潜水艦(海上自衛隊)
せんすいかん
本記事では海上自衛隊が運用中もしくは、過去に運用していた潜水艦群の概要について記す。
概要
日本の潜水艦の建艦技術は、第二次世界大戦終結にともない日本海軍が消滅して以来、長らく断絶していたが、日本海軍の後継組織として海上自衛隊が発足した1954年に米軍よりガトー級潜水艦「ミンゴ」の貸与を受け、2代目「くろしお」として就役させた頃から、戦後の国産潜水艦の建艦にかかわる技術をすでに磨き始めていた。
この「くろしお」に続き就役したのが、日本海軍時代以来10年ぶりの国産潜水艦・2代目「おやしお」で、本艦以降、日本の潜水艦はすべて国産となっている。
海自潜水艦の艦級一覧
艦級が太字であるものは2020年10月時点で現役。
旧日本海軍から艦名を受け継いだ潜水艦
これら海自の潜水艦の艦名は、長らく潮流を命名法則としていた関係で、旧日本海軍の朝潮型・陽炎型の両駆逐艦からその艦名を受け継いだケースも多い。最新鋭のAIP潜水艦である「そうりゅう」型からは命名法則に瑞祥動物が加わり、旧海軍の空母の名称が復活している。
☆朝潮型駆逐艦:朝潮・大潮・満潮・荒潮の4隻の艦名が潜水艦「あさしお」「おおしお」「みちしお」「あらしお」として受け継がれた。現役に、新「あさしお」型4代目「あさしお」と新「おやしお」型3代目「みちしお」がある。
☆陽炎型駆逐艦:黒潮・親潮・早潮・夏潮の4隻の艦名が潜水艦「くろしお」「おやしお」「はやしお」「なつしお」として受け継がれた。現役は新「おやしお」型3代目「おやしお」と4代目「くろしお」がある。