概要
『カービィバトルデラックス!』にて登場したマシン。
デデデ大王が開催した優勝賞品「デラックス山もりケーキ」をかけた怪しい大会『デデデグランプリ』を開くにあたり用意したもの。
上にカービィのマークが描かれ、側面にはデデデ大王の腹巻きのような模様がある本体と、左右横に取り付けられた排気口と手回しハンドルとそれらを乗せるキャスター付きの台座で構成されている。
(担当のワドルディのセリフからしてかなり重い模様)
カービィ"プリンター"の名の通り、横のハンドルをグルグル回すだけでカービィのコピーを生み出すことが出来るというとんでもない代物。(生み出されたカービィは正面の水色の逆三角形から出てくる)
カービィが大会に来た時点でたくさん量産されており、一緒に来たバンダナワドルディや普通のワドルディもこの異様な状況驚きを隠せなかった。
生み出されたカービィたちはオレンジや黄色、白などとオリジナルとは異なるカラーリングをしており、同時に特定のコピー能力も備えている。ちゃんとした自我や戦闘能力を持ち合わせているが、個体差があるらしくオープニングでは大会から抜け出した個体がいきなり襲いかかってきたりしており、メタナイトからは「ニセモノごときでは もの足りない…」と言い捨てており、性格や実力はオリジナルとは大きく異なる模様。(また、意図的に強いカービィも生み出せることも可能らしいが原理は不明)
大会ではこの量産されたカービィたちと戦いながら勝ち上がっていくことになる。
デデデの命令で担当のワドルディが「そりゃ そりゃ!」と横のハンドルを頑張って回してカービィを量産している様子は可愛らしい。しかし、ストーリーが進むと…。
関連項目
ダークメタナイト、ネクロディアス…同じくカービィを増やした繋がり。
以下、ネタバレ注意!こうかいしませんね?
実態
表向きは「デデデグランプリ」のデラックス山もりケーキを掛けた対戦相手を生み出すためのマシンであるが、そもそもこの大会自体が建前だった。
その実態はデデデ大王が憎きカービィを皆の前で打ち負かすため「だけに」、全財産を使い果たして用意した復讐の舞台だった。
(そのため、10種類のバトル競技は全てデデデが考えたものであったり、バトルで集めたコインやリンゴは自らの懐に入るようにしてるなどといった話が聞ける)
また、デデデがボンカースをモデルにしたロボボンカースの強化や下記の"とっておき"の作成など、意外と機械に強い面から推測するにカービィプリンター自体もデデデが自ら開発したものである可能性が高い。
どんどんグランプリを勝ち上がっているカービィに対して最初こそは「まぁ それぐらいは やってもらわないと はりあいがない というものだ」と穏便に見ていたが、カービィの活躍を見せられて次第に「ええーい いまいましい!」と怒りを剥き出しにし(生み出させたニンジャカービィの顔を見ただけでもイラついていた)、途中で参加して勝ち進むメタナイトに対しても「カービィプリンターを用意した意味がなくなる」としてまとめてコテンパンにしようと目論むなど、今回のデデデはかなりガチだったりする。
そのため、プリンター担当のワドルディはデデデに「これ以上 アイツをいい気にさせるな!」、「もっともっと 強いカービィを 生み出せ!」と脅迫まがいに急かされ、休む間もなく「そりゃそりゃ」と量産をさせられる羽目になった……。
その後、メタナイトも破れたことを知ると"とっておき"である巨大ロボ「デデ・デデデンZ」を開発し、その機体にカービィプリンターの本体を組み込んでコピーカービィを生み出しながらカービィに最終決戦をしかける…
(ちなみに担当のワドルディは過労で疲れ果てて眠ってなお、寝言で「そりゃ… そりゃ…」と呟いていた)
…が、バンダナワドルディが持ってきた大砲でコピーカービィを球にして撃ち飛ばしてきたため形成は逆転、デデ・デデデンZは大破して吹き飛び、グランプリ会場に墜落したカービィプリンターはその衝撃で大破。生み出されたカービィのコピーたちは皆姿を消していった……。
他作品での登場
小説版星のカービィのバトデラを基にした話「決戦!バトルデラックス!!」でも登場。
こちらではデデデ大王ではなく、さすらいの発明王を名乗るトロンという男か発明したものとして登場し、専用カメラで撮ったもののデータをコピーするものであり、テストとしてワドルディを量産した。
(これにより、小説版のワドルディはデデデの部下でありカービィの親友である「一人」だけだったことが判明した)
デデデグランプリもトロンが尊敬するデデデの良さを広めるためであり、デデ・デデデンZも彼の発明である…
…が、実はトロンの正体はトロコロ星の農場主であり、カービィプリンターをつくった本当の発明王は弟のコロンであった。トロンの本当の目的は「仕事をサボって遊んでばかりでろくに育ててないマズイ作物を売り飛ばすため、量産したカービィでプププランド中の食べ物を食い尽くさせる」というあまりにもくだらなく身勝手極まりない動機による恐ろしいものだった。(当然、デデデを尊敬していたのは彼を取り入れるための嘘であり、グランプリもコピーカービィに戦闘経験を積ませて国中にばらまくためだった)
おまけに原作と違い、コロンが兄に言われるまま超頑丈に仕上げられてしまっており、落下しても大破せず、弟に目論見ばバラされてなおトロンは「ワイを痛めつけたところで、もう止められないぞ!」と勝ち気だったが、国の危機に立ち上がった食いしん坊のカービィたちと真の最終決戦だと勘違いしたままのデデデ大王による集中攻撃で破壊され、コピーカービィたちも消滅し、プププランドの平和は守られた。
しかし、働きたくないトロンは懲りずに「カービィの吸引力を用いた掃除機」をつくれば丸儲けできると考えるも、コロンに引きずられて帰ってくのだった…。
(また、それ以前に量産されたワドルディのコピーたちはトロンの操作ミスでそのまま残り、消去することも可能だったがデデデ大王が部下として全員雇い、オリジナルのワドルディは区別のため青いバンダナを巻くようになった)
絵本『星のカービィをさがせ!!』でも「とある天才発明王」(この本の絵の担当は小説版の挿し絵の人と同じだが、コロンのことかは不明)が発明したものとして登場し、暴走して大量のカービィを量産するところから始まり(ちなみにコピーカービィの色合いはほとんどがオリジナルと同じピンク)、本の終わりに量産しすぎて大破しコピーカービィたちが全て消えたところで締め括られている。
続編の『星のカービィをさがせ!!カービィがいっぱい』では退屈していたワドルディたちが修理したことでまたしてもカービィだらけになってしまうが、最後はカービィたちと対戦してリングから吹き飛ばされたデデデ大王が衝突したことでふたたび大破し、暴走が止まったことでカービィはまたひとりに戻るのであった。