概要
メタルヒーローシリーズ第6作『超人機メタルダー』(1987 - 1988年)の主人公、メタルダーの必殺技。
メタルダーはシリーズ初のアンドロイド(人造人間)の主人公であり、内蔵された自省回路で人間の心を理解するごとにその成長が戦闘回路とリンクし、戦闘能力も向上するというヒーローである。このテーマ性の強化のために、シリーズ初の制式武装を持たない主人公でもある。つまり武器の強化によるパワーアップを行わず、徒手空拳での肉弾戦を旨とした(とっさに周囲の道具を使ったり、敵の武器を奪って使用したことはある)。
彼の必殺技であるレーザーアームは、腕にレーザー刃をまとった手刀である。手を手刀の構えで天に向かって掲げ、肘から先にレーザーエネルギーを集めて刃を形成し、さらに高振動をかけて渾身の袈裟斬りで敵を両断する。
メタルダーの成長とともに演出は強化されていく。最初は腕の小指側から肘にかけてのみ刃が形成されていたが、のちに前腕部全体がエネルギーに包まれるようになり、さらに中盤以降は「レーザーアーム!」と技名も叫ぶようになった。
通常右腕でくり出すことが多いが、左腕にも形成することは可能で、息の合ったコンビプレイを見せる豪将タグスキー・タグスロン兄弟との戦いでは二刀流を披露して対抗した。
なお、レーザーを形成せずともメタルダーの腕部の剛性は非常に高く、相討ちを狙って体内に起爆装置を仕込んで挑んできた烈闘士ザーゲンとの闘いでは、手刀を構えた右腕をザーゲンの大鎌で切断し、その右腕を槍のように投げ刺して爆発に巻き込まれずに倒すという荒業を用いたこともある。