概要
藤子作品でよく見るガキ大将キャラだが、アニメ版では大幅に改変されて、ここ一番に頼りになる男。ぶっちゃけ下に書かれている設定も殆どがアニメ化の際に追加された設定である。
人物
家が八百八という店名の八百屋を経営(アニメ版のみで原作は普通の家)。トンガリとは漫才風な駆け引きをするコンビ。
家業が八百屋のためか、ことわざや単語をいちいち野菜の名前に置き換えることが多く、その度にトンガリからツッコまれているほか、肥満児体形ながら肉より野菜が大好物で、野菜嫌いは許さない。
そうした太っちょな体形に反してかなりの俊足を誇るなど、運動神経はかなり良く、とりわけ野球に関しては打ってよし、投げてよしの大活躍を見せる。
ガキ大将とだけあってかそれ相応に腕っ節は強いが、アニメ版では彼以上に強い連中が登場しては負けていることが多く、どことなくかませ犬臭い扱いを受けている。
むしろ、トンガリや発明道具無しのキテレツ相手にも苦戦する描写があり、ケンカに関しては「弱い」というよりは「センスが無い」と考えるべきだろう。
また、視力も両目ともに2.0で虫歯ひとつ無いなど、見た目に反してかなりの健康児でもある…が、この手のキャラのお約束で勉強は苦手らしく、本人いわく「体育以外はオール2」とのこと(むしろ、オール1でない点を鑑みるに、そこまでバカではないとも言える)。
同じ藤子作品でガキ大将キャラの代表格であるジャイアンとは類似点も多く見られるが、家の店番をサボっては(のび太達に押し付けては)母ちゃんに怒られているジャイアンに対し、ブタゴリラは店番のみならず配達も進んで行うなど(ただしコロ助達に手伝わせる事はある)、八百屋という職業や野菜に対する情熱や誇りも垣間見せるなど、子供ながら勤労に対する心がけは大人顔負けである。
また、その腕っぷしとジャイアニズムで近所の子供たちに対して高圧的にふるまうことが多いジャイアン(劇場版は除く)に対し、ブタゴリラも原作やアニメの初期こそジャイアンと似たり寄ったりだったが、徐々に丸くなっていき、ほどなく「強引な面は多々あるものの、友情に厚く野菜を愛する好漢」キャラにシフトしていくなど、最終的にはジャイアンとは似て非なる存在に落ち着いている。
ジャイアンが登場する『ドラえもん』の映画作品の一つである『のび太とふしぎ風使い』では、敵に憑依されたスネ夫がジャイアンを度々「ブタゴリ」呼ばわりした (「雑魚」呼ばわりもしていた)。
対人関係
第66話では、自分そっくりの女の子乙姫に一目惚れして求婚する場面もあり、乙姫が野菜嫌いなのを知ったブタゴリラは「だったら八百屋をやめてもいい」とまで言うほど惚れこんでいた。ボディコン姿の乙姫を見たディスコの店員たちが気持ち悪さに次々と失神していったのを見ても「乙姫ちゃんの魅力にみんなまいったんだよ」と言って、キテレツたちを呆れさせていた。だが、肝心の乙姫はキテレツにゾッコンなので、その後もブタゴリラは乙姫と会うたびにデレデレしていたが、乙姫からは相手にされなかった。
第135話で初登場した桜井妙子とは、遠距離恋愛のガールフレンドになる。
未来のブタゴリラ
未来は結婚はしているが奥さんは妙子かどうかは不明 妻は野菜嫌いで 息子の熊田みのりを連れて現代のキテレツの家を訪ねていって息子のみのりの野菜嫌いを治した。キテレツの夢では双子のブタゴリラにそっくりな男児がいるが 未来から来たブタゴリラの子供はみのり一人だった そのみのりもブタゴリラにそっくりだが性格は優しい
名前について
「ブタゴリラ」などという悪口にしか聞こえないようなあだ名で呼ばれているが、
実は本名の熊田薫が女の子のような名前であることが嫌で、元々は実際に悪口からついた名前ではあるが自分からそう呼ばせているのである。
また、薫という名前の理由は、ブタゴリラの父親の熊田熊八が自分がゴツすぎる名前で苦労してきたため、子供には男でも女でも可愛い名前にすると決めていたから。
先述の通り、ブタゴリラは本名が女の子みたいだと嫌っているが「かおる」は実は男女どちらでも使われる名前であり、同じ系統として「ひろみ」「ともみ」「まこと」「あきら」等に属する名前である。
逆に女性なのに「しげる」である実在の女優の「室井滋」という人物もいる。
関連タグ
花山薫・・・名前が似ているだけでなく、喧嘩が強いが好漢である部分も似ている。
カミーユ・ビダン・・・女みたいな名前がコンプレックスで共通する。