堂島大吾
どうじまだいご
概要
CV:徳重聡
SEGAより発売されているゲーム『龍が如く』シリーズの登場人物。
『龍が如く2』にて初登場。
東城会直系堂島組組長・堂島宗兵とその妻・堂島弥生の一人息子。
同シリーズの主人公・桐生一馬とは幼少期から面識があり、強く信頼されている。後に彼の推薦により東城会六代目会長を襲名する。
射撃の名手であり、作中ではその腕が活躍する事もしばしば。
背中には不動明王の刺青を彫っている。
本編での活躍
龍が如く2 / 龍が如く極2
当時30歳。第一作目『龍が如く』の物語の発端となった11年前の父・宗兵が殺害された事件を機に、憧れていた桐生に父が殺されたと思い込み、ひどく荒んでいた(実際は桐生が自ら兄弟分・錦山彰の罪を被っていた)。その後、関東進出を目論む近江連合の幹部・郷田龍司の策略に嵌り、銃刀法違反で逮捕され5年間服役していた。出所後、弱体化した東城会に絶望し、神室町の店で酒に溺れる生活を続けていた。
そんな最中、五代目会長・寺田行雄の死を機に、桐生により六代目会長の適任者として大吾が推薦される。弥生から現状を聞かされた桐生により神室町のとあるキャバレーで呑んだくれているところを発見され、殴り合いの末にその意向が伝えられる。その後、寺田を襲撃した近江連合を監視するために関西へ向かう桐生に同行、東城会を立て直すべく共に行動する。
一方で郷田に復讐しようとしたが、それどころか龍司に忘れられていたうえに返り討ちに遭う。その後郷田仁会長と共に拉致され、桐生はしばらく大吾の救出のために振り回されることになる。このような未熟な面も多々見せるが、郷龍会神室町侵攻の際には東城会組員を纏めて先導し、六代目会長の座を任せられる器として桐生に認められた。後に神室町に爆弾が仕掛けられていると知らされ、爆弾を解除した。
極2のクランクリーターではDLCを購入すると使用可能になる。
龍が如く3
当時32歳。東城会六代目会長を襲名。黒いスーツを着るようになり、髪もオールバックに変わった。桐生とのわだかまりも払拭し「桐生さん」と敬意を持って接するようになる。
沖縄でのレジャーおよび軍事基地の開発計画浮上に際し、かの建設予定地にある桐生が孤児たちと暮らす養護施設「あさがお」を思い、土地の買収を巡る議論を頑なに拒絶していた(プロローグでは、桐生と名嘉原の媒酌人として務めた)。
そんな最中、東城会本部に故・風間新太郎に酷似した謎の男・風間譲二が、かの土地の権利書をダシに交渉を持ちかける。当然、大吾はこれを拒否するが、直後に譲二の側近・リチャードソンの銃弾を見舞い意識不明の重体となる。
終盤、峯に連れ去られたものの、桐生が峯を倒した後に意識を取り戻し、桐生と峯に銃を向けるリチャードソンを隙を見て撃ち負傷させた。
龍が如く4 伝説を継ぐもの
当時33歳。負傷した傷も癒え、度重なる抗争と跡目騒動で崩壊寸前にまで追い込まれた東城会を立て直す為、莫大な収益を期待できる神室町ヒルズの建設を最重要案件として行動している。しかし3万人もの組員を抱える大組織を立て直す事は容易ではなく、大恩ある真島吾朗を警察に引き渡すという苦渋の決断までもしなければならなかった。宗像との取引の裏では密かに城戸と通じており、彼を通じて形勢逆転を図ろうとしたが新井により阻止される。
その際新井に真島を宗像に売ってまで東城会を立て直そうとするのは間違ってると批判されたが、大組織を支え続ける苦しさを吐露する。その直後に現れた桐生と対決するが、変わらぬ強さを誇る桐生に敗北する。事件直後に真島も釈放され、かつての東城会を知る冴島大河を東城会直系として迎え入れる。
龍が如く5 夢、叶えし者
当時36歳。弱体化した東城会の立て直しを図り、全国の極道組織と同盟を結ぶ決断をするが福岡の極道組織「山笠組」と盃交渉の最中、桐生のタクシーに乗り、東城会の近況を語った後、行方をくらます。
後に単身で名古屋に向かっていた事が判明し、そこで正体を隠し高校時代(神室西高校)の同級生・品田辰雄に名古屋組の調査を依頼する。その正体から東城会の乗っ取りを企てる黒幕の正体を知り、品田に正体を明かすと新幹線で東京に向かう。
東京では神室町ヒルズで黒幕である黒澤に追い詰められていた桐生と冴島の前に現れ、2人のピンチを救う。しかし背後にいた金井に撃たれるが何とか一命を取り止め、冴島と真島の決戦後に駆けつけ黒澤の計画を阻止した。
龍が如く6 命の詩。
前作で金井に撃たれた傷を治すため桐生と同じ病院に入院。逮捕される桐生に対し弁護士を付け戦う事を薦めるが拒否される。退院後は東城会の復興に力を入れるも、菅井らの陰謀により真島と共に序盤に逮捕されてしまう。
2016年冬(当時40歳)、桐生が自分の存在と引き換えに行った取引の結果釈放されるも桐生の死を知り、彼からの遺書に従って「超えるべき親の背中を見た」と言い残し、桐生を殺した広島の陽銘連合会に戦争を仕掛けるのではなく五分杯を交わす事で騒動に決着を付ける。
ミニゲームのクランクリーターではパスコードを入力するかDLCを購入すると使用可能になる。
龍が如く7 光と闇の行方
