神木出雲
かみきいずも
「稲荷神に恐み恐み白す 為す所の願いとして成就せずということなし」
プロフィール
年齢 | 15歳(初登場時※) |
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肩書 | 正十字学園 高等部1年生(1-A)/祓魔塾 候補生 |
希望称号 | 手騎士 |
誕生日 | 10月11日 |
血液型 | A型 |
身長 | 164㎝ |
体重 | 49kg |
趣味・特技 | 洋服や小物集め、勉強、少女漫画や恋愛小説を読む |
平均睡眠時間 | 5時間 |
平均入浴時間 | 50分 |
好きな食べ物 | イタリアン |
好きな言葉 | 夕凪 |
好きな漫画のジャンル | ラブストーリー、感動ドラマ |
好きな音楽のジャンル | ロック、ポップ、邦楽、その他(特にガールズロック) |
好きな異性のタイプ | (無回答) |
好きな休日の過ごし方 | ファッション誌や少女漫画を読む、買い物に行く |
今一番欲しいもの | 犬の特大ぬいぐるみ(ゴールデンレトリバー) |
コンビニでよく買うもの | スイーツ |
夜眠れない時にすること | お気に入りの漫画・小説を読み返す |
CV | 喜多村英梨 |
概要
巫女の血統であるという祓魔塾の候補生。15歳。
手騎士(テイマー)としての才能を持ち、一度に上級の白狐二体を召還出来る。
性格は気が強く自信家で、常に上から目線でキツい物言いをする。そのため、同じく気が強い勝呂とはしょっちゅう衝突している。
しかし小物集めや少女漫画・恋愛小説を読むことが趣味など、女の子らしく可愛い面も持つ。読書、勉強中や、考え事をしている時に眉間にしわがよるのを気にしている。
初期の頃は朴朔子以外に信頼のおける友人がおらず、しえみに「お友達になって欲しい」と言われても内心ではそれを認めずに、自分の要求に反抗しないのを良い事に使いっ走りのように扱っていた。
しかしその後、祓魔塾を辞めると告白した朴に「そんな付き合い方は私は嫌い」と指摘されたり、戦闘時にしえみを始め他の塾生達に助けられたりしたことで改心し、祓魔師に必要な協調性を身につけようと、表では色々と言いながらも内心は思いやりのある性格に変わった。
いわゆるツンデレ。
朴のことは本当に大事に思っているらしく、塾を辞める旨を聞かされた際には動揺を隠せず、更にしえみに対する態度を咎められたことで「唯一の友人に嫌われた」と勘違いし、自信を失ったことで心を乱した故に、直後に呼び出した白狐に逆に自分が襲われてしまったほど。
昔から陰口を言われ孤独だった経験からか、魔神の息子であると塾生全員に知られ敬遠されてしまった燐に対して、唯一そういった態度を見せず、普段通りに接していた(彼女曰く「人間と悪魔の混血」という存在は祓魔師の世界にはざらに居るらしく、後の出雲編ではその発言の理由が明らかになる)。
可愛いもの好きのようで、クリスマスのプレゼント交換の際にはぬいぐるみを用意してきたり、クロを目の前にして赤ちゃん言葉で話しかけたりしていた。しかし、そんな自分の姿は周りには必死に隠している。
当初は回想らしきものも2コマほどしか無く、祓魔師を志した理由や彼女の家のことなどはわかっていなかったが、出雲編にて明らかになる。
月雲(つくも)という妹が一人おり、溺愛しているらしい。
稲荷神(いなりのかみ)
出雲の使い魔。二体の白狐で、前掛けにそれぞれ「御饌津」「保食」と書かれており、それぞれ「ミケ」「ウケ」と呼ばれている(「御饌津神(みけつのかみ)」「保食神(うけもちのかみ)」から取られていると思われる)。
目が開いている方が「ミケ」、糸目の方が「ウケ」。ミケの方が気が強そうに威厳ある喋り方をし、対してウケはややのんびりとした口調である。ミケはプラズマや電光を、ウケは大気や気象を操る。どちらも一族の八番位にある上級悪魔。普段は四足歩行だが、祓いの際などには人型になることもある。
二体とも出雲と共闘する相棒ではあるのだが、出雲自身の未熟さや傲慢さもあったのか、完全に従えているというわけでもなく、反抗されることも多かった。しかし、後述の出来事を経て信頼関係が深まったようである。
召喚の際の言葉は「稲荷神に恐み恐み白す 為す所の願いとして成就せずということなし」。
