概要
スタン・シャンパイクとはハリー・ポッターシリーズの登場人物。
本名スタンリー・シャンパイク。
迷子の魔法使いを乗せる「夜の騎士バス(ナイトバス)」で車掌を務める青年。
コックニー(ロンドン訛り)で喋る青年で、邦訳では江戸っ子訛りとなっている。
初登場は3巻の『アズカバンの囚人』、1993年にダーズリー一家から家出をしたハリー・ポッターを漏れ鍋まで運んでいる。
運転手のアーネスト(アーニー)・プラング同様、原作者J・K・ローリングの祖父たちの名前に起因した命名となっている。
嘘吐き
誇大妄想ないし虚言癖があり、作中では下記の二つの嘘が描写される。
- 1994年のクィディッチ・ワールドカップの会場で、男を誘惑する魔法生物ヴィーラに対し「自分は次の魔法大臣になる」と述べる。
- 1996年9月14日、自分が死喰い人であると嘘をつき、それが原因でアズカバンに収容され、無実の罪で収監中となる。
第7巻ではふたたび起こった集団脱走により脱走、死喰い人に服従の呪文をかけられ、ハリーを襲うが武装解除される。
彼のその後については不明であるが他の犠牲者のようにヴォルデモートの死によって呪いから解放され仕事に戻ったと考えられる。
年齢ネタ
スタンは逮捕された時、21歳となっている。
したがって生まれたのは1974年9月15日から1975年の9月13日の間ということになる。
1975年の8月31日までの間に生まれたのならば、学年的にハリー・ポッターよりも5学年、9月1日以降ならば4学年年上となる。
すなわち年齢的にはパーシー・ウィーズリーと同学年の可能性があるため所謂兄世代に分類される。
しかし、スタンは1993年に初めてハリーを目撃しているとある。
上述の訛りからスタンは生粋のロンドンっ子であり通常魔法力があればホグワーツ魔法魔術学校に入学することとなる。
ホグワーツに在学していた場合、入学式で組み分けの儀式は基本的に全生徒が見ている中で行われる上に注目度の高いハリーの組み分けを見ていないとは考えられない。
そのためスタンはホグワーツに入学しなかった、又はハリーが入学する以前に退学処分となった可能性がある。
上述の質の悪い嘘を思うと退学処分になることをしでかしそうではあるが。
スクイブの可能性
片親が魔法族であれば、魔法の力は優性遺伝のため高確率で子に魔法の力は遺伝する。
しかし、魔法の力を持たないマグルから魔法の力を持つマグル生まれの魔法使い、魔女が誕生するように魔法族から魔法の力を発揮できないスクイブが誕生することがある。
魔法界において障害者に相当するスクイブは魔法を使うことは全くできず、杖を買うことや魔法学校に行くことは許されていないため、スタンが学校に通っていないことが説明が付く。
また作中スタンは原作、実写映画版の両方で夜の騎士バスの車掌の仕事でハリーの大荷物を自力で運んでいる。
魔法族ならば浮遊魔法(物体を浮かせる魔法)を使うところだが、ハリーの場合はまだ学生で未成年であるためにマグルの暮らす場所で魔法を行使できないという事情がある。
対してスタンの場合は、初登場時17歳ないし18歳であったため、魔法族ならば成人とみなされる年齢でマグルの共同体の中でも魔法の存在を秘匿するというルールに従っていれば臨機応変に魔法を行使できる年齢だったにも関わらず自力で荷物を運んでいるためスタンがスクイブという可能性はかなり濃厚となっている。
上述の通りスタンは死喰い人だと虚言を言った後に死喰い人によって服従の呪文を掛けられ、ハリーに襲い掛かっている。
マグルおよびマグル生まれの魔法族を排除ずる死喰い人がスタンを生かしたことから、魔法力の有無は兎も角少なくとも純血ないし混血の血統であることが分かる。