くろしお(潜水艦)
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くろしお
海上自衛隊が運用している潜水艦。
現在現役にある4代目「くろしお」は、川崎重工神戸造船所で建造され、2004年3月8日に竣工・就役した、新おやしお型潜水艦の7番艦。
海自の潜水艦は、前級のはるしお型までは、米軍の実験潜水艦3代目アルバコアを発祥とする涙滴型の船体が用いられていたが、新おやしお型潜水艦ではこれを脱却、より水の抵抗に強い葉巻型の船体を採用した。この葉巻型の船体は、次級でスターリング機関を採用したそうりゅう型潜水艦にも受け継がれている。
「くろしお」はまた、海自として初めて導入された(旧日本海軍から通算すると、旧海軍消滅以来10年ぶりに復活した)潜水艦の名前でもある。
2代目「くろしお」(SS-501)
もともとは米軍のガトー級潜水艦ミンゴで、マリアナ沖海戦~レイテ沖海戦の間に、旧日本海軍の駆逐艦・玉波を撃破したこともある。
戦後の1955年8月15日にサンディエゴにおいて自衛隊側に引き渡され「くろしお」と命名。1966年までに多数の潜水艦乗員を養成し、「くろしお」から得た技術はその後の潜水艦開発に生かされた。
また、『潜水艦イ-57降伏せず』『太平洋の翼』など、60年代の戦争映画にも、旧海軍の潜水艦役で数多く"出演"している。また小沢さとるの漫画・サブマリン707に登場する主役潜水艦の「SS-707うずしお」のモデルになった。
1970年8月15日付で除籍。米側に返還されたのち、ほどなく佐世保で解体されたという。
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