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サボイアS.21の編集履歴

2020-09-20 08:51:11 バージョン

サボイアS.21

さぼいあえすにじゅういち

スタジオジブリのアニメ映画『紅の豚』の主人公、ポルコ・ロッソの愛機である飛行艇。

機体解説

紅の豚』の主人公、ポルコ・ロッソが所有する飛行艇

正式名称は「サボイアS.21 試作戦闘飛行艇」。

サボイア(サヴォイア、SIAI-Savoia)は実在したイタリアの航空機メーカーであり、「S.21」の型番を持つ飛行艇も実在するが、実際に本機のモデルとされたのは別のメーカーの機体である「マッキM.33」である。


胴体・主翼ともに木製モノコック構造の単葉機。船艇を兼ねる胴体部の上に短い支柱で主翼を配置し、主翼の上にさらに支柱を立てて水冷エンジンを配置している。主翼の左右下部からは補助フロートを水上に伸ばす。ポルコの二つ名「ポルコ・ロッソ(紅の豚)」の由来となった真紅の機体色に、垂直尾翼と主翼下面に緑・白・赤のイタリア国旗の意匠を持つ。


1920年代に1艇のみ制作された試作機。ポルコ曰く「危なくて飛べねえってんで、倉庫で埃を被ってた」ところを購入したもので、後に改修を担当したフィオも「こんな過激な設定でよく水から離れられるわね」と評する。

しかしポルコは「難しいのは離着水の時だけさ、スピードに乗れば粘りのある翼だ」と語ってこのピーキーな機体を完璧に乗りこなしている。ポルコとのコンビで数々の武勇伝を打ち立て、彼の名声をアドリア海エースと評されるまでに高めてきた、ポルコにとって代えのきかない愛機である。


物語中盤にてエンジン不調の状態でカーチスの襲撃を受けて撃墜され、主翼とエンジンを全損するも、ポルコの操縦で胴体だけは守られる。修理に持ち込まれた時はピッコロおやじからも「新造した方が早くないかい」と評されるほどの状態だったが、ポルコの強いこだわりによって大改修を受け復活した。


改修の際、再設計を任されたフィオのアイディアで主翼断面の設計変更やタブ(姿勢安定装置)の新設が行われた。また、最高速度アップを目指し新エンジン「フォルゴーレ」を搭載。これはフィアット社製のエンジンをモデルにしているが「GHIBLI」の刻印がある架空エンジンである。なお、エンジンの設定は原作漫画『飛行艇時代』と映画版とで異なる(次節参照)。

また、フィオが(半ば強引に)ついてくることになり簡易的な複座式に改装したため、この際武装の7.92mmシュパンダウ機関銃を1丁減らしている。ちなみにフィオの座席は回転するプロペラの直下付近の、Gがかかって身体が浮こうものなら頭部が吹き飛びそうなかなり危険な位置にある。

この物語後半の仕様を、「後期型」またはフィオの頭文字を取って「サボイアS.21F」と称する場合もある。


なお、初期型と後期型の最もわかりやすい見分け方はエンジンのラジエーターの位置。初期型ではエンジン後部の左右にラジエーターが配置されているが、後期型ではエンジン前面に大きく開口部が取られて集約されている。

性能諸元

  • 乗員:1名(初期) → 1~2名(後期型)
  • 最高速度:330km/h(後期型)
  • エンジン:

  イゾッタ・フラスキニ・アッソ水冷V型12気筒 600馬力(原作漫画)

   ↓ 改修後

  ロールス・ロイス・ケストレル 700馬力(原作漫画)

  フィアット・フォルゴーレ 720馬力(映画版)

  • 武装:7.92mmシュパンダウ機関銃×2(初期)→ ×1(後期型)

関連イラスト

マルコさん紅の豚

アドリア海の巴戦サボイアS.21 後期型完成

軽薄な赤アドリア海の自由と放埒の日々

関連項目

紅の豚 宮崎駿 スタジオジブリ 飛行艇

ポルコ・ロッソ フィオ・ピッコロ カーチスR3C-0

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