概要
1972年に、「ハコスカ」こと3代目スカイライン(C10型)のに代わって登場。
ケンメリの愛称は、日産自動車の広告キャンペーン「ケンとメリー 愛のスカイライン」に登場した登場人物から取られた。
若い男女がそれまでのモータースポーツのイメージが強かったスカイラインでドライブデートをするという内容で話題になり、フォークバンドBUZ(バズ)の歌うCMソング『愛と風のように』も大ヒット。
車を持てない中高生が、こぞってKen&Merryと書かれた相合傘のステッカーを学生鞄に貼り付ける事も多かったという。
またテレビCMのロケ地にあった北海道美瑛町のポプラの木は、「ケンとメリーの木」と名付けられて観光スポットになるなど当時の日本の若者文化に大きな足跡を残している。
これらのCM効果から総販売台数は約67万台と、スカイライン史上最も売れたモデルとなっている。
その一方で第一次オイルショックと排ガス規制の影響で、モータースポーツでの活動は不遇であった。
最上級スポーツグレードのGT-Rも生産されたが、レースに参加する事はなくそのわずか197台の生産であった。
通常のモデルも、あまりにも大量に生産された為に後継車が出てからは急激に人気が衰えた。
現在では現存車数が少ない為中古車でもプレミアがついていて高額である。
後継モデルの5代目は、1977年に登場し「ジャパン」という愛称となったC210型である。