※この項目は最新作『龍が如く7 光と闇の行方』のネタバレ情報を含みます。 |
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かつて新主人公「春日一番」も属していた「荒川組」の組長・荒川真澄の裏切りにより、警察と近江連合が手を組んだ『神室町3K作戦』が執行され東城会は消滅してしまうが、大吾は真島や冴島と共に彼らの手が及ぶ前に神室町から姿を消していた。
以後3年間、彼らの姿を確認した者はいなかったが、2019年(当時43歳)、荒川に会うべく近江連合本部に乗り込んできた春日達の目の前に、荒川と共に現れる。そこで東城会の消滅は、神室町3K作戦を利用し近江連合の戦力を関東と関西に分散させる為、意図的に行った行動で、その行動の目的は東城会と近江連合の解散宣言にあると語る。
現在、日本の極道は一部の政治家や警察のトップに暴対法を理由に脅され、彼らの顔色を窺いながら活動し、時には彼らが好きな様に動かす私兵の様な存在になってしまっており、そんな極道のあり方に何の価値もないと考えた大吾は、それに歯向かい逮捕されてしまった近江連合の若頭・渡瀬と手を組み、東城会と近江連合の同時解散を計画し渡瀬の出所を待っていたのだった。近江連合の戦力を分散させたのも、解散宣言を少しでも円滑に進める為の作戦の1つであったのだという。
翌日、渡瀬が出所すると近江連合本部で行われた彼の出所祝いの場で、渡瀬と共に解散を宣言。反対する近江連合の幹部達の暴動で会場は大荒れになるが、春日達や渡瀬が探し出してきた桐生の助けもあり全て鎮圧される。大吾自身、桐生が生きていた事に驚きながらも彼や渡瀬達と共に会場を後にし、その足で渡瀬と蒼天堀警察署に出向き、解散届を提出。これで東城会と近江連合は正式に解散され大吾達は堅気となった。
その後、渡瀬達と共に、行き場を失った元極道達の再就職先として蒼天掘に警備会社を立ち上げ、同じく立ち上げに協力する筈だったものの一連の騒動で殺されてしまった荒川の代わりとして、春日を自分達の会社に誘うが、自分が世話になった横浜の地で、同じく行き場を失った者の救済を行いたいという理由で断られる。大吾もそれに納得し、彼らの堅気としての第二の人生が始まろうとしていた。
本編外ではデリバリーヘルプで100万円で彼を召喚可能で、かつての東城会の幹部達と共に銃を連射する。DLCを購入すれば一番製菓の社員として雇う事が出来る。
外伝・その他の活躍
龍が如く0 誓いの場所
当時12歳。本編には登場せずサブストーリーにて登場。
この頃から既に桐生とは面識があり、組を破門された彼をバッティングセンターに呼び出し、一緒に遊ぶように要求する。
曰く、両親はほとんど自分の相手をしてくれず、周囲の人間も極道である父の名に畏怖したり金目当てに近づいて来る連中ばかりで、誰も純粋に自分自身を見ていないことを子供ながらに察し物寂しさを感じていたが、桐生はあくまでも自分を「堂島大吾」という一人の人間として接してくれたため、非常に懐いている。
ストーリーにおいては、桐生を誘ってゲームセンターやスナックに出かけるが、UFOキャッチャーに口汚く悪態をついたり、スナックの店員や相手をしてくれたキャバ嬢にケチをつけたりなど、父の名を傘に横柄に振る舞い、桐生を困らせた。終盤、これまで友人と思っていた少年たちが金目的で自身を誘拐しようとしたことに怒り、桐生に彼らを殺すように要求するが、逆に桐生は大吾の態度にとうとう堪忍袋の緒が切れ叱責し、大吾もその迫力に号泣してしまう。しかし、自分のことを想い本気で叱ってくれたことも同時に理解し、結果的に桐生への信頼を更に強めることになる。
帰り際には、桐生を兄貴分として敬意を持って挨拶し、またいつか遊ぶ約束を交わして去っていった。
龍が如く OF THE END
当時34歳。神室町ヒルズの竣工セレモニーに出席したが、突然ゾンビが襲撃したため、幹部や一般人たちと共にショッピングモールへ避難することを余儀なくされる。近江連合会長との対等の会談や、生き残った人たちをまとめたりして東城会の威信を見せる。桐生と再会したとき、遥が二階堂に捕らわれたことを知っていた。伝説の武器屋のガンスミスの居場所を桐生に伝え、賽の河原を守りに行った。事件解決後、安住と共に神室町ヒルズ再建の場に姿を見せている。
龍が如くONLINE
7と世界観が似て異なる本作では、警察と近江連合が手を組んだ『神室町浄化作戦』が執行され、東城会系列の店は一斉に検挙されてしまい東城会は資金難に陥り、更にその作戦より、又しても大吾は逮捕され、それが決定打になり東城会は壊滅し、神室町は近江連合に乗っ取られたという設定になっている。
イベントでは本編では登場しなかった1から2までの大吾の様子が描かれている。
スタイル
余談
桐生からはその人望や知性から「東城会を担う適任者」として太鼓判が押されているものの、実際のストーリー上では、敵の策略にまんまと嵌められたり、時勢を読み誤って組織をミスリードしてしまったり、組織の正念場に不在であったりなどの大チョンボが目立つせいか、その名前にかけて「大吾さんの大誤算」なる不名誉な肩書きで呼ばれることも。