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タバ作戦の編集履歴

2020-08-21 23:23:20 バージョン

タバ作戦

たばさくせん

タバ作戦とは、映画「シン・ゴジラ」で行われたゴジラ迎撃作戦。

背景

突如として東京湾に出現した巨大不明生物

後に「ゴジラ」と名付けられるその生物は、専門家や生物学者の予想を覆して蒲田に上陸し北品川まで侵攻。常識をはるかに超える生態と想定外の事態が次々と重なった結果、日本政府は何ら有効な対応ができないまま進路上の建物への甚大な被害と100名を超える死傷者を出し、更に海中への逃走を許すという大失態を犯してしまう。

これを重くみた政府はゴジラの再上陸があった際に迅速な対応ができるよう法整備を進め、それと並行して防衛省と新たに設立された専門部署「巨災対」がそれぞれゴジラ対策を考案。

前者の防衛省案がタバ作戦である。



概要

防衛省・自衛隊が主導で行うゴジラ迎撃作戦。東京への侵攻阻止とゴジラ殺処分を最終的な目的とする。

海中に逃げたゴジラは相模トラフに潜伏していて早期発見が困難であり、いつどこに現れるか分からない事から海上および水際での防衛は間に合わないと判断され、上陸した後で進行ルートを計算し、その進路上に防御陣地を築いて迎撃するという方法を取る事になった。そのため攻撃は陸上自衛隊航空自衛隊が主体となり、海上自衛隊は攻撃に参加しない。


作戦は3つのフェーズに分けられる。


  • フェーズ1 威力偵察

攻撃ヘリ部隊がゴジラに対し機関砲を発射。これが効かなかった場合、誘導弾による攻撃を行う。

  • フェーズ2 地上部隊による攻撃

進路上に展開した戦車部隊、並びに後方に布陣する特科(砲兵)部隊が射撃を開始する。

  • フェーズ3 航空攻撃

三沢基地から発進したF-2戦闘機が爆撃を行う。


なお、ゴジラは体内に原子炉のような器官を持っているという情報から、胴体部が損傷すればそこから放射性物質が撒き散らされる危険があったため、攻撃する箇所は頭部と脚部のみとされた。


上陸から首都圏到達までの間に展開可能な全ての戦力を集中させた、まさに自衛隊の総力をかけた作戦である。














経過(ネタバレ注意!)


「多摩川を絶対防衛ラインと想定するB2号、タバ作戦を開始!」


相模湾から出現したゴジラは神奈川県鎌倉市、由比ヶ浜に上陸。横浜市、川崎市を縦断して東京都へと北上を開始した。

自衛隊は多摩川を防衛ラインに設定し、河川敷に部隊を集結。多摩川浅間神社に前線指揮所を置いてゴジラを待ち構える。

武蔵小杉駅付近に差し掛かった所で大河内清次総理大臣が武器の使用許可を出し、フェーズ1が開始される。



当初の計画に基づいて、前方に展開したAH-1SAH-64Dの対戦車ヘリ中隊が機関砲をゴジラの頭部に発射。だが1万6千発の機関砲弾を喰らい続けてゴジラは傷一つつかないどころか、意にも介さず前進を続けた。



「今より武器の、無制限使用を……許可します!」


大河内総理からの武器無制限使用許可の号令を受け、ヘリ部隊は誘導弾を一斉に発射するも、前回の2倍以上の大きさにまで進化したゴジラの外皮は予想を遥かに上回る硬度を有しており、効果が認められない。


作戦はフェーズ2に移行。地上部隊による攻撃が開始される。


河川敷に布陣していた10式戦車機動戦闘車が一斉に射撃を開始。

後方にいる特科の99式自走榴弾砲や対戦車ミサイル、更に御殿場で待機していたMLRSも加わり頭部と脚部に火力を集中。

だがそれでもゴジラの移動速度が少し落ちただけでその足を止める事ができない。


ついに作戦はフェーズ3に突入。F-2がJDAMを投下する。


精密誘導された爆弾は頭部と脚部にピンポイントで命中し炸裂。

この時、初めてゴジラが進路を変え、北西に向かい始める。

これを効果ありと判断した司令部は第二波の爆撃を敢行。ゴジラの体は爆炎に包まれ、止めを刺したかに見えた。


「やったか?」


だがその直後、ゴジラは丸子橋を蹴り上げる。

橋脚ごと吹き飛ばされた橋はそのまま射撃を行う戦車部隊の上に倒れこみ、更に降り注ぐ破片が浅間神社の指揮所を直撃。

これにより部隊は指揮機能を喪失。その間にゴジラは多摩川を越えて東京都に侵入。


損害は戦車が大破3両、中破2両。死者も怪我人も極めて少なかったが、この戦闘で地上部隊、航空部隊共に弾薬を撃ち尽くしてこれ以上の戦闘が不可能となる。

唯一、特科部隊はまだゴジラを射程に捉えており攻撃が可能だったが、ゴジラが侵入した大田区と世田谷区はまだ避難が終わっておらず、下手に撃てば一般市民を巻き込む恐れがあった事から攻撃を断念。


「総理、残念ですがここまでです…!」


花森麗子防衛大臣の言葉を聞いた大河内は、作戦の終了を宣言。タバ作戦は失敗に終わった。



その後(ネタバレ注意!)


「足止めもかなわず、残念です……」

「気落ちは不要。国民を守るのが我々の仕事だ、攻撃だけが華じゃない。住民の避難を急がせろ」


自衛隊はこれ以降ゴジラへの攻撃を行わず、一般市民の避難誘導と搬送に全力を尽くす。

政府は日米安保条約を適用してアメリカに協力を要請。在日米軍に連絡を取ろうとする。

しかしこの時すでに、米空軍のB-2爆撃機がグアムから出撃しており、東京へと向かっていた……



登場兵器

陸上自衛隊

10式戦車

機動戦闘車

99式自走155mm榴弾砲

96式多目的誘導弾システム

M270MLRS

AH-1S

AH-64D


航空自衛隊

F-2


関連タグ

シン・ゴジラ

自衛隊

ヤシオリ作戦

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