概要
ユーラシア大陸とアフリカ大陸に挟まれた大西洋の付属海としての地中海の中部北岸、西にイタリア半島、東にバルカン半島に挟まれた大きな湾状の海域である。
イタリア共和国側の沿岸は全体として単調な地形が続くが、バルカン半島側(ダルマチア)などはリアス式海岸(山や島が海岸線に並行して連なる独特の形から「ダルマチア式海岸」とも呼ばれる)がもたらした良港が多く、リゾート地としても名高い。
当海域北部の最奥には、「水の都」として国際的に有名なイタリアの港湾都市ヴェネツィアがあり、「アドリア海の女王」とも呼ばれている。
創作上の影響
- ジブリ映画『紅の豚』の舞台は、「ホテル・アドリアーノ」などの名称からアドリア海沿岸地域と見られる。実際に、劇中でもアドリア海の上空を飛行するシーンがある。
- オデュッセウスの出身地とされる「イタカの島」は、現在のアドリア海入口、ギリシア領内のイオニア諸島の島の一つとされる。