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ミーシャ=クロイツェフ

みーしゃくろいつぇふ

「とある魔術の禁書目録」の登場人物。「御使堕し」により、サーシャ=クロイツェフの肉体に大天使「神の力(ガブリエル)」の魂が宿った状態。

cv寺崎裕香

解説

御使堕し』でサーシャ=クロイツェフに降りてきた天使、

神の力』が名乗っていた名前。 初出4巻

おそらく大天使ミカエルから取ったものと思われる。

『天使は目的たる自分の名を交換できない』はずなのだが、

ガブリエルが何故『ミーシャ』を名乗ったのかは全く触れられなかった。

長年謎のままにされてきたが、

フィアンマの言により四大元素の歪みが原因であるらしいことが判明した。

作中では一度もこの件に言及されず、

四大元素の歪みという事実が明かされた際には神の右席であるヴェントですら驚愕するというあたり、

かなり根の深い問題のようである。

『御使堕し』で墜ちてきた際は、自分の元来いた位階に戻るため、

ミーシャを名乗り『御使堕し』の実行犯を探していた。

犯人が上条刀夜と発覚した時点で本性を現した。

あらゆる手段を用いて彼を殺害しようとしたが、神裂に足止めされ失敗。

土御門赤ノ式(あかのしき)による狙撃により、

『御使堕し』の核であるおみやげ魔法陣が根こそぎ吹き飛んだため、元来の位階に戻っていった。

なお、初めて口にしたガムが気に入ったようで、当麻から何枚ももらっていた。

「(前略)甘味は良いな。糖の類は長寿の元とも言うし、神の恵みを思い出す。」

『御使堕し』事件の際はその経緯から不完全な顕現であったが、

それでも天体制御、神戮、水翼など理不尽なほど強力な魔術を自在に行使し、

聖人である神裂すら圧倒する実力を持つ。

後にフィアンマがサーシャを素体とし、『御使堕し』を元に組まれた術式により再召喚された。

『自動書記』の遠隔制御霊装を組み込んだ杖により、フィアンマの意志に従って戦闘を開始。

風斬氷華が部分的に解読した言葉によれば、

「天界の元々居るべき正しい場所へ帰還することが目的であり、利害の一致からフィアンマに協力している。

目的のためならあらゆる被害は厭わない、帰還を邪魔するものは悪」……ということのようだ。

また、同じく風斬の見立てによれば内部に『火』が混じっているように見受けられ、

「違うフォーマットの力が強引に混ざっている」状態になっているらしい。

この際もまた、世界の歪みや不完全な術式によって完全な状態での顕現ではなかったが、

学園都市の超科学兵器をなぎ払い、

二人掛かりで挑んだカーテナ=セカンドを振るうキャーリサと、

フランス全土の力を受けたデュランダルを持つ傾国の女を軽くあしらい、

科学の天使である風斬氷華と最強の超能力者・一方通行の二人を同時に相手取って優勢。

撃破にはアックアがその身に『神の力』を引き寄せることで力を50%程まで減衰させ、

上条がその存在を支える儀式場を破壊した上で、

一方通行が風斬のAIMを全力でたたき込まなければならなかったという、

大天使の名に恥じない圧倒的な能力を持つ。

一方通行達との激戦により一時消滅していたが、

フィアンマにより四大属性の揺らぎが正された事で、ミカエルの力と混ざり合った状態を改善。

純粋な意味での『大天使』として復活した。

足りない力を取り戻すため、北極海の氷を目指して侵攻を開始する。

しかし、落下するベツレヘムに残っていた上条の操作により、

北極海上にてベツヘレムの星が直撃。

海中に没しつつある要塞の下層部にて上条と激突し、幻想殺しを受けて消滅した。

なお、『死』を迎えた訳ではなく、

顕現する力を失ったことで元の位相に戻っただけだと推測されている。

21巻著者近影で触れられている通り、魔術科学両サイドの精鋭が激突しているため、

ある程度の強さの指標にもなる。

フィアンマ曰く、50%の出力でも一方通行と風斬に勝利することが可能。

それでいてフィアンマ自身は完全状態のミーシャより強いと言うのだから手に負えない話である。

また、相対したキャーリサ曰く、「人の手で倒すための糸口すら見つからない」。

一方通行曰く、「対策の糸口すら見つからないエイワス程じゃない。勝てる」

(ただし完全には反射できない範囲限定『一掃』を受ける前の評価。)

口調

「問一」「解答一」「私見一」など、文の概要を頭に置く。

サーシャも似たような口調を持つため、その影響と思われる。

「問一。『御使堕し』を起こしたのは貴方か」

「私見一、とてもつまらない解だった」

本性を表した後は言葉にノイズが混じる。エイワス黒翼の一方通行にも似た現象が起きている。

「――――q愚劣rw」

元ネタ

名前はロシア語の男性名、Михаил(Michail)= ミハイル から。

ミハイルの一般的なニックネームはミーシャ。

大天使ミカエル に由来する名前で、英語圏ではマイケルに相当する。

サーシャ=クロイツェフ

ロシア成教「殲滅白書」所属のシスター

「御使堕し」の影響を受け、精神が大天使「神の力」と入れ替わった

詳しくはサーシャ=クロイツェフの項目へ

Wikipedia

「御使堕し」により、サーシャ=クロイツェフの肉体に大天使「神の力(ガブリエル)」の魂が宿った状態。 本来、ミーシャという名前はロシア語でのミカエルを指す「ミハイル」の愛称だが、四大属性の歪みの影響でミーシャと名乗っていた。「問一。 - 」「解答一。 - 」といったサーシャに似た形式的な話し方をするが、丁寧口調のサーシャと違って無機質な口調が特徴。本性を現した以降や再召喚後の姿では、ノイズが混じった人外の言語を話す。普通の聖人でも天使を肉体に宿した時点で肉体が滅ぶのだが、サーシャの肉体がガブリエルと相性が良いために肉体が滅ぶことはない。ミーシャが現れると、空が星のない夜空に変わる。「御使堕し」の調査時で上条があげたガムを気に入り、一緒に行動する時はよく口に含んでいた。 第三次世界大戦にて、フィアンマにサーシャを媒介にした術式で再び召喚される。利害の一致からフィアンマに協力し、学園都市軍を始め、魔術・科学両サイドの実力者たちを圧倒したが、アックアと上条の介入で弱体化し、一方通行と風斬(ヒューズ=カザキリ状態)によって撃退された。その後、復活し北極海へ進撃するも墜落した「ベツレヘムの星」に押し潰され、海に沈む要塞内部で上条と交戦し、消滅した。 戦闘力は大天使の名に相応しく、「一掃」「水翼」などの強力な魔術を行使でき、フィアンマ曰く、50%の状態でも一方通行と風斬を上回るという。

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