概要
体長65~90cm、肩高50~80cm、体重8~13Kg。
雌雄共に角を持たない。背が丸く、原始的なシカの仲間である。上犬歯が発達し、牙状に下方に突き出ている。雄は腹部に麝香腺を持ち、繁殖期に強い臭いを出す。この「麝香腺」から分泌される分泌液は麝香の原料とされる。ジャコウジカの脚は第2指と第5指の爪が長く伸びて、雪原の上でかんじきの役割を果たす。単独または1対で標高 2000~3000mの高地の森林に棲む。
麝香とは?
ジャコウジカの雄は後ろ足の付け根に「麝香腺」を持ち、そこから麝香という強い臭いの物質を分泌する。その麝香は香水や薬の材料として高い値段で取引され、ジャコウジカが乱獲されて数が激減してしまった。名前に「麝香」と名の付く動物は、ジャコウウシ、ジャコウネコ、ジャコウネズミ等がいて、それぞれ独特の臭いを発する。
主な種類
- シベリアジャコウジカ(メイン画像)
- ヤマジャコウジカ