概要
「青葉弥生」とは「キャプテン翼」のキャラクター。
※こちらの項目は情報が膨大な量となり、また青葉弥生以外の内容も増えたため、青葉弥生シンプル版を新たに作成しました。シンプルに理解されたい方はシンプル版をご覧ください。お時間に余裕があり、原作やアニメの内容を詳しくお知りになりたい場合はこちらの記事をご覧ください。
主人公の「大空翼」とは翼が南葛に引っ越す前の小学校において、小学校5年生時の同級生。実は作中、両親を除けば最も翼が幼い頃からの知り合いという基本設定だが、アニメのバージョンによって、翼との接点、容姿、性格が微妙に違う(場合によっては全く異なる)。また(弥生小学5年時に中学3年の)サッカー好きの兄(中学時代はサッカーチームのキャプテンを務める)がいる家庭で育つ。
※アニメ版は4期まで放送している。昭和版:アニメ1期。J:アニメ2期。2001年版:アニメ3期。2018年版:アニメ4期。
容姿に関しては、原作、昭和版(アニメ1期)、J(アニメ2期)、2018年版(アニメ4期)にて、あねごこと「中沢早苗」(19歳で翼の嫁となる)と比べ(早苗率いる応援団の男子団員から)「月とスッポン」レベルで可愛いと形容されている。また、2018年から連載されているキャプテン翼「キッズドリーム」(戸田邦和氏による作画で、原作のところどころを省略している漫画)では、石崎から「あねご(早苗)より可愛い」と評されている。
(※1 作中女子の「可愛い」と言う形容に関しては下記に説明あり)
髪の長さはセミディ(小学生6年生の頃)→セミロング(小学5年生、中学生の頃)→ロングヘアー(WYユース編以降)。時代と共に変化している。髪色は、たたかえドリームチームでは、キャラメルブラウンに近い明るい茶色。原作漫画、アニメ1期版、テクモ版では、オレンジを帯びた赤毛。アニメ2期と4期、他ゲーム、パチンコ版では栗色。アニメ版3期では、黒に近い暗褐色なとバリエーション豊か。
現在までに放送されたアニメの中で最も原作に近いのは、アニメ1期とアニメ4期の小学生編。アニメ2期(J)の時は、明朗快活さとシャイさがある。感情の起伏が激しいが謙虚で涙もろい性格となっており、三杉との関係性についても他では描かれていない設定も描かれていて面白い。
逆にアニメ3期版ではとても大人しくモブに近い。口数も少なく、髪の色は黒に近い暗褐色で長さは肩にギリギリつくかつかないかのミディアム(この色や髪型はアニメ3期のみ)。しかも翼のことを知らない(翼が静岡に転校する前の小学校での同級生という設定が無い物とされた)「とんでも設定」。また「アニメ4期版:中学生編以降」、ゲーム「キャプテン翼RONC:中学生編以降」、ゲーム「キャプテン翼ZERO:中学生編以降」では行動がとても大人しくなっている。このため、弥生の中学生編以降の作画や出番、エピソードに関して、扱いが酷いという意見が多い。原作マンガ、リメイクマンガや1期版から2期版アニメ、ゲームのたたかえドリームチーム版、テクモ版、パチンコ版などの弥生ファンからしたらありえない。
原作「無印時代」終盤で描かれた、ほぼ全員キャラが描かれている初詣イラストでは、唯一髪の毛をアップにしている女性キャラとして描かれている。この他にも原作、1期アニメ、たたかえドリームチームでは、様々なハロウィンのコスプレ、様々なヘアメイク(ウェーブ系やストーレートのサイドテール、アップヘアー、ポニーテールなど)、コート類、ジャケット類、ミニスカート類、ワンピース、着物、ロングスカート類、小物類、ロングブーツ、はたまた大きめ(どう見ても彼氏の)パーカーを着用、黄色系、ピンク系、オレンジ系などを中心とした暖色関連のカラーの衣装が多いなどファッションには気を使っていてお洒落。
原作、アニメ2期、4期では、(小学生登場時)他の人に何と言われようともひた向きに、そして明るくサッカーをする翼に「あこがれ」を抱いていたという設定。
原作とアニメ1期、アニメ2期、4期の共通設定として、翼が小学6年の春休みに静岡に転校した後に弥生も転校し、武蔵FCのマネージャーとなっている。長きに渡り2人が転校前どこに住んでいたか明らかになっていなかったが、2020年に創刊された「キャプテン翼マガジン」の「VOL3」中で、翼は南葛に引っ越す前「東京の下町」に住んでいたことが明らかになった。また「VOL4」の中で弥生が登場。彼女の発言に地理的条件を加味すると、2人は葛飾区(はっきりとこの地名は出されていないが)に住んでいたと推測される。※葛飾区は皆さんご存知の通り、作者の高橋先生の出身地でもある
