概要
CV:石田彰
「司帝国」のNO.2。尾張貫流槍術を会得しており「管槍」と呼ばれる特殊武器を用いる。管槍を用いれば、武器を装備した獅子王司に匹敵する戦闘力を誇る。
口調はですます調で、「ちゃんと」から始まる「してます」「しましょう」等の有無を確かめる口癖がある。他人は基本的に「クン」付けで呼ぶなど物腰こそ丁寧を装っているが、物言いは辛辣で無能や凡夫、特に頭が悪い人間を多分に見下しており、たとえ部下であろうとも事あるごとに嘲笑いながら「脳が溶けている」などの暴言を平気で言い放つ。
加えて彼らを内心では「使い捨てにしたってどうでもいい連中」と思っており、自身の右腕である紅葉ほむら以外には最低限の仲間意識すら持ち合わせていない。それどころか、地表近くに充満したガスの毒性の有無を確認するために、避難した樹上から部下を突き落として毒死に至らしめ、さらにその彼らの名前さえもあっさり忘却してまるで意に介さないといった危険人物。
一方で、地形や物事を俯瞰的に見る冷静さや、自分の狂気や慢心をある程度抑えたうえで、相手の手腕や行動などを見つめる理知を持ち合わせた切れ者でもある。
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ネタバレ注意
冷酷さに加え、過激思想の持ち主で、このストーンワールドは無能を間引くための世界だと言い放ち(だだし司のように石像を破壊するのではなく石のまま眠らせるという手段を選んでいる)、優秀な人間を自身が支配するという野望の元、司を離反。石化から復活した直後の獅子王未来を狙い、彼女を庇わせる事で司に重症を負わせた。
千空・司コンビとの戦闘では司の傷もあってあと一歩まで追い詰め、司を殺そうとしたが、『事前に壊されていた通信機の電池をボディアーマーにする』『その電池をスタンガンとして使用する』という千空の奇策と、司に槍の穂先を握られて動きを止められた一瞬の隙を突かれて敗北。氷月の救出に来たほむら共々、科学王国の戦闘要員に確保され、拘束の身となる。
その後は龍水率いるペルセウス号の檻の中にほむらとともに入れられ、本人の意志とは関係なく船旅に同行されられる。
宝島では石化光線により石化されてしまうが、恐るべき戦闘力を持つモズへの対抗手段として千空たちによって復活(この復活の際に口元のヒビ痕が消えた)。金狼の金の槍を手にモズと激突する。槍が普通の槍だったことから本気を出したモズには圧倒されていたが、千空達が用意した竹筒で管槍を完成させると、完膚なきまでにモズを圧倒した。
イバラによる島全体の石化の直前にモズと問答し、
「ちゃんとするのであれば、尾張貫流槍術はいつでもその門戸を開いています」と答える。
この台詞は現在の尾張貫流槍術を指南している春風館本部館長の加藤伊三男先生の教えそのものであると、本作品を実際に見た関東支部の赤羽根大介氏は語っている。
その後、戦闘要員として千空にまたも復活させられ、アメリカ大陸への船旅に同行することとなる。