曖昧さ回避
概要
「私は不退転。歩き回り叫ぶ不退転の災厄である。参集せよ。人類廃滅の旅は終わらぬ、一人も残さぬ。一人残さず人なる者を打ち倒す。終わりであり一人残さず人ならざる者を救う始まりである」
CV:楠大典
黒王軍の指導者で、廃棄物(エンズ)やモンスター達の軍勢を率いている。
擦り切れたローブを纏った姿に、持ち手が蜻蛉の形をした杖をついており、フードを深く被っている。その顔は黒く塗り潰されたように輪郭すら見えない。
能力は生命の増幅で、負傷した兵士を一瞬触れるだけで治療する事ができる。傷の治癒の他にも、生命体ならば穀類や燃料となる薪を無限に増殖させることも、また対象の細胞を無作為に増幅させ腫瘍まみれの異形に変貌させることもできる。ただし、自身の命を酷使する自己犠牲の能力である。
多種族の亜人を統率し心から対等に接しているため、彼らからも敬われる立場にある。
その腕は傷だらけであり、手の平には杭で打ち抜かれたような傷跡がある。かつて人類を救おうとしたが拒絶され、人類以外の者を救い人類を絶滅させる決意をしたらしい。新約聖書の言い回しを度々使用する事や、番外編での言動を鑑みるに、おそらくその正体は……。
しかし「デサント」など第二次大戦中の戦術を知っている事などから、時代が合わないとして「本当に正体はあの人なのか?」という疑惑、実は別の人物なのではと色々と推測する声もある(作中でも明智光秀が怪しんでいる)。
ただ、廃棄物は生前に無い超常的な力を発揮するという。そして作中で黒王の起こした能力はあの人が生前に起こした奇跡の数々を元にしたとも考えられるため、生前から持っている「生命の増幅」という能力に加え、廃棄物になってから更に「未来予知」などの能力を身に着けたとするならば、一応の矛盾は無くなるが……6巻時点ではまだ正体は謎に包まれている。
……と、作中では世界を滅ぼす軍勢の首領としての強烈な風格とカリスマを見せているが、あとがき漫画でははっちゃけたネタキャラと化しており「なにそのまな板なめてんの?」などと口走ったりする。巨乳こそジャスティス。