翼との関係においては、アニメ1期(キャプテン翼マガジンが発売される何十年も前のオリジナル設定)では、14話にて「私は翼君とは幼友達よ。幼稚園の時からずっと一緒だったの」と弥生は早苗に伝えている。また昭和の映画(アニメ1期シリーズ)「ヨーロッパ大決戦」では、弥生が幼い時に犬に襲われそうになったところを翼に助けられ、その後一緒に遊んだというシーンがあり、翼の母親はその時の写真を持っている。(幼児の弥生の髪はショートで栗色(但し、その設定は、アニメ1期シリーズのみ)。髪色が成長後に薄い色に変化するという謎な設定。欧米人で、乳児、幼児、成人と歳を取るにつれ髪色が濃くなることは普通だが、その逆はレア。これは当時の色指定の間違いの可能性がある。)
三杉淳とは武蔵FCで知り合う。
三杉の心臓病のことを偶然知った彼女は、全国大会での南葛SCとの対戦時、翼にわざと負けてくれないかと(試合の前に)頼む。
武蔵対南葛との試合中に、翼の様子がいつもと異なることに気が付いた三杉は、翼に自分の心臓のことを知っているかを聴き、それに動揺する翼を見て疑問が確信に変わる。(三杉が心臓病というハンデを抱えながらも圧倒的なパフォーマンスをすることに、翼は人生で初めて戦意喪失する。)
翼に心臓病のことを伝えたのは弥生だと察した三杉は、ハーフタイム中に弥生をグラウンド裏へ連れ出す。そこで彼女の頬を叩き「この試合は、ボクと翼君の勝負だ!男同士の勝負!女のキミに口をだしてほしくないんだ!」と伝える。弥生は「すみませんでした キャプテン」と泣いてその場を去るのだが、アニメ2期「J」のみ、なぜか三杉は翼を叩いている。
試合の後半では、弥生は声で満身創痍の三杉のプレイを支える。試合後、限界を超えた三杉はグラウンドに倒れこむものの弥生に支えられながら上半身を立て、翼に良い試合ができたことへの感謝を述べ、また弥生にも「今まで本当にありがとう」と感謝の意を述べている。この後、三杉は弥生に支えられながらグラウンドを去る。キャプテン翼Jでは、彼女に謝りながら感謝をしている。
この後の小学生編、原作の中では2人が病室にいる描写はあるが、それ以上の発展は描かれていない。割と独自展開を描くことの多かったアニメ2期「J」では、南葛FCと明和FCの決勝戦終了後、弥生は三杉にタメ口で接する程仲が進展している様子が描かれている。
中学では三杉と同じ武蔵中学に進み、サッカー部のマネージャーを勤める。三杉3年時、医師からサッカーの許可を得た際には、三杉は弥生の手を思わず握り、2人揃って赤くなるという可愛い展開もある。
三杉とは中学3年の夏に彼氏彼女の仲に発展したようだ。武蔵対東邦戦後、呼び方が「マネージャー」「キャプテン」から「弥生」「淳」と名前呼びになっている。
高校卒業後は看護師になるべく勉強しており、サッカー選手と医者の両立を目指している三杉をずっと見守っていきたいと考えている。また、三杉が「心臓病完治」を医師から告げられた際には(医師の前であるに関わらず)、三杉から力強いハグを受けている。その時の三杉の発言から、弥生がいかに三杉にとって大切な存在となっているかが伺える。
ワールドユース編では、弥生は早苗達と共に海外にて日本の応援をしていたが、日向の母が過労から事故を起こし入院した際、そのことを知った三杉から日本へ帰り日向家のサポートを頼まれる。彼女は笑顔でそれを快諾し単身日本へ戻り、日向家のサポートを行う。この時、日向の自宅などで日向の弟妹、近所の方と一緒に試合を観戦、応援している。
通常、三杉のバックのコマに出てきて「淳」と一言つぶやくことが殆どである。そのため三杉が出てこないと、弥生の出番もない。そして彼らより後にカップルになった「翼と早苗」が結婚し「松山と美子」が婚約しているのに対し、この2人はまだ三杉が学生設定だからかそのような話しはずっと描写がなかったが・・・「ライジングサン」16話(単行本3巻10ページ)にて、この2人の現在の関係が明らかになった。
三杉との仲は順調だが、以前に三杉から「心臓病のことがあるから「君を一生 守る」とは言えない」と言われているとのこと。この後の弥生の発言が「そんなこといいのにね 私が淳を守るからいいのに」と超漢前な発言。そして、漢女。(このシーンの後「弥生に関してイメージが変わった」「漢前!」と良いコメントをされることが多くなり、彼女のファンが増えた。)
