概要
たった一人で新帝国ギアを結成した狂気の天才科学者。
「メカこそ優秀。メカこそ絶対。メカこそ永遠」と考えており、巨大ロボットメカジャイガンや幹部、果ては戦闘員に至るまで彼が作ったギア構成員の全てがロボットであり、人間は彼一人のみ。メカ人間達からは「フォア・ザ・マン」「オブ・ザ・マン」「バイ・ザ・マン」と尊称を連呼されている。手に持っている指揮棒から失敗した幹部に制裁を加えるためのサイコビームを発射し、全身からは衝撃波を放つ。
その正体はロボット工学者の蔭山秀夫博士。コンピューター研究の一環で脳細胞を人為的に発達させる実験を自らの身体を実験台として行った結果、コンピューター以上の知能を獲得したが、それと同時に「機械が人間を支配するべき」という考えを持つに至り、ギアを創設した。その副作用で実年齢よりも肉体の老化が進んでしまったが、肉体をサイボーグにすることで対応。中盤に息子の秀一との決別を機に再び肉体の改造を施し、今度は脳までも改造した。
「機械に感情は不要」という持論を持っているが、完全に感情を捨て去ったわけではなくモンスターやジュウオウ等喜怒哀楽のある人工知能を搭載したり、家族がらみの事となると感情的になる一面もある。本人にもその自覚はあり、脳改造を施した時には感情を低減する措置を行い、より機械的な思考となった。
終盤ではファラキャット以外の構成員が戦死したため、専用ネオメカジャイガンのキングメガスでバイオマンとの最終決戦に挑み、圧倒するもピーボと合体したバイオロボによって形勢逆転。スーパーメーザー・スーパーフラッシュでキングメガスを破壊され、自身も重傷を負う。しかし彼は、キングメガスの破壊と共に居城であるネオグラードにある反バイオ粒子爆弾が起爆する仕掛けを施していた。
ネオグラードに戻ったドクターマンは潜入していた秀一と追ってきたバイオマンと対峙するも、自分の体に指一本触れたら爆弾が起爆すると脅しをかける。家族写真を持った秀一の説得で徐々に人間らしさを取り戻し苦しみ始めるも、秀一の説得を振り切り反バイオ粒子爆弾の爆発前に自爆した。
余談
演じた幸田宗丸氏は9年後の『五星戦隊ダイレンジャー』にて、同じく敵組織の首領であるゴーマ十五世役を担当した。