片方だけを呼び出したこともあり、その時に唱えた言葉は「保食神よ 成出給え」。
出自
島根県にある稲荷大社(架空の神社)の祭祀を担う稲神(いなみ)家の分家・神木家の出身。ただし、母は生まれは神木家であるものの、稲神家の当代宮司・稲神宗璽の愛人だった。このため、出雲はいわゆる「分家の血筋にして本家の外腹の子」という複雑な生い立ちにある。
また、この二家は狐神との交わりを経て神通力を得た血筋であり、いわば彼女は、正に「人間と悪魔の混血」の末裔であったというわけである。
血が薄まり、その力が一般人と変わらなくなった本家血筋に対し、かつて九尾の狐を討ち滅ぼした陰陽師が、それを封じ込めた魔石・殺生石を鎮める「務め」のために設けた分家血筋の神木家は、未だに強い神通力を保っていた。故に出雲達神木家の者は悪魔を目にし、使い魔を使役していた。
しかし、一般人には見えないその存在を知覚出来る出雲は、愛人の子という立場もあってか、学校などでは孤立していた模様。母・神木玉雲が幼稚な女性だったため、妹の月雲を抱え、出雲は「誰にも頼れない」、「自分がしっかりしなければ」と、強気に振る舞うようになる。
そんな彼女の母・玉雲は人としては頼りないが、宮司としては優秀で、自分の務めを堅実に果たし、娘達にも愛情を注いでいた。しかし、夫婦となることを望んでいた宗璽との関係が上手くいかなくなったことで、魔に魅入られる負の想いを抱え、子ども達をほったらかしにし、邪魔者扱いするようになってしまう。果てには、封じていたはずの九尾に憑依され、出雲と月雲にも牙を向ける。
出雲は偶然知り合った吉田マリアを通じて、イルミナティに助けを求める。しかし、彼らの真の目的は九尾をエリクサー製作に利用することであり、その憑依体である玉雲を捕らえ、非人道的な研究の被験体にしてしまう。出雲は月雲と共に母の代わりの実験体としてとらわれることになる。
組織の実態を知ったマリアはイルミナティを裏切り、月雲を養子に出し、出雲と共に逃げようとする。しかし、単身で出雲が逃げたことで裏切りが露見、マリアは出雲目の前で殺されてしまった。
出雲は「自分が他人に頼ったせいで、他人を巻き添えにした」との思いから人を頼ることを恐れ、月雲を守るため、一人でイルミナリティに戦いを挑むことを決意する。この出来事により、出雲はますます他人を遠ざける性格になってしまう。
なお、祓魔師を志したのは、エリクサー実験の神降ろしに必要な手騎士二種の称号を得て、月雲を実験体にさせないためだった。しかし外道院が「選ばれし者の仮面」を開発したことでそれも不要になり、志摩廉造の手でさらわれ、島根にあるイルミナリティの日本支部に囚われてしまう。
ここからはネタバレになります。
その後は組織の施設から逃げようとするも、その過程でミケとウケを志摩に殺されてしまう(のちに生きていることが判明)。
後がなくなった彼女はエリクサー実験で九尾をコントロールし力を得ようとするが、これも失敗する。その際には暴走状態となるも、母に助けられた。
母の死を通して自分のあり方の間違いに気づいた彼女は、母の死を乗り越え、それまでの高慢さを捨てる。それによりミケとウケを印章紙なしで召喚することに成功した。更に「自分を守って欲しい」と助けにきた仲間を頼り、「鎮魂(みたましずめ)の祓い」によって外道院を打ち倒す。
全てが終わった後、月雲がメフィストの保護下に置かれ、宝つきこという名前で養女としてに引き取られていたことを知り、月雲に会いに行く。しかし月雲は出雲と幼少時に生き別れたため、姉のことを忘れていた。彼女が自分を忘れていたことにショックを受け、しえみの前で泣きながら、やり場のない気持ちをぶつけるが、彼女からは「やっと自由に泣いたり笑ったり出来るようになって良かった」と安堵される。
出雲編では母の死や、妹は生きていたものの自分を忘れていたことなど、出雲にとっては辛い出来事ばかりだったが、そうした経験を通じてようやく仲間と打ち解けることが出来た。
その後はそれまでの柵もなくなったこと、エリクサー実験の中で塾生や家族が好きだという本心に気付いたことで吹っ切れ、人当たりも良くなった。また目指す理由はなくなったが、祓魔師を志す意志は変わっていない。
しえみとも仲が深まり、少女漫画を貸して、恋愛について学ばせたこともある。