FirefoxとはMozillaによりオープンソースで開発されているWEBブラウザ。
バージョン5.0から高速リリースサイクルに移行した。
またはクレイグ・トーマス著の小説とそれを原作にした映画、それに登場する架空機→MiG-31
概要
Mozilla - Netscape系タブブラウザの最有力後継者で使用者は1.0〜3.6までの全バージョンをあわせると24.43%の世界シェアを占める。
2017年11月14日に「Firefox Quantum」と名付けられたFirefox 57がリリースされ、多くのソースコードを刷新し半年前より高速化。UIも同時に刷新されたが、拡張機能がChrome系と同じWebExtensionsに移行し、旧式の拡張機能は使用できなくなった。
ただし、WaterfoxやSeaMonkeyなどは今のところ使えるのでこれらで代用することができる。
気になる場合は22系へのダウングレードとブラウザの自動更新チェックを外すことを試みて見るのもいいかもしれない。ただし自己責任で。
Chromeが採用しているBlinkレンダリングエンジン一強のブラウザ界隈において、FirefoxはGeckoレンダリングエンジンをデフォルトとして使用している(safariはWebkitだが、Blinkのフォーク先でもある)。
ちなみにアドオンを加えるとIEのTridentエンジンや各種携帯系エンジンなどに切り替えて使用できるなど拡張性と汎用性に優れているうえ、IEよりも軽いためシェアは高い。
ただし、設定によっては(またはアドオンを大量に追加すると)メモリを大量に消費し余計に重くなったり、IEがWindowsに標準で付属するブラウザであること、さらにはいまだにIEだけでしか確認していないサイト(と管理者)も多いので、ブラウザの市場においてIEを完全に排斥するには至っていない。
IEが終焉を迎えつつある2021年現在は、Googleが提供しているGoogleChrome(ないしオープンソース版のChromium)が覇権を握っており、なかなかシェアを伸ばしかねているのが現状である。
クロスプラットフォームなのでMacOS、UNIX系、Linuxディストリビューション、AndroidなどさまざまなOS上で動作する。
とくにLinuxディストリビューションではFirefoxまたはFirefoxのソースコードを改装した別ブラウザがデフォルトになっていることが多い(メーラーもMozilla提供のThunderbirdが搭載されている事が多い)。
またChromeで言うGoogleアカウントに匹敵するFirefox Syncもあり、各デバイスでブックマークやパスワードなどを共有出来る。
なお、Firefoxが搭載されていない場合は先に述べた通りChromiumがだいたい使われている。
少なくとも現代のOSにブラウザがインストールされていないということはない。
略称は「Fx」「fx」が推奨されるが日本国内では直訳の「火狐」が一般的。これはデフォルトアイコンの意匠になっている地球を取り巻く炎を纏ったような赤狐からきている。
ただしfirefoxの本来の意味は「レッサーパンダ」である。
ちなみにMozilla Japan(現・WebDINO Japan)が制作したマスコットキャラの名前はフォクすけである。(Mozillaのマスコットは、赤いティラノサウルス)
リリースチャンネルと非公式ビルド
公式ビルド
Firefox正式版
安定版。普通はコレがインストールされる。
リリースサイクルは6週間。
Firefox Beta
安定化前のベータ版。正式版+1。
基本的にNightlyで加えられた変更へ安定性や互換性の修正が行われている。
その為正式版よりも若干不安定なものの、普段使いにはさして問題ない。
リリースサイクルは1週間。
Developer Edition(Aurora)
開発者向けのブラウザで様々なツールが提供されている。
セキュリティー要件が緩かったりする以外は基本的にはBeta版に準ずる。
なおAndroid版は存在しない。リリースサイクルは1週間。
Nightly
ベータ版より先にリリースされるアルファ版。正式版+2。
開発中の新機能の追加が行われているが、その分かなり不安定。
基本人柱になりたい新し物好きかゴリゴリのデバッガー向け。
リリースサイクルは毎日。
Nightlyとは毎晩ソースコードをビルドすることに由来する。
Firefox 64bit版
2015年12月、Firefox 43のリリースに併せて正式に提供された。
32bit版と比べ処理速度が2倍になり限界メモリ量も増える。
非公式ビルド
Mozillaの関与していないカスタム版で基本有志が開発している。無論、無保証。
Pale moon
直訳で「冷たい月」
わりと有名なカスタムビルド。64bit版あり。
Android版もある。
バージョンがオリジナルより進んでいないが内部は同じ。
Waterfox
直訳で「水狐」
64bitの改造版でレガシーアドオンを使用可能。
ただし開発が鈍重で整備が遅い。
現在はFirefox 56をベースに開発が続けられている。
Cyberfox
直訳で「電子の狐」(ただしアイコンに狐はいない)
64bit版ありで黒をベースにした見た目がカッコイイ。
それ以外はかつてのWaterfoxとほとんど同じ。唯一の違いは更新速度が早いということ。
残念ながら2018年6月に公開されたCyberfox v52.9.1を最後に更新終了。
公式サイトも閉鎖されており、早急な他ブラウザへの乗り換えを推奨する。
アドオン
他のブラウザ(とくにIE)では到底真似のできない、拡張機能。
GoogleChromeとOperaと比べて遥かに潤沢な拡張機能が存在している。ただし、英語しかないものもあるので注意。
ただし、入れすぎると動作が重くなる。
使って当然のアドオン
激うざバナー広告やYoutubeなどの動画広告をほとんど非表示にできる。
不要なサーバーアクセスを減らすことでインターネット全体の無駄なトラフィックを減らすことができるが、専有メモリが多い。
マルウェアを配布するサイトに接続するのを防ぐこともできる。
- デフォルトで入っているフィルタ。
EasyList | 初期では有効 |
---|---|
Adblock Warning Removal List | 初期では無効 |
控えめな広告 | 左下 広告を表示するためのフィルタ |
