打ちて尚、凪ぐ――
概要
正式名称は『鬼滅の刃 冨岡義勇外伝』であり、漫画「鬼滅の刃」のスピンオフ。
アニメ版の放送開始に合わせ、週刊少年ジャンプ2019年18号と19号にて連載された短編。
その名の通り冨岡義勇が主人公で、とある鬼に纏わる事件の物語である。
時系列的には、彼が竈門炭治郎と禰豆子と最初に出会った少し後、炭治郎が鱗滝の下で修業している間の話である。
ストーリー
そこへ鎹鴉がやってきて、北の雪山で鬼の被害が出ているから討伐へ向かうように伝令される。
目的地である雪山にある北の宿場。そこには、非番である胡蝶しのぶが薬屋に材料を仕入れに来ており、村人から「人食い熊」の話を聞いていた。
その時、外から怒鳴り声が聞こえ様子を見ると、若い女性と彼女を叱る村人らの諍う姿があった。
事情を訊ねたしのぶは、その女性の名前は「八重」といい、彼女は父親と仲間を失ったマタギの娘だと教えられる。
八重はいつも通り制止を聞かずに猟銃を持って山に向かおうとするが、村に到着した義勇によって阻まれてしまう。
仕方なく八重は事件の重要参考人として、彼女に話を聞きに来た義勇に当時の話をするのだった。
彼女の話によると、襲ってきたのは鬼ではなく熊であったという。
しかし、義勇は「何故彼女が熊に対する仇討ちをわざわざ夜に一人で行うか」を怪しく思い、更に問い詰めるが八重はバツが悪そうに去っていく。
その夜、彼女は相棒の犬「タロ」と共に雪山へと入っていった……。
登場人物
この物語の主人公であり、鬼殺隊の水柱。
鬼殺隊のトップである「柱」の一人で実力は申し分ないが、常に無表情なことと口下手が災いして対人関係に難あり。今回も惨殺事件が起きたばかりの村で刀を脇に置きながら(見せつけながら)「政府非公認の組織です」と答えてしまう。「私はテロリストです」と言っているに等しく、当然ながら直後にお縄となった
鬼殺隊の蟲柱であり、蝶屋敷で薬学に精通した女性。
元々非番だったが薬の材料を仕入れに来た村で、偶然にも義勇が事件の犯人と勘違いをされているところを発見し、村人達の誤解を解いたことをきっかけに事件の解決に付き合うことになる。
- 八重
本エピソードのヒロイン。
義勇としのぶが向かった村で出会ったマタギ見習の女性であり、勝気な性格。
人食い熊を親の仇として追い続けている。
余談
- 本漫画担当の平野稜二は、かつて週刊少年ジャンプ内で『BOZEBEATS(ボウズビーツ)』という漫画を連載していた他、「ジャンプ+」にて鬼滅の刃のアニメの放送後に更新された漫画「きめつのあいま」を連載していた。
- 長らくジャンプ本誌及びジャンプ+でのみ閲覧できる状態だったが、「煉獄杏寿郎外伝」と共に『公式スピンオフコミックス』に収録されることが決定した。発売日は原作最終巻と同じ2020年12月4日発売。
関連タグ
煉獄杏寿郎外伝(公式スピンオフ漫画第二弾)