ツァイト
つぁいと
概要
「零の軌跡」にて各地で起こった謎の生物による襲撃事件をきっかけにロイドたちの協力者となった巨大な狼。その後「警察犬」という名目で特務支援課に住み着く。
人間の言葉は話さないが人間と同等以上の知能を持っており、ティオやキーアなら彼の言葉を読み取ることができる。
結構プライドが高く、ロイドたちに助力するのも「危なっかしいから」とのこと。
「碧の大樹事件」解決後は一時姿を消してしまうが、『創の軌跡』にて再登場。再びロイドたちの助力となる。
ネタバレ
クロスベル自治州の伝説や童話に出る「神狼」そのものがツァイトの正体であった。
『碧』終盤にて国防軍に逮捕・投獄・その後脱獄するもののノックス大樹林にて国防軍兵士に追い詰められたロイドを救出すべく真の姿として参上。その姿は幻獣に匹敵する巨躯だった。
真の姿を現して以後は人語を話すことができ、ロイドを背にクロスベル郊外へ移動するさなかに真相を語っており、ツァイトは1200年前の大崩壊の時に女神から遣わされた神獣の一頭で、『幻の至宝』を見守るのがその役目だったという。
しかし、程なくして『幻の至宝』が自らの意思で消滅。これを受け入れられなかった当時のクロスベルの民の中で、クロイス家の祖先が錬金術を用いて『幻の至宝』の復活・そしてそれを上回る『零の至宝』を作り上げるべく、表では銀行家として資金を調達し、裏では『D∴G教団』を立ち上げさせ、『零の至宝』へ知識と人格などを送り込むようにしていたことも目にしていた。
そして今や『零の至宝』そのものたるキーアもまた500年前に作られた存在であったことも語った。
女神からの役目は『幻の至宝』の消滅をもって終えたことになるが、その後のクロイス家一族の長きに渡る暴挙を目にしたことや、クロスベルの新たな風となり得るロイドたち特務支援課や『零の至宝』の依り代たるキーアの姿を見て、自身も力を貸すことにしたのである。
碧の大樹事件解決後は一時姿を消すが、その直前にツァイトと同じく神獣だった緋のローゼリアに一時の別れを告げていたことが『閃の軌跡Ⅳ』にて語られていた。
『創の軌跡』ではローゼリアや次の魔女の長たる使い魔セリーヌとも顔を合わせている。また、本編で危機に陥ったロイドたちを助けているが、このときに同じく救援にかけつけた七曜教会のワジとその従騎士スカーレットも「まさか教会に伝わる神獣が警察犬になっているとはね」と半ば驚きのコメントも発した。
終盤、クロスベル解放作戦にも協力するほか、最終決戦地・『逆しまのバベル』に、全世界規模の砲撃目標をバベルに定めさせるべくひとり残ったルーファスをロイドやルーファスの弟ユーシスと新生帝国ピクニック隊の5人で強制連行する時にはツァイトが魔力を用いて移動した。