しかしてその後、ちょっとした爆弾発言・・・
日向に彼女ができたこと、石崎に彼女ができたことを「びっくりした」と横にいる美子に伝え(美子も驚いている)、その際に石崎のことを「石崎」と呼び捨てにしていて、彼をとても下に見ているような発言になっているが、誤解である。この発言のあった27ページ後には石崎の母のことを「あれは石崎君のお母さん」と「君」付けして美子に伝えているので、もしかしたら「石崎」と呼び捨てにしたのは表記ミスである。(こうした表記ミスは作中に何回か存在している)。
2019年 グランドジャンプ11 翼93話にて三杉がシュナイダーのボールを胸で受け、幽体離脱!弥生はショックで気を失う。94話では三杉は無事生還し、弥生も医務室にて目覚め、その後、観戦席に戻り、懸命に試合を(三杉の身を案じつつ)見守っている。
☆☆☆
直球的な一面があり、「自慢しちゃおう!」などのマウンティング(現実味がある)をしたり、空気が読めない(非常に天然な一面)ところがあったりするなどキャプテン翼登場人物の中で叩かれることも多い(※2 下記に追加説明あり)だが、作品を通してみてみると、才色兼備、天真爛漫、漢女、人懐っこい、家庭的でもあり、直向き、一途、献身的でもあり、怯まない、明朗快活、チャーミング、現代っ子、社交性、行動力が高いという面も備えている。歳を重ねる中でかっこよさ、頼もしさや逞しさ、自立心や健気さが育っており、人間的にも成長しているキャラクター。上記の流れがあるためか、読者や視聴者の男女比で言えば、男性より女性からの支持を集めるタイプ。特に、現代社会において自分自身を強く保っていなければならない生活環境の女性から高い支持があるようだ。
海外の読者・視聴者からの人気も高い。
「可愛い」と称される容姿と、学校を出ただけでは取得できない国家資格の看護師を目指す(大学の看護学部・保健学部の受験に関し、約半数以上の学校においてA判定を取るには偏差値60以上を必要とする統計もある)ことなどから「才色兼備(才知と美貌の両方を兼ね備えた人)」と言うこともできる。
社交性は高く、(サッカー人気の無かった東京の小学校で)1人孤立していた翼に声を掛けたり、(中学生という思春期にも)他校の男子、松山に臆することなく話し掛けている。他にも、漫画やアニメ、ゲームの中で武蔵FCや武蔵中のサッカー部員、三杉の両親、医者、美子(松山の婚約者)、小学生の頃、けんか腰な早苗に友好的に接してくれたり、南葛出身の応援団と親しくしたりしている。翼の母、石崎の母とのやり取りが描かれている。日向家のサポート時には、日向の家族だけでなく近所の方とも上手くやっている描写もある。
また様々なこと(マネージャーをしていた、日向の弟妹のサポートを行った、アニメ1期では、三杉家の家事仕事をしていたこと)を考慮すると家庭的とも言えるかもしれない。
他
上記にもある通り、小学生時代、三杉の心臓病のことを偶然知った弥生は、全国大会での南葛SCとの対戦時、翼にわざと負けてくれないかと(試合の前に)頼んでいるが、この彼女の行為に対し読者(視聴者)からの批判が多い。しかし小、学生である彼女が悩んだ末に意を決し、もともと馴染み深い仲だった友達(翼)に頼んでいるのであり、簡単な気持ちで頼んでいるのではない。彼女の行為は正しくなかったかもしれないが、このことにより南葛対武蔵戦は大いに盛り上がり、記憶に残るものとなった。(また弥生は、三杉から激昂された後に謝罪し反省していて、その後、南葛FCと明和FCの決勝試合を病院で見守っている。)
アニメ2期「J」の時、弥生の引っ越し後、三杉と同じ私立東城学園に転校した設定となっている。弥生は転校してすぐにクラスメイトにからかわれ泣いてしまう。そんな弥生の姿を見た三杉はクラスメイトを一喝。そこから弥生は三杉に惹かれるような設定になっている。(Jにおいては、弥生と早苗は割と長く話すシーンがあり、その際、弥生は三杉が好きで、早苗は翼が好きだと打ち明け合っている) 弥生の引っ越し後の転校先が明確になっているのはこの「J」のみ。
ゲーム「キャプテン翼 たたかえドリームチーム」にて、2018年のハロウィン期間限定イベント(弥生のハッピーハロウィンパーティー)が開催された。これは三杉弥生中心の武蔵中の面々の出てくるイベントであり、弥生は根を詰めている三杉に少しでもリラックスしてもらおうと行動し・・・。弥生の思わぬ行動(三杉に吸血鬼のコスプレをさせる)に顔を赤くする三杉を見ることができる。(※このイベント内容は原作に存在しない、ゲームオリジナル)
