概要
1953年に公開されたフランス映画で、原案はジョルジュ・アルノーの小説である。
監督はアンリ=ジョルジュ・クルーゾーで、サスペンスとしての非常に巧みな設定と演出が評価され、第6回カンヌ国際映画祭でグランプリおよび男優賞を、第3回ベルリン国際映画祭では金熊賞を受賞している。
1977年にはアメリカでウィリアム・フリードキン監督によって、ロイ・シャイダー主演でリメイクされた。※メイン画像
舞台がチリフエゴ島のポルベニールに変更され、オリジナル版のストーリー以上の苦難が4人の訳有り男たちを襲う。
あらすじ
南米ベネズエラの食い詰め者の移民である4人の男たちが、2000ドルという高額報酬と引き換えに、500㎞離れた油田火災を爆風を使って消火するためのニトログリセリンを、安全装置がないトラックで輸送することになるのだが…
余談
- 今作で描かれた危険な物質を遠隔地に運搬するというサスペンスフルな設定は、以降の創作に大きな影響を与えている。
- 4人の男のうち2人の名前がマリオ(演:イヴ・モンタン)とルイージ(演:フォルコ・ルリ)であることから、『マリオブラザーズ』のモデル説もあった。
- 編集者竹熊健太郎が、宮本茂氏に確認したところ偶然であった模様。
- 漫画家相原コージ制作総指揮のロールプレイングゲーム『イデアの日』のイベントに、相原が面白いと思った作品の一つとして採用されている。