「この栄光あるBC自由学園を――戦車道をなめるな!」
概要
自由学園とBC高校が統合して誕生したBC自由学園戦車道チームの隊長。一人称は「我が輩」で、ざます口調。強襲戦車競技(タンカスロン)を「ストレス解消」「楽な狩り場」と言い切る傲慢な性格。
統合後も学園艦の右舷と左舷で分かれている両校の生徒は戦車道チーム内においても関係が険悪であり、隊長である自身と副隊長であるムールが旧自由側であるためチームの主導権は旧自由側が握っており、自身の「政治的な」方針から強襲戦車競技でも旧BC側の部隊はほとんど起用されていない。また後述の友軍相撃が発生した際に「仲悪くさせすぎた」と独白する場面があり、両派閥の対立を意図的に煽っていたことを匂わせているがその真意は不明。
旧自由側はルノーAMR35を、旧BC側はルノーR35を使用し、自身はサンダース大学付属高校からレンドリースされたM22ローカストに搭乗している。
鶴姫しずか・松風鈴の楯無高校百足組との試合が決まったことで、偵察にやって来た両名を前に鼻持ちならない態度を見せ、しずかにチームの弱点を看破されることに。
試合当日の雨天による視界の悪さから、先行させたボルドー率いる旧BC偵察部隊がルノーR35に偽装した百足組テケ車の奇襲を受けた際、反撃しようとしたボルドーの流れ弾が後方の旧自由部隊をかすめて着弾。それをテケ車の発砲と誤認した旧自由部隊がボルドーを撃破してしまったことで、チーム内での相互不信が爆発し、友軍誤射を超えて「友軍相撃」という最悪の事態を招く。
アスパラガスの機転で、チーム全車によるライト点灯からテケ車の居場所を発見するも、自身が乗るフラッグ車の位置までも照らし出してしまい、先んじて砲撃態勢をとったしずかの一撃で勝負は決した。
試合終了後、旧BC側に敗北の責任を厳しく問われるが、しずかがこれを一喝し擁護される。そして、アスパラガスはしずかに再戦を望み、握手を交わした。
百足組との試合で得た反省、「BC自由学園としての復権」という確固たる目標を胸に部内の大幅な改革に乗り出したアスパラガスは、レンドリースされたM22ローカストに旧自由側・旧BC側の生徒を一人ずつ乗せた新設部隊「第五共和制」の運用(通称、作戦『結婚(マリアージュ)』)を開始。旧BC側のボルドーを幹部に選任し、チームの再編と強化という大仕事に邁進している。
そして百足組との再戦の誓いは、対黒森峰女学園「シュバルツバルト戦闘団」戦にて、対決ではなく共闘という形で果たされることとなった。また、性格も以前と比べて丸くなっており、ボルドーの冗談に乗る一面を見せる。
「シュバルツバルト戦闘団」戦の序盤、ムールとともに先鋒を務めて待ち伏せていたが、機動戦術で威力偵察を仕掛けて来たシュバルツバルトに押されてしまい、ムールを逃がすために殿を務めた末に、逸見エリカに撃破される。
しかし、自身の役割を全うし(曰く「政治的に実に美味しい役割」)、最後は「第五共和制」が試合を制したことにより作戦『結婚』が成功する。試合後、作戦『結婚』の成功と今までの学内対立の責任を取るために戦車道から引退することを決意し、今後は裏方に徹することを決める。
「大鍋(カルドロン)」では、ダージリンに頼まれて大会のCFO(最高財務責任者)を任されている。「第五共和制」が一回戦でカチューシャ率いる「礼儀正しい少女たち」に完敗したのを目の当たりにして、戦車の性能に関係無く実力が大きく違うのを痛感し、さらに強くなることを誓う。その時、新たなパンツァージャケットのデザインをすでに考えており(そのパンツァージャケットこそ、『最終章』で登場するデザイン)、すべての一回戦が終わった時にはすでに完成していた。
余談だが、いわゆる顔芸演出を披露する際、やたらと体が縦に伸びる。
名前の元ネタは、シャルル・ド・ゴールのあだ名からと思われる(二次大戦中、ノッポなため「アスパラガス」だの「エッフェル塔」だのと言われていた)。彼女もガールズ&パンツァー世界では(おそらく)ノンナに次ぐ長身で、正確な数値は不明だが女子としては長身の部類に入る松風鈴よりもさらに頭一つほど高い。
『最終章』でBC自由学園の登場が報じられた際、予告映像にアスパラガスの姿はなく、新たにマリーという隊長が登場している。だが、「大鍋」の二回戦の時にマリー、安藤、押田の姿があり、運営側として動いていた。