概要
カワンチャ(Kawancha)とはネパールの伝承に登場する、十字路に現れるという骸骨姿の病魔で、人々に腹痛を起こさせる。
しかし、供え物を捧げて正しいマントラを唱えると、反対に他の病魔を追い払ってくれる守り神となる。
ヒンドゥー教のシヴァ神やカーリー女神の従者ともいわれている。
ネパールの首都カトマンズでは、シヴァ神の力の一面であり、ネパールで信仰される神バイラヴァ(マハーカーラ)の名を冠した仮面舞踊が行われる。
その中に出演する12柱の神の中にカワンチャも含まれており、姿は耳元まで口が裂けたドクロ仮面で表されている。
創作での扱い
- 女神転生シリーズ
初出はファミコンで発売された初代『女神転生』で種族は”地霊”。青色の骸骨剣士として登場した。マイナーなこの神格が登場したのは、ネパールなどアジアの伝承に造詣が深い鈴木一也氏がスタッフにいたからだと思われる。
『デビルサマナー』では単眼の舞踏する骸骨の姿(※メイン画像)に変わり、魔晶変化で単眼があしらわれた腕用防具「カワンチャガード」に変化する。
『ストレンジジャーニー』では病魔である伝承を反映し、毒攻撃「毒ガスブレス」と解毒魔法「ポズムディ」、麻痺回復魔法「パララディ」のスキルを持つ。
- となりのカワンチャさん
『まんがタイムきらら』で2005年から2007年まで連載されていた月見里中作の四コマ漫画。
カワンチャはゴスロリ幼女の姿をしており、日本の女子高生の橘さやかの家に居候をしている。
言葉は喋れないが漫符などで意思表示する。唯一の魔力は腹痛を起こさせることで、正体は魔界の姫であった。