第三者のトラッキングがない広告を許可 | 初期では無効 |
- Adblockをインストールすると出てくるページ。
chrome://adblockplus/content/ui/firstRun.html
ONになっていればフィルタが入っています。
対マルウェア | Malware Domains |
---|---|
対ソーシャルボタン | Fanboy's Social Blocking List |
対トラッキング | EasyPrivacy |
- 日本でで有効なフィルタ。
↓もあわせて利用することで、バナー広告以外の邪魔な要素(<a href="http://www.***.co.jp/~">○○</a>、<div class="ads">○○</div>など)も非表示にすることができる。
ただし、全手動で設定する必要があることと、HTMLの構文に関する基本的な知識(特に「要素」や「クラス」の概念)を要するため、少々面倒くさい。
ウェブページ上の「見えない」ウェブを見つけ、トラッカーやウェブバグ、ピクセル、そしてビーコンなどを検出し動作をブロックする。
リンク切れ
Adblock Plusの拡張。
強力だが場合によって過剰なフィルタリスト。
Adblock Plusの拡張。全手動で自作フィルタを作成できる。
なお、Firefox 57以降に対応していないので要確認。
swfをHTML5で動作するように変換する。
非常に重いが、ブラウザエンジンでswfが動作するようになる。
ただしまだ完全にflash playerと同じ動作をするわけではない。
いずれShumwayはFirefoxに内臓される予定になっている。
あると手放せなくなるアドオン
リンクの貼られていないURL(5chとかによくある、 ttp://www.pixiv.net/ のようなの)を開くことができる。
さらに、(かなりコツを要するが)メニューの編集とカスタマイズ次第により、ページ内で選択した文字列をキーワードに、特定のサイトでの検索までもできるようになる。
例:
- 「pixiv|http://www.pixiv.net/search.php?s_mode=s_tag&word=」で、pixiv内のキーワード検索(部分一致)ができるようになる。
- 「Wikipedia|http://ja.wikipedia.org/wiki/Special:Search?search=*&sourceid=mozilla-search」で、Wikipedia(日本語版)の記事が検索できる。
この二つは使用中のブラウザVer.対して互換性チェックを無効化しインストールできるようにしたり使用可能にしたりできる。機能は似ているが、二者択一ではなく両者とも必須。
リンク切れ
Yahoo!、Googleなどの検索結果などが数ページにわたる場合、自動読み込みを行う。
pixivでも有効。
一部のブログでも有効だが、回線が貧弱だと落ちるかも。
AutoPagerize同様、サイトの検索結果やブログのページを先に読み込みを行う。
AutoPagerizeでの自動読み込みに対応していないサイトでも、AutoPagerなら対応できる可能性もある分一歩進んでいるともいえるが、「<div class="ads">○○</div>」といった、「クラス」の概念を理解できないと設定にかなり手こずるかも。
なお、バージョン36.0以降には対応していないようなので要確認。
Firefoxにマウスジェスチャーの機能を追加する。「進む」「戻る」「最小化」ボタンをクリックする手間が省けるだけでもかなりの効率化が図れる。
なお、Firefox 57と互換性がないので要確認。
あると便利なアドオン
RSSフィードの読み出しを行う。
現在の状態(=セッション)を保存できる。状態はいつでも復元できる。
だがセッションは結構場所を取るので保存しすぎると重くなる。
多重階層下のページで上位ディレクトリに上ることができる。
rootディレクトリでは使えない(当たり前)。
pixiv専用ダウンロードツール。
だが保存設定をしておかないとデータが迷子になる。
強力な一括ダウンロードツール。利用不可のサイトもアリ。
コチラも保存設定をしておかないとデータが迷子になる。
リンク切れ
F7でのキャレットブラウズモードへの切り替えを無効にする。
意味がわからない場合はとりあえず入れておくと吉。
なお、Firefox 57以降に対応していないので要確認。
ニコニコ動画専用ダウンローダー。ストリーミング以外の動画を保存できる。
エコノミーを回避して保存したりニコ割の回避も可能。
なお、Firefox 57以降対応していないので要確認。
一般的な日本人には不要だが、細かいことに五月蝿いニッポン人向けアドオン(残念ながら全てリンク切れ)
細かいCookie制御をする人向け
必要なドメインのCookieを保護して削除されないようにする
有効期限がセッション終了時のものを保持することはできない
なお、Firefox 57以降対応していないので要確認。
ブラウザがサイト(ドメイン)ごとに吐くリファラーを制御できる
吐かせない、偽装リファラーを吐かせる、カスタムリファラーを吐かせるなど強制制御できる
なお、Firefox 57以降対応していないので要確認。
ブラウザがサイト(ドメイン)ごとに吐くHTTP_USER_AGENTを制御できる
吐かせない、カスタムHTTP_USER_AGENTを吐かせるなど強制制御できる
なお、Firefox 57以降対応していないので要確認。
日本語があるもの・日本語がなくても支障が少ないもの
https://addons.mozilla.jp/firefox/extensions/
現存するアドオン全て
https://addons.mozilla.org/ja/firefox/
テーマ(Personas for Firefox)
Firefoxもchromeよろしく、ブラウザの着せ替えに対応している。
コチラから選んだ外観にFirefoxの見た目を変えられる。
例えば、見た目を初音ミクにしたりなんかいろいろできる。
昔の事は不明だが、現在はアドオンと同じように管理される。
外部リンク
関連タグ
InternetExplorer(IE)・GoogleChrome(Chrome)・Safari・Opera・Thunderbird