CV:大原さやか
概要
人物
祓魔塾生である神木出雲とその妹・月雲の母。
代々九尾の狐を封じてきた神木家の六十四代目の宮司。神木家の本家である稲神家の当代宮司・稲神宗璽(CV:黒田崇矢)の愛人でもあった。
なお、「玉雲」という名は、代々宮司に就任する巫女が名乗るもの。九尾の狐の結晶である殺生石の前で、神楽「神降ろしの舞」を舞い、九尾になりきり、同化することで鎮めていた。
外見は出雲とよく似たまろ眉の女性だが、彼女とは異なり、巨乳である。
能力・性格
歴代の巫女の中でも最高とされるほどの神降ろしの技量の持ち主。
加えて神通力も強く、作中では何体もの白狐を同時に使役しており、狐神達からも好かれていた。
しかしその能力の反面、私生活はだらしがなく、普段から家事全般を狐神達に任せていた。
また明るい性格の持ち主だが、根は幼稚で頼りなく、辛いことがある度に娘の出雲に泣きついていたほど。
愛人という立場でありながら、宗璽と4人で暮らしたいと望んでいた。
ただし、娘達への愛情は本物で、出雲と月雲を「玉ちゃんの宝物」と呼んで大切にしており、出雲も母を頼りなく思いつつも、慕っていた模様。
作中での動向
宗璽と共に暮らすことを望んでいたが、彼から「娘に会わせようとするなら、会いたくなくなる」と拒絶され、それをきっかけに、精神のバランスを崩してしまう。
そして封じていた九尾に憑依され、神社の人間に危害を加えた上に、宗璽との仲に邪魔となる出雲と月雲を殺そうとまでした。
出雲の連絡により、イルミナティに捕獲され、不死の妙薬・エリクサーを製作するための実験の被験体にさせられてしまう(「選ばれし者(セイバー)の仮面」も、その研究の中で開発されたものである)。
そして肉体が限界を迎えたことで、次の実験体として、出雲がイルミナティに連れてこられる。
出雲と再会した時には、身体中に包帯が巻かれ、過去の彼女からは想像がつかないほど無残な姿に変わってしまっていた。
自分の代わりに娘が実験体にさせられるという時ですら、出雲に助けを求めていたが…
結末(ここからはネタバレになります)
母を嫌悪する出雲は「選ばれし者(セイバー)の仮面」をつけた実験で、九尾を自分の支配下に置き、形勢を変えようとする。しかし逆に九尾の力に支配され、助けに来た燐達を攻撃してしまう。
そんな中、九尾が離れた玉雲は起き上がり、出雲から九尾を離脱させ、再び自分の肉体に憑依させる。そのまま死ぬことで、外道院の目論見を潰そうとしたのだった。
出雲は、今まで自分に助けられていながらどうしてこんなことをするのかと、玉雲に感情をぶつけてしまう。
玉雲はそんな出雲を抱き寄せ、昔のように「玉ちゃんの宝物」と、優しく微笑むのだった。
かつて母に愛されていた記憶を思い出した出雲は、涙を流し、人を拒絶しなんでも一人で解決しようとしていた自分の間違いを認めるのだった。
泣きじゃくる出雲を玉雲は励まし、安らかに息を引き取る。
彼女の死により九尾は消滅し、外道院の実験も失敗するのだった。
頼りのない玉雲だったが、最期に娘を守った姿はまさに子を愛する親のそれであった。
そして出雲は、母の死を乗り越え、他の塾生達と協力して、外道院を倒している。
余談
- 娘の出雲名義で正十字学園に通えるだけの額の預金を残しており、娘のことをきちんと考えていた人物だった模様。