演:宮下ともみ
『ウルトラ銀河伝説外伝ウルトラマンゼロvsダークロプスゼロ』に出てくるサロメ星人の女性科学者。本作品のダークヒロイン。女性語を話す。一人称は私。
惑星チェイニーにて、新技術、ディメンジョンコアの制御に成功した天才。さらに、ウルトラ兄弟のロボットを量産し、ウルトラマンゼロに対して互角以上の戦いを見せる。
また、そういった科学力に絶対的な自信を持っている。
容姿は、眉毛まで前髪があり、後髪は肩まで伸び、左右に三つ編みが見られる髪形で、サロメ星特有の青い服を着ている。手には白い手袋を着用し、上半身の露出度は低い。しかし、下半身はミニサイズのタイトスカートで太腿を露出させ、白いブーツを履いた、かなりセクシーで魅力的な姿になっている。妖艶な姿で、美しさ、かわいさを持ち合わせている。ゼロも認める美しさ。専用の椅子を使っていて、この椅子がジェット噴射で飛行できるという優れものだ。ウルトラマンXの劇場版や、ウルトラマンZ本編に少しこの椅子が出てくる。
主な行動
惑星チェイニーに着いた別次元のレイたち、ウルトラマンゼロと戦い、ニセウルトラ兄弟を使って圧倒していた。また、このときにレイを拘束し、バトルナイザーのデータからメカゴモラを造った。ちなみにレイたちは惑星チェイニーにおいて異物とみなされているため、少し時が経つと光の粒となり消えてしまう。
ZAPが全滅寸前だったときに別宇宙からレイとヒュウガが来た所から物語は始まる。レイたちにメカゴモラで襲い掛かり、迎え撃ったゴモラを圧倒。
「終わりにしてあげる。」
とまで言ったが、そこにニセウルトラ兄弟を振り切ったゼロが飛来。メカゴモラを倒されてしまう。
「これ以上計画の邪魔はさせないわ。実験中のやつを目覚めさせて。」
「危険です!ドクターヘロディア。」
「奴の力は未知数です。もし暴走でもしたら…」
「そのためのテクターギアだ。テクターギア、装着!」
こうしてテクターギアブラックが出動した。
ヘロディアの目論見通り、テクターギアブラックはゼロを圧倒。ちなみにその様子を見て、
「残るは…」
と言うシーンがあるが、このシーン、足を組んで、お尻ぐらいまでしか座っていないヘロディア様を足を組んで上になっている方の方向から見上げるというパンチラ寸前の、子供枠にしては刺激的すぎるカメラの角度である。
テクターギアブラックはゼロと戦っている中で、テクターギアを邪魔に感じたのか、自身のパワーで破壊してしまう。流石のヘロディア様も驚いた様子。
テクターギアブラックは本性を見せ、ダークロプスゼロと名乗る。
ダークロプスゼロはウルトラマンゼロを破り、サロメ星の技術であるディメンジョンコアを使ってニセウルトラ兄弟もろとも次元の狭間にゼロを飛ばした。このときにディメンジョンコアの使用を許可しているところからダークロプスゼロに絶対的な信頼を寄せていたことが伺える。
その後、別の宇宙から来たレイを拘束した。
「ダークロプスゼロ、想像以上のパワーだわ!」
「ダークロプスゼロ。テクターギアを破壊したときは驚いたけど、あなたは私の忠実なしもべ。命令には逆らえないのよ。」
そして、基地にて拘束していた二人のレイが脱出し、侵入してくる。しかし、用意していたように二人の部下が二人に銃を向け、ヘロディアが語り始める。
「驚いた?サロメ星の偉大な科学力に。」
この「驚いた?」を可愛すぎる言い方で言ったのは何故だろうか…。
次に、自分たちがディメンジョンコアを使ってニセウルトラ兄弟をあらゆる次元の全宇宙へ向けて送りこむ計画であることを明らかにした。
椅子のジェット噴射機能を使って転送前のニセウルトラ兄弟の前に浮かび、
「平和を守るウルトラ兄弟が全宇宙を制圧する!」
ここで顔がドアップになる。
「サロメの手先としてね。(あどけなくも見える笑顔をうかべ、)転送開始!」
これで計画通りかと思いきや、突然二人の部下の銃がはじかれた。
「ハッ!」
何と密かに基地に侵入していたヒュウガがいたのだ。ヒュウガはバトルナイザーをレイに渡し、レイはゴモラを召喚する。
ゴモラがニセウルトラ兄弟を破壊しようとしているのを見て、急いで逃げるヘロディア。ダークロプスゼロの前に来てやや焦った声で
「メカゴモラを出して!」
と叫ぶ。
基地内で二頭の対決が始まり、やがて二頭は基地の壁を破壊し、外へ。基地の故障がまずいと思ったヘロディア。部下に向かって、
「何をしている!早く基地の機能を回復させなさい!」
と叫ぶが、彼女自身にも魔のてが迫っていた…
後ろに気配を感じ、振り返ると、
「きゃぁぁぁぁ💦」
ダークロプスゼロの大きな手があった。拘束から脱出したのだ。
二人の部下はダークロプスゼロの下敷きになって死亡。ヘロディアも逃げようとするが、ダークロプスゼロの手に無理やり体ごと掴まれ、危機に陥る。
「何をする…放せ!放せ!ダークロプスゼロ!」
しかし、ダークロプスゼロは基地の破壊を進めて基地は壊滅状態になる。
かろうじてダークロプスゼロの小指につかまって生きながらえるが…
「何故だ…何故だ!ダークロプスゼロ!」
ショックが大きく、泣きそうな状態にダークロプスゼロは言った。
「思い上がるな、人よ。命などというはかないものにすがる貴様らにこの俺が支配できると思っていたのか?」
忠実なしもべだと思っていたダークロプスゼロに傷つけられたは自身の間違いに気付き、愕然とし、一時的に表情が固まる。そして後悔の悲しい表情で自ら手を放し、落下した。
ヒュウガにより基地からは脱出出来たが、瀕死の重傷を負ったらしく、ヒュウガの膝枕の上であることを伝える。
「ダークロプス…ゼロは…我々の造ったロボットでは…ない」
「何⁉」
「宇宙を漂流していたあいつを…我々は発見し、…サロメの科学力で蘇らせた…」
悲しい表情で続ける。
「命令に…従うよう、改造を…施して。」
「ダークロプスゼロは何者なんだ」
「おそらく…別の…宇宙から…」
基地の塔の倒壊と同時にヘロディアは息を引き取った。