApple Inc.へ改称。これに伴い日本法人もアップルコンピュータからアップルジャパンに商号変更された。ジョブズは2011年10月5日に膵臓癌で亡くなり、ティム・クックがCEOに就任した。
特徴
最初のライバルであるIBMは、PC互換機のヒットによりパソコン事業から手を引いている。格安互換機の登場によって衰退する企業を沢山見てきたAppleは、今でも不正互換機(クローンMac、等)の出現には真剣な対応を行っている。多くの商品は外装が特殊ネジや接着剤でガチガチに固定されていて、個人ユーザーにはとても分解・改造出来ない構造になっていたりする。
関連タグ
Macintosh MacOS OSX iPod iPhone iPad アップルウォッチ
他の言語
公式ホームページ
Apple Japan(日本語)
Apple Inc.(英語)