2019年の 同ゲームのハロウィーン時期には、弥生は吸血鬼のコスプレ(ミニスカート)で登場。2018年は三杉が、2019年には弥生が吸血鬼のコスプレをするという粋な計らいを受けている。
2018年グランドジャンプにて、扉絵を美子と2人で飾り、(10月の連載再開時の)三杉大活躍の回には顔のアップを描いてもらい、2019年では、カラーを飾ったり、2020年キャプテン翼マガジンVOL4においては半ページも使って大きく描かれる等、ファンにはありがたい待遇を受けている。
この流れを「そんなこと」と思う方が大半だと思うが、原作において長い間、弥生はほとんど出番が無く、他女子(特に翼の嫁:早苗、日向のGF:真紀、石崎のGF:ゆかり、一時期においては翼を慕っていた久美、翼の母親:大空奈津子)に比べ扱いが小さいく(松山の婚約者:美子とは同レベル)、しかも数人の男性キャラ(日本人なら新田、来生、他、漫画内で女子人気の高い欧米人キャラなど)の方が目を大きく睫毛を毎回はっきりと描いてもらえているので、少しでも出番があったり、可愛く描いていただけると弥生ファンは声を上げて歓喜する。
ちなみに「弥生は三杉に一目ぼれした」と言う説明がネットで時々出てくるが、これを裏付けるシーンは2020年時点で原作にもアニメにも存在しない。
※1
原作で「可愛い」と評された女性は弥生、翼の嫁:早苗、日向のGF:真紀、シュナイダーの妹:マリー、元南葛中マネージャー:久美であり、割と数少ない。
原作での表記はないが、松山の婚約者:美子、スウェーデンユースのマネージャー:シェリー、岬太郎のGF:早川あづみ、ふらののマネージャー:町子、スウェーデンユースのレヴィンの亡きフィアンセ:カレン、翼の母親:大空奈津子に関し、「可愛い」「美人」とファンの間では言われている。
正直「可愛い」と証された弥生よりも「あづみ」、「カレン」、「シェリー」の方が毎回はっきりしている目鼻立ちや睫毛をしっかり描かれているので「可愛い」の基準は曖昧とも言える。※「可愛い」の基準は、千差万別であり、この考え方からいくとキャプテン翼の主力女子は全員「可愛い」、「美人」という解釈で良いのかもしれない。
※2
作中「叩かれる女性」として数人の名が挙げられることがある。
(1)山岡由美子
岬太郎の実母。幼い岬太郎を引き取らずに離婚し、その後太郎との連絡を取るこことなく再婚。しかしながら、太郎の父:一郎は離婚の際に太郎を引き取ることを申し出ている。
(2)山岡美子
岬太郎の義理の妹。由美子と再婚相手の間の子ども。彼女を助けるために太郎は交通事故に遭った。しかし、血のつながった妹を助けるのは、身内として当たり前の行為。
(3)占いおばあちゃん
元南葛中マネージャー、久美の祖母。変な占いでいらん心配事を言い続け、(本人にその気はなかったのだろうが)周囲を困惑させた。
(4)松本香
元東邦学園のスカウト。小次郎を小学生時代にスカウトしている。シリーズにより性格が様々。1期アニメでは、日向を非常に心配している。3期では、日向の理解者であり、イタリアでも懸命にサポーターをしていた。これに反し、2期アニメと4期アニメでは、当時小学生の日向に無理難題を押しつけて、態度が冷徹であるという批判が少なくない。
(5)中沢早苗
元南葛中マネージャー。現在翼の嫁。ファンの中でも、小学生時の活発で行動力のある彼女が好きだった人からすると中学生以降の(お淑やかな)早苗を受け入れられない人もいるようだ。但し、1期アニメの中学生版、2期アニメの大人版では淑やかさと活発さを持ち合わせている。
(6)サンターナの母親
サンターナを捨てたことが理由で叩かれている。
(7)カレン
レヴィンの亡きフィアンセ。男性からはあまり人気がないようだ。作中に「ボール君」、「アリを殺さないでという」発言があり、これらが「あざとい」と言われる。また「レヴィンが病んだのはカレンの信号無視が原因で事故死したからだ」、と叩かれている。但し、カレンは慈愛のる悲劇のヒロインとも言え、レヴィンが病んだ原因は、彼女を轢き逃げした犯人である。
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淳弥生:「三杉淳」とのカップリングタグ。